商業出版のセミナーとかをしていると、自費出版を含め、お金を出して出版をするということに嫌悪感を持っている人は多いです。
正直に言うと、私も昔、自費出版に対して、かなり否定的でした。
「出版するのに、高いお金を払うなんて…」と思っていた時期もあります。

でも、それは目的を無視した見方だったと、今は思っています。
自費出版は、目的さえ合えば、かなり価値の高い選択肢になりうるのです。
その1つ目が、自由度の高さ。
商業出版は、本が売れることが最優先されます。
タイトル、構成、内容……そして、必ず編集者のチェックが入ります。
つまり、商品としての完成度は高いですが、できあがる本は出版社のものであり、著者の自由度は思っているほど高くありません。
ところが、自費出版は違います。
制作費用の一切を著者が捻出するので、よほどのことがない限り、著者が出したい内容をそのまま形にできます。
書きたいテーマも自由、構成や切り口も自由、デザインや体裁も自分好み。
「自分のコンテンツをそのまま本にしたい」と思っている人にとっては、これ以上の方法はありません。
次に2つ目が、紙の本として残ること。
電子書籍にはない、モノとしての魅力があります。
本はデータではなく現物です。
しかも、その現物の紙質やカバーの素材、色の数など、自分がこだわりたいことを全て反映させることも可能となります。
その上、手に取れますし、渡すこともできます。
家族やクライアントに手渡せますし、会社の歴史や理念を残すこともできますし、展示会や研修で配布することもできますし、営業や講演での資料として配布することも可能です。
人生や事業の節目で記念品として本を残す人が多いのは、この物理的な存在感があるからです。
最後の3つ目が、ビジネスに直結しやすいこと。
商業出版の場合、印税は6%〜10%ぐらい。
しかし、自費出版で作った本は、本を売って得た収益を総取りすることができます。
書店流通を通したとしても、掛率は60%ぐらいで収益化が可能です。
つまり、自分でちゃんと売れる自信があるのであれば、へたに編集者に口を出されるより、自費出版で自分の思い通りの本を出版した方が儲かる場合があります。
また、本の中にリスト取りの仕掛けなどを仕込むことなども、出版社によってはNGだったりしますが、自費出版ではやりたい放題です。
お金を出すことで、全てにおいて自由に何でもできますが、そのコストに対する費用対効果を含め、全てのリスクも著者の責任となります。
もちろん、やり方次第で、商業出版以上の効果をもたらすこともできますし、商業出版以上の収益を生み出すことも可能です
これらのメリット考えると、自費出版も十分に意味のある選択肢と言えるのではないでしょうか。