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2025年2月5日

テーマ:書籍を出したい

類書が多くても埋もれないための出版企画の考え方

書籍の出版を目指す人とお話しする機会が増える中で、改めて感じることがあります。

それは、「出版企画はスピードが命である」ということです。

多くの人が、「このテーマで本を出したい!」と熱意を持って相談に来られますが、その内容を伺うと、すでに出版が決定している企画と重なっているケースが少なくありません。

 

 

近年、読者の嗜好は多様化し、ニッチなジャンルの本でも一定の需要が生まれるようになりました。

そのため、一昔前と比べると出版の機会は増えているように見えます。

しかし、その一方で、一つひとつの市場の規模は縮小しており、似たようなテーマの本が何冊も続けて出版されることは稀です。

つまり、「この分野で本を出したい」と考えているのは自分だけではなく、同じようなアイデアを持っている人が他にもいる可能性が高いのです。

そのため、企画を思いついたら、できるだけ早く動くことが求められます。

 

特に、出版社側の視点に立つと、同じジャンルやテーマの本を短期間に何冊も刊行することはリスクでしかありません。

売上が分散してしまうということもありますが、読者が飽和状態に陥り、売そのジャンルやテーマに飽きられてしまうことで、本来であればもっと売れていた本も売れなくなる事態に陥ります。

そのため、先に企画が通った本が優先されることになり、後から似た企画を持ち込んだとしても「すでに類書があるため難しい」と断られてしまうことも珍しくありません。

せっかく優れたアイデアがあっても、遅れを取ることで実現が難しくなることもあるのです。

 

では、どうすれば出版のチャンスを逃さずに済むのでしょうか。

まず、企画段階で長く悩みすぎないことが重要です。

もちろん、しっかりとした企画を練ることは大切ですが、完璧な企画を作ろうとするあまり、時間をかけすぎると、その間に別の人が先に動いてしまう可能性があります。

出版社が興味を持つのは「完璧な企画書」よりも、「今、売れる可能性のあるテーマ」です。

そのため、まずは大枠を固め、早い段階で出版社にアプローチすることが肝心です。

そして、自分の企画と類書の違いを明確にしていきましょう。

同じテーマでも、切り口やターゲット、構成の工夫次第で差別化することは可能です。

例えば、ビジネス書であれば、「初心者向け」「経営者向け」「実践者向け」など、読者層によってアプローチが異なります。

類書がすでにある場合でも、「どのような点で独自性があるのか」「なぜ、今、この本が必要なのか」を明確に説明できれば、出版社にとっても魅力的な企画として受け入れられる可能性が高まるでしょう。

 

出版を目指すのであれば、迷っている時間はありません。

思いついた企画はできるだけ早く形にし、出版社に提案することで、出版の可能性を高めることができることは間違いありません。

出せる企画は早いものがちですから。

先を越されて後悔しないように、今すぐ動き出しましょう。

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2025年1月20日

テーマ:著書の効果的な販促

献本の効果を最大化するためのプロモーション戦略

本を出版した後、アマゾンキャンペーンやプロモーションの一環として「応援者募集」を行い、多くの方に献本をするケースをよく目にします。

しかし、献本はただ多くの人に本を配れば良いという単純な話ではありません。

その効果を最大化するには、戦略的なアプローチが必要です。

 

 

まず最初にやるべきことは、献本の対象となる方を慎重に選ぶことです。

その相手がどのような媒体を持っているのか、どのような読者層をターゲットにしているのかをしっかりとリサーチしましょう。

また、その方との信頼関係が築けているかどうかも重要なポイントです。

信頼があることで、相手が自分の言葉で本を紹介してくれる可能性が高まります。

一方、信頼が不十分な状態でお願いしても、形式的な紹介にとどまり、本の魅力が十分に伝わらないリスクがあります。

 

無差別に献本を行っても、紹介してもらえることはほとんどありません。

運良くさまざまなブログやメルマガで紹介された場合、一見すると露出が増えて成功しているように思えるかもしれませんが、その紹介される内容によっては逆効果を招くことがあります。

また、気安く献本することで、「私は献本されなかった」「買わなくてもタダでもらえるもの」などと思われてしまうと、その価値が著しく低下します。

結果として、購入を検討していた読者が購入をためらい、売上が伸び悩む原因となりかねません。

 

さらに注意すべき点は、紹介文を同封した場合の紹介文の使われ方です。

こちらとしては、わざわざ紹介文を書いていただくのは申し訳ないとか、手間をかけさせたくないとか考えて同封してしまいがちなのですが、献本した皆さんが全く同じ文章をそのままコピペして投稿してしまうと、逆効果になってしまうので、これも避けるべきです。

