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カテゴリ:書籍を出したい

2026年1月29日

テーマ:書籍を出したい

出版で後悔しないために知るべき二つの方法

「本を出したいと考えているが、出版社に企画を持ち込む方法と、自分で費用を負担する方法の違いがよく分からない」

 

経営者や専門家の方とお話しする場では、このような疑問を持たれている方が非常に多いです。

一見すると、どちらも「本を出す」という結果は同じように見えるかもしれませんが、実際には仕組みも考え方も、その先に得られるものも大きく異なります。

ここを理解しないまま進んでしまうと、「思っていたのと違った」という後悔につながることも少なくありません。

 

まずは、出版社に企画を持ち込む方法を商業出版と呼び、自分で費用を負担する方法を自費出版と呼びます。

これらの違いをしっかりと理解しましょう。

 

 

まず大きな違いとして知っておきたいのが、制作に関わる費用の扱いです。

商業出版の場合、出版社が企画内容を精査し、将来的に売れると判断した場合、その企画に対して資金を投じる形で本づくりが進みます。

印刷や装丁、編集、流通、場合によっては広告宣伝まで、必要なコストは基本的に出版社側が負担します。

著者は完成した本が売れた部数に応じて報酬を受け取る立場です。

出版社にとっては、投資した資金を回収し、さらに利益を出す必要があるため、内容や品質、売り方について非常にシビアな判断がなされます。

一方で、自費出版の場合は、制作に必要なコストを自ら支払うことになります。

その分、企画の自由度は高く、自分の伝えたい内容を優先した構成が可能です。

ただし、出版社側はすでに制作費を受け取っているため、販売に力を入れる必然性は高くありません。

 

次に、そもそもの目的の違いを理解することが重要です。

商業出版の場合、その先にいるのは常に読者になります。

より多くの人に手に取ってもらえるか、社会的なニーズがあるか、市場として成立するかといった点が重視され、編集者は時間と労力をかけて内容を磨き込みます。

著者の想いがいくらあっても、それがそのまま形になるとは限らず、読者目線での修正や再構成が求められることも珍しくありません。

これに対して、著者が費用を負担する場合、最優先されるのは書き手本人の満足度です。

人生の記録として残したい、理念や経験を特定の人に届けたいといった動機が中心となり、売上は二次的な要素になります。

そのため、家族や関係者、顧客に配ることが目的であれば、十分に意味のある選択と言えるでしょう。

 

最後に、出版後に得られる結果にも明確に違います。

出版社が企画を選び、資金を投じてまで世に送り出したという事実は、第三者からの認定です。

それは信頼性の裏付けとなり、仕事の依頼や講演、取材、さらには次の企画へとつながる可能性を広げてくれます。

一方、費用を負担して出した本から得られる最大の価値は、自分の考えや世界観を形にできたという達成感でしょう。

もし、自ら販路を開拓し、売れる自信や仕組みを持っているのであれば、結果的に大きな収益を生むケースもありますが、それには相応の覚悟と行動が求められます。

 

どちらの方法が優れている、劣っているという話ではありません。

重要なのは、なぜ本を出したいのか、その目的を自分自身が明確にできているかどうかです。

信頼や影響力を広げたいのか、想いを自由に残したいのか。

その軸が定まれば、自然と進むべき道は見えてくるはずです。

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2025年12月8日

テーマ:書籍を出したい

ブランディング目的の商業出版を実現する方法

「商業出版はブランディングの近道」という常識

近年、個人起業家や専門家、士業、コンサルタントの間で「商業出版=最強のブランディング手段」という認識が広く浸透しております。

そのため、「自分の専門性を世に示すために本を出したい」「肩書きに“著者”が加わるだけで信頼性が増す」と考える方が非常に増えております。

 

 

こうした背景から、出版を“ビジネス戦略の一つ”と捉える方が出版社に企画を持ち込むケースも多く見受けられます。そして多くの方は次のような常識を信じているように思われます。

  • 商業出版はブランディングのために行うもの
  • 出版社は著者のビジネス目的を理解し、出版を支援してくれる
  • 企画書に「ブランディングのため」と書いても問題はない
  • 著者の意図が明確な方が出版社にも喜ばれる

 

