書籍の編集をしていると、加筆修正してもらう傾向というのがあります。。

それは、「できそうな気にはなるのに、できないだろうなぁ~」という部分についてです。

例えば、何かで稼ぐ方法を解説する本だとします。

そうすると、段取りよく“こうやったら稼げます”と書かれており、だんだん稼げそうな気になるのですが、いざ実行しようとすると、自分の場合は何をどうすればいいのかが分からないというパターンです。

もう一つ例えを出します。

私のブログは出版したい人に出版する方法を伝えるブログです。

その場合、“出版社はこういう企画を求めてます”“通る企画書の書き方はこうです”“出版社への売り込みはこうしてください”“誰でも1冊は本を書けるはずですから大丈夫”…というような記事が書かれていたら、出版できそうな気になりますよね。

でも、実際に出版企画書を書こうとすると、“で、まずどうすればいいの?”“私のどんなことが書籍になる得るの?”と悩んでしまい、手が止まってしまうんです。

このように、分かっている人ほど陥りやすいのですが、ゴールからの視界で語るパターンです。

でも、実際に話しを聞いて実行するのはスタート地点にいる人となります。

つまり、スタートからの視界で教えてあげないといけないのです。

スタートからゴールまでの道のりには、分岐もたくさんありますから、たくさん迷ったり、悩んだりしますので、その都度、アドバイスが必要になります。

しかし、ゴールからスタートへの道のりは、ほぼ1本道ですから、簡単に見えるはずです。

その結果、できそうな気にはなるのにできない…ということになるんです。

これは、セミナーやブログでも一緒だと思います。

一見、簡単にできそうな気にはなるので、一時的な満足度は高くなるのですが、実際にはできないので、実績が伴わないのです。

出版にせよ、セミナーにせよ、ブログにせよ、最終的には伝えたノウハウを実行した人の実績が評価につながります。

でも、ノウハウは間違っていないのに、間違った視点から説明したばかりに実行した人の実績が出ないのであれば、それはもったいないことですよね。

ちなみに、意図的にそうやって、バックエンドで何かを売ろうとしたり、満足度は上げるのに実行できないとリピーターになるとお考えの方もいらっしゃいます。

ビジネス的にはどうなのかは分かりませんが、個人的にはそういう見解には否定的です。

短期的には儲かるかもしれませんが、すぐりリストが枯れますので、中長期的には続かないはずですから…。