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カテゴリ:書籍を出したい - Part 5

2025年6月24日

テーマ:書籍を出したい

編集者の心を動かす企画書の本質とは

多くの出版希望者の方から企画書を拝見する中で、時折強く感じることがあります。

それは「この企画は本気で売れると考えていらっしゃるのでしょうか?」という疑問です。

 

出版というものは、単に思いつきや勢いだけで成立するものではありません。

 

実際にそう問いかけると、ほとんどの人は「このような読者ニーズがあるので、売れると思います」と自信を持ってお答えになります。

では、そこでさらに「何部くらい売れると見込んでいますか?」とお尋ねすると、「1万部は売れると思います」と、根拠の薄い数字が返ってくることが少なくありません。

そこで、さらに一歩踏み込んで、「仮にその1万部が売れなかった場合、残った部数を買い取っていただけますか?」と伺うと、多くの人が沈黙されます。

 

もちろん、実際に買い取っていただくことが目的ではありません。

ただ、その問いに対して「はい、覚悟はできています」と答えられるほどに、企画の内容と市場性を真剣に検討し尽くしているかどうかを確認したいのです。

つまり、売れる企画の条件とは、発案者自身がリスクを取ってでも世に出したいという強い意志と、その意志を裏打ちする市場分析や読者理解の深さがあることです。

編集者が出版企画を評価する際に重視するのは、まさにその点だったりします。

単なる思い入れだけではなく、「誰に向けた本であり、その読者が何を得られるのか」「他の類書と比べて何が新しく、どのような切り口があるのか」といった編集者の評価基準を満たすような内容が求められるのです。

 

 

企画が採用され、書籍が出版されるまでには、編集者、デザイナー、営業担当、広報など多くの関係者が関わり、出版社としても印刷費や広告費といったリスクを伴う投資を行います。

そのような中で、発案者が「売れると思うけど、そこまでの責任は持てません」という姿勢で臨んでしまっては、信頼関係は築けませんし、出版実現の可能性も低くなるのは当然だとは思いませんか?

 

出版とは決して個人の夢の実現だけではなく、ビジネスであり、社会に対して価値を提供する行為でもあります。

 

実は、当方のブログデザインをやや堅い雰囲気にし、プロフィール写真に強面の写真をあえて使っているのも、「軽い気持ちの方はどうかお引き取りください」というメッセージを込めているからです。

以前は出版企画書の無料添削サービスも行っておりましたが、あまりにも安易で準備不足な企画書が多数寄せられるようになったため、現在はそのサービスを終了させました。

今後は、出版について真摯に学び、準備し、責任を持って企画に取り組む方だけを対象に、私も全力で支援していこうと思います。

 

それらを踏まえた上で、編集者に「この企画なら売れる」と思わせるだけの裏付けがあって、出版の扉は開かれるのです。

出版という世界は、決して狭き門ではありませんが、本気で向き合い、地に足のついた準備を重ねる人でなければ通れない門であることは、是非、心に留めておいてください。

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2025年6月2日

テーマ:書籍を出したい

出版のチャンスを逃さないために

出版を目指して動き出したいのに、「いつ動くべきか」「タイミングを逃してしまわないか」と不安に感じている人は少なくありません。

実際に、出版のチャンスは、目に見えない“波”のようなもので、うまく乗れば実現まで一気に進みますが、タイミングを逃すと、チャンスが遠のいてしまうこともあるのです。

 

 

以前、ソフトダーツの元日本代表選手が、本を書きたいと相談に来られたことがありました。

ダーツの技術や練習法に特化した実用書として企画を進めていました。

しかし、出版社側からは、「ビジネス書としての切り口であれば興味がある」というフィードバックをいただき、企画の方向性を再検討することになりました。

しかし、著者ご本人はその提案に納得できず、しばらく保留にしていたのですが、悩みに悩んだ挙げ句、半年ほど経ってから「その方向でも構わない」とお返事をいただきました。

 

ところが、その時点ではすでに出版社側の熱が冷めており、企画は白紙に戻ってしまいました。

これは非常に惜しいケースで、著者になれるチャンスを「タイミングを逃した」典型的な例です。

 