こうした認識を持ったまま出版企画を提案すると、編集担当者に「ビジネス目的の企画だな」と見抜かれ、思いがけない対応を受けることがございます。

一見するとこれらはもっともらしく聞こえる常識ですが、実はこの前提には大きな誤解が含まれているのです。

 

ブランディング目的を前面に出すと、商業出版は遠ざかる

多くの人が気づいていませんが、商業出版において「ブランディングのために本を出したい」という動機を前面に出すことは、出版社からの信頼を損なう大きな要因となります。

 

出版社の本質的な目的は、読者に価値を届け、売れる書籍をつくることであり、「著者のブランディング」は出版社側の目的ではありません。

むしろ、編集者にとっては次のように映ってしまう場合があります。

  • 著者自身の利益ばかりを優先した自己中心的な企画
  • 読者への価値提供よりも、自分の肩書き作りが主目的
  • 内容よりも著者側の事情が優先されている

 

そのため、「ブランディング目的」と見なされると、編集者は「この著者は商業出版を理解していない」と判断し、場合によっては高圧的な態度で買取条件や費用負担を提示してくることもあります。

これが俗に言う“足元を見られる”状態です。

 

つまり、商業出版でブランディングを成功させたいなら、皮肉なことに「ブランディング目的です」と言ってはいけないのです。

この逆説こそが、多くの人が知らない商業出版の真実なのです。

 

なぜブランディング目的を出すと不利なのか

1. 出版の本来の構造を理解すると、出版社の反応がわかる

商業出版の流れは本来、次のような構造に支えられております。

  • 編集者が読者ニーズを把握
  • そのニーズを満たす著者を探す
  • 読者価値を作れる企画を立ち上げる

 

つまり、出版社の主語は常に「読者」です。
ところが、著者が「自分のブランディングのため」と発言すると、出版社の主語が「著者」にすり替わってしまい、企画の方向性が出版社の目的から大きく外れてしまいます。

そのため編集者は「著者都合の企画」と感じ、積極的に関わろうとはしません。

 

2. 商業出版は出版社が費用を負担する投資型モデルである

商業出版では、出版社が制作費・印刷費・流通費などを負担し、その結果として著者には印税が支払われます。

つまり出版社は著者の企画に投資することになります。

 

そこに「ブランディング目的」が見え隠れすると、編集者は「自分の利益だけ取りながら、費用は全部出版社負担か」と受け取り、投資価値が低いと判断してしまうのです。

 

3. ブランディング目的と受け取られると、買取条件が提示される理由

編集者は「著者が商業出版にこだわっている」と感じると、相手の心理的弱みを見抜きます。

すると、

  • 初版◯冊の買い取り
  • 制作費の一部負担
  • 事実上の共同出版

 

といった条件を提示されることがあります。これが“足元を見る”典型例です。

 

一方、著者が「お金ではなく、本を出したい」「読者に届けたい」と強く主張すると、編集者の態度が変わるケースが多々あります。

「この著者は読者価値を本気で追求している」と判断され、商業出版に前向きに検討されやすくなるためです。

 

4. 熱意と読者価値が評価されれば、無名でも商業出版は決まる

実際、多くの著者が無名の段階で商業出版を成功させています。その共通点は、

  • 読者に役立つ企画である
  • 著者の熱意が編集者に伝わっている
  • 著者が商業出版の構造を理解している

という点です。

 

逆に、SNSフォロワーが数万人いても、企画内容が薄く、ブランディング目的が見え隠れしている場合は、商業出版が決まらないという事例は枚挙にいとまがありません。

 

商業出版を成功させる鍵は「読者価値」と「著者の姿勢」

以上の理由から、「商業出版でブランディングしたい」という思い自体を否定する必要はございませんが、それを前面に出す姿勢は編集者とのコミュニケーションにおいて確実にマイナスに働きます。

 

商業出版を実現させたいのであれば、

  • 読者の役に立つ企画であること
  • 著者として書籍にかける真摯な姿勢を示すこと
  • “自分主語”ではなく“読者主語”で語ること

 

この三点こそが、最も重要な成功要因でございます。

 

あなたの企画が読者に必要とされる内容であれば、必ず正当に評価してくれる出版社が存在します。

だからこそ、早々に妥協して費用負担の条件を飲む必要はありませんし、出版という大きな機会を安売りすべきではありません。

 

