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カテゴリ:書籍を出したい - Part 20

2011年8月4日

テーマ:書籍を出したい

出版企画はシンプルに考えよう

何の本を出版しようかと考えたとき、たいていの人が仰々しく考えてしまったり、可能な限りターゲットを広く捉えようとしてしまったり、あれも、これもと詰め込んでしまったりして、結果的に「これ、実際に書籍にしたら300ページ越えますよね…」という企画になってしまうことが多いです。

でも、実際は、もっと、もっとシンプルに考えればいいんです。

重要なのは、『あなたは、“どういう人”を“どういう状態”にすることができますか?』です。

まず、あなたの持っているスキルやノウハウを使うとどうなれるのかという到達点を明示します。

そして、万人をそこに導けるわけではないと思いますので、どういう人なら導けるかを絞り込むということです。

つまり、シンプルに考えると、『●●を××にする方法』ということになります。

こやって考えると、シンプルですよね。

あとは、●●を××にするための手順を考えれば、出版企画はまとまっていくはずです。

ただ、出版企画が決まったからといって、その企画が編集会議で通るとは限りません。

あくまでも、骨子が決まったというだけですから。

では、これをどうやって編集会議で通せばいいのか?

それは意外に簡単です。

その到達点が魅力的であればいいんです。

言い換えるならば、編集者にとって魅力的に感じられればいいんです。

例えば、

『御社のホームページをコンバージョンを上げる方法』

これを、もっと魅力的にするには…

『アクセスはあるのに購入につながらないとお悩みではないですか?

 “購入決定ポイントとしてのホームページ”

 訪問者を一気に「購入者」に変える方法』

と、なるんですね。

こうすることで、格段に分かりやすく、そして魅力的になります。

こういう魅力的なタイトルを考える場合、ある程度のロジックやパターンがありますので、覚えておくとよいです。

この本に分かりやすく書いてありますので、是非、読んでみてください。

「バカ売れ」タイトルが面白いほど書ける本/中山 マコト
¥1,575
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基本的に本のタイトルは出版社の編集者が決めます。

だからといって、ヘンなタイトルを付けられてしまい、その本が売れなかった場合、傷つくのは著者の名前です。

なので、もし、ヘンなタイトルと付けられそうになった場合に反論するだけのロジックと対案を出せるようになっておきましょう。

この本は、そういう場合にも、とっても役立つ内容になっております。

今、買うと、お得な特典をいただけるようです!

こうして書くと、アマゾンキャンペーンの応援記事のように見えてしまうので、何だかもったいないですね。

この本、アマゾンキャンペーンが無かったとしても本気で推薦したと思うぐらい参考になりますので、出版を目指す方には、是非、読んでもらいたいです。

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2010年10月19日

テーマ:書籍を出したい

出版するべきことは自分では見つからない

現在、アマゾンキャンペーン中の中嶋茂夫 さんの『山手線と東海道新幹線では、どちらが儲かっているのか?』。

実は、3年も前から“鉄道”と“ビジネス”を組み合わせた書籍を書きたかったようです。

どちらかを書ける著者さんはたくさんいらっしゃいますが、その組み合わせで書ける著者さんはそうそういらっしゃりませんので、中嶋さんが旗を立てるにはもってこいの場所だと思います。

山手線と東海道新幹線では、どちらが儲かっているのか?/中嶋 茂夫
¥1,470
Amazon.co.jp

では、なぜ、この本を出版するまでに3年間も掛かったのでしょうか。

理由は簡単です。

2年間は、自分なりに企画書を書いていただけだったから。

簡単に言えば、2年もゴチャゴチャやらずに、さっさと私をトワイライトに監禁すれば良かったんです(笑)

よく酔っ払うと、『トワイライト監禁事件 』の裏話をします。

私が、トワイライトエクスプレスに乗る前に、たくさんの友人たちと旅立ちの杯を交わし、ある決意をしたという、あの話しです。

でも、出版に関係しているのは、その話しではありません。

今日は、もう一つの裏話を紹介します。

実は、この『トワイライト監禁事件 』が発生した時、私と中嶋さんはそれほど仲良くありませんでした。

実際に数回しか会ったことはありませんでしたから、当たり前ですね。

では、想像してみてください。

まだ数回しか会ったことがなく、自分には全く無関心の鉄道が大好きという年上の方と、23時間も一緒の部屋にいなくてはならないということを…。

(「だったら、何で行ったんだ!」という突っ込みは無しでお願いします)

最初は世間話からはじまり、近況報告などをしながら和みます。

その後、社交辞令的に鉄道の話しなどを聞き、出版したいネタについてもヒヤリングしますが、とても企画にならないネタばかり…。

ディナーで休憩となり、その後、車内探検などで盛り上がります。

だんだん話すことがなくなると、中嶋さんの本業のことや、鉄道以外の趣味や家族のことなどプライベートのことを聞き、ときに車窓から見える風景を話題にしたり、ロビーカーに移動したり…。

それほど親しくない人との二人きりの空間、トワイライトエクスプレスの中ですから逃げ場はありません。

恐怖なのは沈黙です。

いかに沈黙にならないようにするか、必死で会話を生み出しました。

しかし…

ろくに街頭もない地域を走るトワイライトエクスプレスです。

車窓から見える風景は、漆黒の闇。

私の引き出しを全て投入して、とにかく会話を切らさぬように、端からヒヤリングです。

この時間帯ぐらいなると、もう中嶋さんの何でも知ってます(笑)