出版の世界では、実はこうした“微妙なズレ”でチャンスを逸してしまうことが頻繁にあります。

本の内容に「旬」があるように、出版社の担当者の感情や関心にも“波”があるからです。

ある時期には非常に関心を持っていたテーマでも、数ヶ月経つと市場や他の企画との兼ね合いで関心が薄れることもありますしね。

また、出版社内でのタイミング、編集会議のスケジュール、既存企画との調整など、著者には見えない部分での判断も関わってくることもあるでしょう。

 

よく「今ダメでも、また後でチャンスがある」と思われがちですが、すべての企画がそうとは限りません。

タイミングを逃せば、その後いくら内容を練り直しても、熱が冷めた担当者や編集部の決裁を再び得るのは容易ではないのです。

もちろん、別の出版社で通る可能性もありますが、最初に明確な興味を示してくれた相手ほど、出版実現への近道になることが多いのも事実です。

 

だからこそ、著者として大切なのは「迷っている間に機を逃さないこと」です。

もちろん、内容に納得できないまま進める必要はありませんが、もし、少しでも可能性を感じるなら、スピーディーに方向性を決め、企画を前進させることが求められます。

著者の迷いが長引けば、出版社の温度感とのズレが生じ、結果的にチャンスを自ら手放してしまうことにもなりかねません。

 

出版というのは、多くの人にとって一生に何度もあるかないかの貴重な経験です。

だからこそ、「著者になれるチャンス」を感じたときには、迷いすぎず、迅速に対応することが、夢の実現につながる大きなポイントです。

出版のタイミングは、自分で完全にコントロールできるものではありません。

だからこそ、チャンスが訪れた時に、その波に乗る準備をしておくこと、そして来たチャンスを見逃さずに掴み取る決断力が、著者としての未来を左右するのです。

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2025年4月8日

テーマ:書籍を出したい

出版が決まらない本当の理由と、最初にすべきこと

書籍を出版したいと思っている方とお話ししていると、「出版の準備はそれなりに進めているつもりなのに、なぜか話が決まらない」「実際に何から手をつけていいか分からず止まってしまう」といった悩みを抱えているケースが少なくありません。

編集者として言えるのは、多くの場合、「読者のスタートからの視点と、著者が見ているゴールからの視点とのズレ」があるということです。

 

 

たとえば、出版に関する情報をインターネットで調べていると、「出版社が求めている企画の特徴」や「通る企画書の書き方」「売り込みの仕方」など、ゴールに近い地点のノウハウが豊富に出てきます。

それらは確かに正しい情報なのですが、実際に出版が決まっていない人にとっては、「知ってはいるけれど、自分にどう当てはめればいいのか分からない」と感じてしまうのではないでしょうか。

これがまさに、ゴールからの視点で語られた情報ということです。

スタートにいる読者にとって、ゴールから語られる言葉にリアリティがなく、自分ごとに置き換えられない状態になっています。

 

「こうすれば出版できます」という情報を読むと、一時的には希望が持てて、「自分にもできるかもしれない」と思えるのですが、いざ行動しようとすると、具体的に何をどこから始めればいいのかが分からず、手が止まってしまう…。

この状態は、ノウハウの質が悪いというわけではありません。

むしろ、情報そのものは的確なのです。

問題は、その情報がスタート地点にいる人にとって、「実行に結びつかない形」で伝えられていることにあります。

 

実は、出版に限らずセミナーやコンサル、ブログなどでも同じような傾向があります。

提供されるノウハウがゴールに立った視点で整理されていて、非常に分かりやすく、論理的に組み立てられていても、それだけでは多くの人が動けないのです。

理由は簡単で、スタート地点にいる人には、目の前に立ちはだかる小さな疑問や不安、迷いがいくつもあるから。

そして、それらが行動を妨げる要因になっているのです。

 

実際、ノウハウそのものは間違っていないのに、それが伝わる文脈や視点が間違っているだけで、出版が実現しないんだとしたら、非常にもったいないことです。

伝える側としても、相手がどこからスタートするのかを理解したうえで、その地点に立ち、そこから導いていく視点が求められます。

これは、出版を決めたいのであれば、絶対に最初にするべきことであり、最も成果に近づく第一歩なのです。

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