たくさんの方々の企画書を拝見していると、たまに「この企画、本気で売れると思ってます?」と聞きたくなることがあります。

そして、実際に聞くと、必ず「こうこうこうで、売れると思います!」とかえってくるので、「何部ぐらい売れそうですか?」と聞き返すと、気軽に「1万部はいけると思いますよ」とおっしゃいます。
そこで、すかさず「じゃあ、1万部売れなかったら、売れ残った分を買い取ってもらえますか?」と訊ねると、「………(沈黙)」で終了。

本気で1万部売れると思っているなら、そこで「いいですよ!」という答えが返ってくるはずですし、返ってきたら出版も確定するでしょう。

でも、実際はそのリスクを背負おうとはしません。
自分が自信を持って出してきた企画なのに…。

逆に言えば、「いいですよ!」と答えられるぐらい真剣に考え抜いた、本気の企画を出してきて欲しいのです。

だって、あなたが出した企画を出版する出版社は、あなたの企画にリスクを背負って投資をしてくれるんですよ。
それに対して、立案者である当事者が本気で考えてないって、失礼だとは思いませんか?

出版するまでには多くの方が関わります。
つまり、軽い気持ちで出版を目指されたのでは、多くの方が迷惑するということです。
ブログデザインも重い雰囲気になるようにデザインしていただいたのも、会った人のほとんどに注意される強面の写真を使い続けているのも敷居を上げたかったからです。
出版企画書の無料添削サービスを廃止したのも、いい加減で軽薄な企画書がたくさん送られてきたから。

今後、本気で出版を目指す方だけを対象に、こちらも本気でサポートすると決めました。