出版のご相談で、必ずと言っていいほど出る質問で、「出版したいんですが、まず何から始めればいいですか?」というのがあります。
今回は、商業出版を目指す人が必ず押さえておきたい3つの準備についてお話しいたします。

①専門家としての情報発信をスタートしておく
出版の第一歩、いえ前提条件と言ってもいいのが、
「有益な情報を発信しているかどうか」です。
X(旧Twitter)、Instagram、YouTube、アメブロ、note、WordPressなど、媒体は何でも大丈夫です。
ご自身の専門分野や、本にしたいテーマについて、定期的に情報発信を始めておきましょう。
そして、重要なのが、「読者がどう反応するか」を見て、分析しておくこと。
これは出版において、とても大切なプロセスになります。
なぜなら出版社が見るのは、主に次の2点だからです。
- このテーマに読者がいるのか?
- この著者は読者を獲得できそうか?
そして、次のようなものは、全て出版テーマのヒントになります。
- 「いいね!」やコメントなど反応の良い投稿
- よく届く質問
- 保存される記事の内容
- DMやコメントで相談されるテーマ
出版は、著者の独りよがりではなく、読者と対話しながら作るコンテンツです。
情報発信は、そのスタートラインになります。
また、フォロワーを増やし、交流していくことは、将来の読者を育てることにもつながります。
そこでフォロワーの数がそれなりの数になると、出版実現が圧倒的に有利になります。
②自分と自分のコンテンツの深掘りをしておく
情報発信と並行して進めたいのが、ご自身の経歴やコンテンツの棚卸しと深掘りです。
例えば、次のような問いを、紙に書き出してみましょう。
- 自分はいつ、どこで、何を経験してきたのか
- その時の感情と行動、周りの反応はどうだったか
- 自分は何が得意で、何を他人から頼りにされるのか
- お客さまが「最も知りたい」と言っていることは何か
- 自分のコンテンツは他の人と比べて何が違うのか
こうして整理すると、「出版テーマの核」が見えてきます。
そして、それを出版テーマにして、一度、出版企画書を一度作ってみることを強くおすすめします。
③ 販促できる“環境づくり”を始める
今の商業出版は、著者の販促力が売上を大きく左右する時代です。
ここでよく誤解されるのですが、「SNSで万人単位のフォロワーが必須」という意味ではありません。
もちろん多ければ有利ですが、本当に大切なのは“応援してくれる人”がどれだけいるかです。
例えば、次のような人たちです。
- 自分が運営しているコミュニティのメンバー
- 自分が参加しているコミュニティのメンバー
- 自分の講座やセミナーの参加者
- 今のお仕事のクライアントや取引先
- リアルでの知人や友人
- 著者仲間
- SNSやイベントで知り合った人たち
こうしたつながりが、出版後の販促力=本が広がる力になります。
出版社は、「この人の本は発売後にどれだけ動きそうか?」
を必ず見ています。
逆に言えば、「3000部以上売れる」と確信を持てない企画は通りにくいのが現実です。
だからこそ、出版に協力してくれそうな人間関係を、今から作っておいてください。
ただし、いきなり打算的に動く必要はありません。
日頃から周りの方をサポートしたり、助けたりして、信頼関係を積み重ねていくこと、つまり、「日々、徳を積む」ことが何より大切です。
出版の準備は、実は企画書を書く前から始まっています。
是非、今からでも、「出版シフト」していきましょう。