商業出版を実現し、ブランディングにも成功する解決策

最後に、商業出版を成功させたい方が実践すべき行動を具体的に整理いたします。

 

1. 企画書は徹底して「読者価値」を中心に構築する

読者がどのような悩みを抱え、どのように解決するのかを明確にすることで、編集者の信頼を獲得できます。

 

2. 出版社との打ち合わせでは「ブランディング目的」を一切匂わせない

あくまでも「読者に届けたい」「どうしても書きたい」という姿勢を示してください。

 

3. 一社で決めようとせず、複数の出版社に提案する

最初の出版社で足元を見られることがあれば、他社へ堂々と売り込みましょう。

 

4. 読者に求められるテーマを深く研究する

市場調査を行い、読者のニーズに沿ったテーマで企画を磨き上げてください。

 

5. 自分が書く必然性を証明する

専門性・実績・経験を整理し、「あなたが書く理由」が明確であることを示す必要があります。

 

こうした正しいプロセスに基づいて行動すれば、商業出版は現実的な目標となり、結果としてあなたのブランディングにも確実に寄与いたします。

 

商業出版とは、著者の夢であると同時に、読者へ価値を届ける社会的な営みです。

その本質を理解して臨むことこそが、あなたの出版成功への最短ルートであり、ブランディングを最大化する唯一の道でございます。

 

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2025年10月20日

テーマ:書籍を出したい

競合本から読み解く売れる出版企画のコツ

本を出版する際には、ただ自分の思いや知識をまとめるだけではなく、その本をきちんと「売れる本」にする必要があります。

なぜなら、出版というのは著者一人の活動ではなく、出版社や書店といった多くの関係者を巻き込んだビジネスだからです。

出版社は著者の企画書を読み、その内容や市場性を判断したうえで出版の可否を決めています。

そのため、出版企画の段階で「この本は本当に売れるのか」という根拠を明確に持っていないと、そもそも企画が通りません。

ここで重要になるのが、すでに出ている競合本をリサーチし、それらより売れる根拠を企画に盛り込むことです。

 

 

そもそも、本が売れるというのは、読者が実際に書店やオンライン書店で数多くある書籍の中から、あなたの本を選び、購入してくれるということを意味します。

本屋さんの棚には同じジャンルの本がずらりと並び、それぞれが読者に選ばれることを競っています。

つまり、あなたの企画はそのライバルの中で際立つ必要があるのです。

そのため、自分の本が棚の中で選ばれる理由を明確にし、それを企画書にしっかりと記載することが重要です。

 

ここで役に立つのが、既に世に出ている本の徹底的なリサーチです。

たとえば、自分が出したいジャンルの棚を時間をかけて観察し、売れ筋の本にはどのような共通点があるのかを考えてみるとよいでしょう。

タイトルの付け方、カバーデザイン、帯に書かれているメッセージ、目次の構成、読者層の明確さなど、売れる本には必ず何らかの「選ばれる理由」が存在しています。

こうしたリサーチを繰り返すことで、自分の企画に足りない要素や強化すべき点が徐々に見えてきます。

 

また、競合調査を行う際には、ただ他の本を眺めるだけでは不十分です。

実際に購入した読者のレビューや口コミも読み込もましょう。

レビューには、読者がどこに価値を感じ、逆にどこに不満を持ったかが率直に書かれています。

そこから「次に出版する本では何を提供すれば選ばれるのか」という具体的なヒントを得ることができます。

 

競合リサーチを丹念に行い、既存の成功事例から学ぶことで、自分なりの「売れる根拠」を持つことができるでしょう。

その根拠を企画書にきちんと記載されていれば、出版社の担当者はその熱意と確信を読み取り、企画を前向きに検討してくれる可能性が高まります。

なぜなら、売れる根拠を具体的に持っている企画は、それだけで出版後の販売戦略が立てやすく、実現性が高いと判断されるからです。

 

このように、出版企画で成功するためには、思いつきや情熱だけではなく、市場を正しく理解し、競合を徹底的に研究し、自分の企画がその中でどう際立ち、なぜ売れるのかを論理的に説明できる状態にしていきましょう。

こうしたプロセスを経ることで、あなた自身も企画に自信を持てるようになり、その自信は企画書の文面にも自然と表れます。

企画書を読む出版社側も、その説得力を感じ取り、「この企画なら一緒に成功できる」と思えるようになるのです。

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