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カテゴリ:書籍を出したい - Part 21

2010年10月1日

テーマ:書籍を出したい

1000部保証できるなら、出版はできると思いますが…

よく、「自分で1000部売る覚悟を持ってください」と、セミナーでもお話しします。

そうすると、軽々しく「覚悟ができました!」と言う方もおりましたが、実際に出版するとその現実の厳しさに愕然とし、1000部売れなかった言い訳ばかり…。

“1000部売る覚悟”というのは、そんなに甘いものではありません。

簡単に言えば、1000部に届かなかったら、差分を買い取るぐらいのことはできるのかということです。

本来なら、そこまでする覚悟ができて、はじめて“1000部売る覚悟”ができたと言えるはずだと思います。

ただ、そういう話しをすると、今度は「書籍は1500円なので、150万円用意すればいいんですね。頑張って貯めます。」と、おっしゃる方がいらっしゃいます。

いや、それは自費出版ですよね(汗)

「自分で1000部売る覚悟を持ってください」というのは、1000部ぐらい簡単に売れるぐらいの企画を考えるということであり、1000部ぐらいあっという間に売れるだけのファンを作るということであり、1000部ぐらい手売りしてでも売るという決意をすることであり、1000部ぐらい応援者に紹介してもらえば売れるぐらいの人脈を作ることであり、1000部ぐらいこうすれば売れると思えるだけの仕掛けを用意することです。

“1000部売る覚悟”を持つというコトは、出版する上でかなりのアドバンテージになります。

しかし、6000部から8000部は刷られる本のうち、たかだか1000部です。

その1000部をお金を出して買い取ったのであれば、出版社からしたら大して意味がありません。

1000部ぐらいでは、損益分岐点をクリアできませんからね。

それでも“1000部売る覚悟”を持つコトがアドバンテージとなるのは、そういう努力が自信となった時、必ず1000部以上の結果をもたらすことを知っているからです。

求められているのが保証ではないからといって、ウソはいけません。ウソは!

当たり前ですが、最終的に責任を持てないのであれば、そんなことを軽々しく口にするべきではありません。

ただ、“1000部売る覚悟”を持つための努力というのは、結果的には絶対に無駄になりませんし、最終的には確実に出版に結びつくはずです。

出版企画書を書いて売り込みをすることも大事ですが、必ず、並行して“1000部売る覚悟”を持つための努力も一緒にしてください。

ということで、私がセミナーで話す“1000部売る覚悟”というのは、お金のコトではないんです。

是非、その真意を理解して、“1000部売る覚悟”を持つための努力をしてくださいね。

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2010年9月9日

テーマ:書籍を出したい

誰でも簡単に出版できますよ~

よく、「誰でも出版できますよ」といってセミナーに集客する出版プロデューサがいらっしゃいます。

よく、「あなたでも簡単に出版できますよ」といって出版社を紹介される方がいらっしゃいます。

よく、「私でも出版できますか?」と聞いてくる読者さんがいらっしゃいます。

では、本当に誰でも出版はできるのでしょうか?

私はセミナーでも、「出版は誰にでもできます」と言っています。

ブログから質問をいただいても、「あなたでも出版できますよ~」と答えます。

だって、本当に出版は誰にでもできますから…、条件さえクリアできればですけど。

条件といっても“原稿を書けること”と“本が売れること”だけです。

いたってシンプル。

なのに、ほとんどの方が、この条件をクリアできないでいます。

ただ、最近、この条件を隠して、ただ「誰でも簡単に出版できますよ~」と言っている人が増えてきました。

出版プロデューサーが玉石混交いらっしゃいますので、より低価格で、より実践的ぽい方向性で打ち出さないと集客が厳しいんだと思います。

それでも、責任もって出版社に売り込んで、本ができるまでを面倒見るなら構わないのですが、ほとんどの方がセミナーのみ、もしくは知ってる編集者を紹介する程度で、それ以降のサポートは何もしない方が多いです。

ま、そういう出版プロデューサーにしてみれば、それが精一杯なので、仕方ないですよね。

ただ、そうなると、その後、弊社のような会社にたどり着いて、出版業界の真実を知って驚愕することになります。

著者さんが誰かを紹介する場合も一緒です。

実際に簡単に感じたのかもしれないし、大変だったことを忘れてしまったのかもしれません。

はたまた、余裕を見せることでブランディングをされているのかもしれません。

ただ、いずれにしても、本を書きたい人をその気にさせるだけさせて、連れてくるのは勘弁してもらいたいものです。

実際、紹介を受けて、お会いして、温度差を感じることもしばしば…。

まだ本人が本を出版したくてしょうがないというのであれば、会ってから誤解を解くことができますが、そもそもそれほど本を出版したいわけでもないのに、紹介者に乗せられて連れてこられる方は、お互いにちんぷんかんぷんで、頭の上に“?”が10個ぐらい並びます。

最近、本当に出版プロデューサーがらみのトラブルが多いです。

すでに出入り禁止の出版社がある出版プロデューサーさんもいらっしゃいますが、ここのところ、その出版プロデューサーと知り合いの出版プロデューサーや関わったフリーの編集者、一度でもその出版プロデューサーに企画を売り込んでもらった著者さんまで出入り禁止になっているケースを知りました。

本当に迷惑な話しです。

皆さんも気をつけてくださいね。

でも、常識的に考えたら、そんなに甘いわけないことは分かりますよね。

だって、出版社が300万円ちかくの投資をするんですから…。

騙される方にも責任があるとは言いませんが、そういう出版プロデューサーに関わることで、結果的に大きく遠回りすることになる場合もあるようなので。

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2010年7月30日

テーマ:書籍を出したい

著者になりたいんですか? ライターになりたいんですか?

本を書くのには、著者になる方法とライターになる方法があります。
しかし、著者とライターは全く違う職種です。
当然、求められるスキルも違うので、注意してください。
あ、ただし、ここでいうライターというのは、出版業界内における職種です。
それ以外のライターさんは対象外ですので、ご了承ください。
では、仕切り直して…。
著者は、本を書くことが目的で、文章を書いて生活するという意識はほとんどありません。
そして、著者として本を書く場合には、その人がその本を書く必然性を求められます。
そのため、自分の得意なジャンルを掘り下げて、エッヂを立てなくてはなりません。
一方、ライターの場合、文章を書くことを生業にします。
なので、毎月、仕事の供給を受けなければならないため、ひとつのジャンルを掘り下げることは、自殺行為です。
そのジャンルだけで、毎月、毎月、生活するだけの仕事量を継続的に確保するのは、媒体側でも飽きられてしまいますし、至難の業ですので、求められるのは、どんなネタをお願いしてもすぐにある一定水準の原稿を書けるだけの瞬発的な情報収集能力や適応能力、咀嚼力が必要になります。
他にも、細かく言えば、それぞれに求められるスキルたくさんあります。
あなたが、どういう肩書きで本を書くかは自由ですが、著者とライターというのは、全く別物だということは覚えておいてください。

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