「いつか本を出してみたい」と思っていても、実際には何から始めるべきなのか分からず、手が止まってしまう方はとても多いです。
でも、安心してください。
出版は、特別な人だけのものではなく、正しい順番で準備をすれば、少しずつ現実にしていけるものです。
実際、私がやっている出版実現セミナーの場でも、最初から企画書がきれいにできている方は、ほとんどいません。
多くの方は、自分の経験をどう本にすればいいのか分からないところから始まります。
だからこそ、最初に必要なのは、才能よりも順番なのです。

出版準備の手順は、実はとてもシンプルです。大きく分けると、次の3ステップで進めることができます。
まず1つ目は、自分を深掘りして、出版できるテーマを見つけることです。
本を書こうとすると、すぐに「何を書くか」を考えたくなります。
けれど、その前にやっておきたいのが、自分自身の棚卸しです。
自分では当たり前だと思っていることの中に、他の人にとって価値のある内容が眠っていることはよくあります。
何も立派な経歴を探す必要はありません。
いつ、どこで、何を経験したか。
そのとき何を感じ、どう行動したか。
どんな知識や経験が、誰のどんな悩みを解決できるのか。
他の人と比べたとき、どこに違いがあるのか。
そうしたことを書き出していくと、あなたが出版で伝えられるテーマが少しずつ見えてきます。
2つ目は、出版の目的を決めることです。
これはとても大切です。
なぜなら、出版は本を出すこと自体がゴールではないからです。
出版したあとにどうなりたいのかが見えていないと、テーマも内容も、届けたい相手もぼやけてしまいます。
最初に「何のために出版したいのですか」を考えてみましょう。
実が出版したらいろんなことが何とかなると考えて、そこまでしっかり考えている人というのは、実は少数派です。
そして、この目的が決まると、「何を書くべきか」がはっきりしてきます。
逆に、ここがあいまいなままだと、せっかく本を出しても、その後につながりません。
出版は、ただ本を形にする作業ではなく、自分の未来につなげていくための挑戦です。
だからこそ、まずは目的を定めることが大切なのです。
3つ目は、出版企画を考え、企画書を書き、出版社に提案することです。
自分の中にあるコンテンツが見えてきて、出版の目的も定まったら、次はそれらをつなげて企画にしていきます。
言い換えるなら、自分の経験や強みが出発点で、出版後に実現したい未来がゴールです。
そして、その間をどう結ぶかを考えるのが、出版企画です。
誰に向けて、どんなテーマを、どんな切り口で届けるのかを丁寧に考えていくことで、企画の軸が整っていきます。
企画がまとまったら、それを企画書に落とし込み、出版社に提案していきます。
ここまで来ると、出版はふわっとした憧れではなく、具体的に進められる計画に変わっていきます。
この3つのことを急がずにしっかり考えることが、実はとても重要です。
逆に、出版しやすそうだからという理由だけで企画を考えると、たとえ本が出せたとしても、その出版が自分の未来にはなかなか結びつきません。
せっかく挑戦するなら、自分にとって意味のある出版にしたいものです。
今、まだぼんやりしていても大丈夫だし、まだ何も決まっていなくても大丈夫です。
とにかく、一つ目のステップから始めてみてください。
無理に急がなくて大丈夫です。
小さくても、一歩ずつ前進させていくことで、見える景色はきっと変わっていきます。
あなたの中にある経験や思いも、きちんと整えれば、誰かに届く一冊になっていきます。
ここから一緒に、落ち着いて進めていきましょう。