そして、ついに疲れ果てて就寝。

起きたら、また二人きりの時間です。

よっぽど寝たフリを続けようかと思いましたが、それも何なので、果敢にヒヤリングです。

この頃になると、何だか繊維のマメ知識やら、どこぞのスキー場のオーナーの素性やら、どうでもいい情報をいっぱい聞かせれてました(涙)

その後、朝食も終え、トワイライトエクスプレスの見え場である敦賀での機関車交換も終了し、いよいよクライマックスに向けて琵琶湖の脇を走っているぐらいのことです。

もう、完全に話題も無くなり、私も会話を続けることに力果て、どうでもいい会話を繰り返していたぐらいに、突然、中嶋さんが言い出したのです。

中嶋「まだ今の肩書きや実績では無理だと思うんですけど、いずれは“鉄道”と“ビジネス”を組み合わせた書籍を書きたいんですよね~。私が鉄道ネタで本を書くなら、この切り口しかないと思うんですよ。」

山田「はぁ~、“鉄道”と“ビジネス”を組み合わすって、どんなネタですか?」

中嶋「例えば、山田さん、山手線と東海道新幹線では、どちらが儲かっているのか知ってます?」

山田「どっちでもいいんですかど、それでは本にはなりませんよ。そういうネタがいくつかあるなら別なんですが…。」

中嶋「えっ?いくつかあったら、企画になりますか?」

山田「そりゃ、そういうキャッチーなネタがいくつもあるなら、面白いですからね。しかも、そういうネタなら、知っているかどうかの話しなので、肩書きも実績も必要ないですよ。」

中嶋「マジですか!では、それでいきましょう!」

たぶん、こんな会話だったと思います。

その後、具体的に膝を突き合わせてネタと切り口を整理しました。
実は、この本はこういう環境で、こういう話しの流れで生まれたのです。

これは、たんに密室でそれほど親しくなかった中嶋さんとの二人きりの苦悩をお伝えしたいのではありません。

企画というものは、ガツガツ出したい本の話しをしているときよりも、出がらしのその先にある肩の力が抜けた状態の方が良い企画が生まれやすいということを知って欲しいのです。

これは、私もセミナーでタイトルを考えるときに100案出すようにお話していますが、同じ理屈ですね。

そして、自分では思ってもいないことや無理だと思っていることが、意外にも出版の企画になります。

以前、この記事 でも書きましたが、いかに編集者と話しをすることが重要かということなのです。

しかも、書きたいことを話してジャッジしてもらうだけではなく、もっとじっくりと話しをして、いろいろと引き出してもらわなければ意味はありません。

もし、なかなか企画が通らないのであれば、一度、そういう機会を作ってみることをおすすめいたします。

山手線と東海道新幹線では、どちらが儲かっているのか?/中嶋 茂夫
¥1,470
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尚、今、この本を購入すると、お得な特典をいただける、アマゾンキャンペーン中です。

私も登場する、必見のキャンペーンページになっておりますので、本を買わなくても、是非、ご覧ください。

必見のキャンペンページは、こちらこちら

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2010年10月5日

テーマ:書籍を出したい

できそうな気にはなるのにできない

書籍の編集をしていると、加筆修正してもらう傾向というのがあります。。

それは、「できそうな気にはなるのに、できないだろうなぁ~」という部分についてです。

例えば、何かで稼ぐ方法を解説する本だとします。

そうすると、段取りよく“こうやったら稼げます”と書かれており、だんだん稼げそうな気になるのですが、いざ実行しようとすると、自分の場合は何をどうすればいいのかが分からないというパターンです。

もう一つ例えを出します。

私のブログは出版したい人に出版する方法を伝えるブログです。

その場合、“出版社はこういう企画を求めてます”“通る企画書の書き方はこうです”“出版社への売り込みはこうしてください”“誰でも1冊は本を書けるはずですから大丈夫”…というような記事が書かれていたら、出版できそうな気になりますよね。

でも、実際に出版企画書を書こうとすると、“で、まずどうすればいいの?”“私のどんなことが書籍になる得るの?”と悩んでしまい、手が止まってしまうんです。

このように、分かっている人ほど陥りやすいのですが、ゴールからの視界で語るパターンです。

でも、実際に話しを聞いて実行するのはスタート地点にいる人となります。

つまり、スタートからの視界で教えてあげないといけないのです。

スタートからゴールまでの道のりには、分岐もたくさんありますから、たくさん迷ったり、悩んだりしますので、その都度、アドバイスが必要になります。

しかし、ゴールからスタートへの道のりは、ほぼ1本道ですから、簡単に見えるはずです。

その結果、できそうな気にはなるのにできない…ということになるんです。

これは、セミナーやブログでも一緒だと思います。

一見、簡単にできそうな気にはなるので、一時的な満足度は高くなるのですが、実際にはできないので、実績が伴わないのです。

出版にせよ、セミナーにせよ、ブログにせよ、最終的には伝えたノウハウを実行した人の実績が評価につながります。

でも、ノウハウは間違っていないのに、間違った視点から説明したばかりに実行した人の実績が出ないのであれば、それはもったいないことですよね。

ちなみに、意図的にそうやって、バックエンドで何かを売ろうとしたり、満足度は上げるのに実行できないとリピーターになるとお考えの方もいらっしゃいます。

ビジネス的にはどうなのかは分かりませんが、個人的にはそういう見解には否定的です。

短期的には儲かるかもしれませんが、すぐりリストが枯れますので、中長期的には続かないはずですから…。

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