いろいろな人の投稿で同じ文面が散見されると、それを見た第三者は、本の価値が安っぽく見えてしまい、著者にとって大きなダメージです。

むしろ、その媒体の特色や読者層に合わせたオリジナルな視点で本を紹介してもらう方が、より大きな効果を期待できます。

 

露出を増やし、できるだけ多くの人に自分の著書を知ってもらいたいという気持ちは理解できます。

しかし、だからこそ著書の価値を損なわないための戦略が必要です。

まずは自分の本のターゲット読者を明確にし、そのジャンルに精通し、影響力がある人を選びましょう。

一つのジャンルにつき2〜3名を抽出し、その方々に丁寧にお願いすることをお勧めします。

この際、同じジャンルの方にお願いする場合は、読者が重複しないよう配慮すると、プロモーションの効果がさらに高まります。

 

本を販売する際には、単に露出を増やすだけでは効果が限定的です。

とくに、書名や装丁だけで読者の興味を引くのは難しいため、プロモーションを通じてしっかりと本の魅力を伝えることが重要です。

これを実現するには、適切な対象に焦点を当てたアプローチを心がけてください。

 

最後に、献本を行う際には自分の著書に誇りを持つことを忘れないでください。

本一冊には、著者としての想い、知識、経験が詰まっています。

その価値を最大限に引き出すためにも、献本の効果を考慮した計画的なプロモーションが不可欠です。

むやみに配布することで本の価値を損なうのではなく、影響力のある方々にしっかりと魅力を伝えてもらうことで、著書の価値を守りながら広く届けていきましょう。

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2025年1月15日

テーマ:執筆時の注意点

出版を目指すなら知っておきたい文章力向上術

編集者として、著者から上がってくる原稿をチェックしていると、よく感じることがあります。

それは、文章力に自信がない人や、あまり文章を書くことに慣れていない人に共通する特徴があるということです。

 

 

とくに目立つのが、文章に「筋が通っていない」という点です。

筋が通っていない文章とは、論理の流れが曖昧で、書き手の伝えたいことがはっきりせず、結果として読者が内容を理解しにくい文章を指します。

このような文章は、言いたいことがあちこちに散らばってしまい、全体として冗長になる傾向があります。

これが問題なのは、自分自身で文章力の有無を正確に判断するのが難しいという点です。

その結果、自分の文章がどれだけ伝わりやすいかを冷静に見直すことをせず、書き上げた瞬間に満足してしまうことがほとんど…。

ただ、出版を目指している人にとっては、文章力が自信につながる重要な要素でもあるため、この問題は解決するべきなんじゃないかなぁと思います。

 

そこで、自分の文章力に自信がないと感じる人や読みやすい文章を書く方法が分からない人には、ひとつの効果的な方法を紹介したいと思います。

それは、「先にまとめを書く」という方法です。

この方法は非常にシンプルですが、文章全体の構成を明確にするために非常に役立ちます。

 

例えば、ブログ記事を書く場合を考えてみてください。

 

最初に記事のタイトルを決めたら、その記事で一番伝えたいことを一文にまとめてみましょう。

この一文が、その記事の結論であり、中心的なテーマになります。

具体的には、「この文章で何を読者に伝えたいのか?」を自問し、その答えを短く端的に表現することがポイントです。

タイトルに関連した一文を考えることで、書きたい内容が散らばるのを防ぎ、自然と論理的な流れが生まれます。

 

次に、その一文を基にして、文章全体を組み立てていきます。

この際、「なぜそう言えるのか?」を掘り下げる形で肉付けをしていくのが効果的です。

読者が納得しやすい説明を加えるために、「なぜ必要なのか」「なぜそれをしなくてはならないのか」といった疑問に答える形で書き進めます。

具体的な例や根拠を挙げることで、説得力が増し、読者が内容を理解しやすくなるはずです。

 

このプロセスを繰り返すことで、文章の論理展開が明確になり、読み手にとってのわかりやすさが大幅に向上します。

特に、ビジネス書やブログ記事では、重要なポイントを太字にすることがよくありますが、この方法で書かれた文章であれば、一文で結論が示されているため、太字の使い方も自然で効果的になります。

 

最後に、文章力を高めるための心構えとして大切なのは、「読みやすい文章」「理解しやすい文章」を意識することです。

読者の立場になって考え、自分が書いた文章を第三者の視点で読み返す習慣をつけることが重要です。

また、書き終えた後に必ず見直しを行い、冗長な部分や論理的でない箇所を修正することも欠かせません。

これにより、文章の質を着実に向上させることができます。

 

出版を目指す人や文章力を向上させたい人にとって、この記事で紹介した方法はシンプルでありながら効果的です。

自分の文章が読者にとってどのように映るかを常に意識し、丁寧に文章を組み立てていくことで、書き手としての自信を深めることができるでしょう。

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