出版コンサルタントが、あなたを最短距離で著者に導きます!

カテゴリ:書籍を出したい

2024年11月20日

テーマ:書籍を出したい

読者ニーズを本の企画立案のポイント

本を出版する際、どれほど有益な内容であったとしても、読者に手に取っていただけなければ、その価値は発揮されません。

そのため、読者が抱える悩みや課題を理解し、その解決策を提供することが重要です。

 

 

ただし、著者が持つ知識や経験が読者に認知されていない、または求められていない場合もあります。

そういう場合にどう出版企画に落とし込めばいいのでしょうか?

 

まず、読者の悩みやニーズを深く理解し、それに応じた解決策として自身のリソースを提供することができるかどうかがポイントです。

例えば、アフィリエイトに関する本を出版したいと考えた場合、インターネット上には既に多くの情報が存在し、書店でその情報を求める読者は限られるかもしれません。

しかし、「副業」を探している人に絞った本として企画すれば、書店で情報を探す読者層をある程度見込むことができます。

そして、その内容として、副業でもできるようなアフィリエイトのノウハウを提案すれば、結果的にアフィリエイトに関する本を出版することが可能となります。

 

実際の事例として、整体の先生から「姿勢を良くすれば血液の循環が良くなり、頭が良くなる。だから、姿勢に関する本を書きたい。」という相談を受けました。

しかし、姿勢の悪さを自覚し、改善を望む人はあまり多くはありません。

そこで、「頭が良くなる」というテーマで本を企画し、その内容として姿勢を正す方法を紹介することを提案しました。

これにより、頭を良くしたい人は一定数おりますので、そういう読者の関心を引きつけることができました。

 

他にも、古武術の先生から「古武術を教えているが、出版は可能か?」という相談がありました。

格闘技ブームとはいえ、古武術の需要は限られています。

しかも、やりたい人というのは、書籍で学ぶよりも、道場で直接学ぶことを選ぶ人が多いでしょう。

そこで、古武術の利点をヒアリングしたところ、体の使い方が介護に役立つということでした。

そこで、「らくらく自宅介護」といったタイトルで本を企画し、その内容として古武術を活用した介護方法を紹介することを提案しました。

これにより、介護に関心のある読者層にアプローチすることができます。

 

要するに、書きたいテーマを直接的に企画にするのではなく、そのテーマを解決策として位置づけ、それを必要とする読者層に向けた企画を考えることが重要です。

具体的には、書きたいテーマのキーワード(例:アフィリエイト、姿勢、古武術など)をタイトルや企画に直接使用せず、読者の関心や悩みに合わせた切り口で企画を立てることが効果的です。

これにより、読者のニーズに応える本を出版することが可能となります。

この記事を共有する
このエントリーをはてなブックマークに追加
「この記事は役立った!」という場合には
応援クリックしていただけると嬉しいです!
応援クリックは右のボタン ブログランキング

2024年11月15日

テーマ:書籍を出したい

商業出版を成功させるための準備と心構え

自費出版と商業出版の違いについての話題はよく耳にします。

そして、多くの人が費用を自己負担する自費出版ではなく、印税を受け取れる商業出版を目指す傾向にあります。

それはごく自然な考え方ですが、商業出版に挑む際には、単に出版したいという思いだけでは十分ではありません。

 

 

商業出版は「売れる企画」であることが求められます。

出版社にとってはビジネスである以上、出版する本が利益を生む見込みが必要不可欠だからです。

実際、商業出版の出版企画書をいただくことがありますが、その際に「この本のために300万円を用意できますか?」と質問すると、多くの方が「そんなお金は用意できません」と答えます。

さらに「では借金してでも用意できますか?」と尋ねると、「商業出版なのに、なぜお金を出す必要があるのですか?」と驚かれることがあります。

このような反応を聞くと、商業出版に対する誤解や考えの甘さを感じざるを得ません。

 

商業出版では、出版社があなたの出版企画に300万円程度を投資するという大きな責任を負います。

この300万円程度というのは、実際に出版社が本一冊を作成する経費として支払っている金額です。

 

それにもかかわらず、著者自身がその出版企画に対して十分な自信を持たないまま、ただ出版したいという動機だけで出版企画を提出するのは、出版社に対して失礼だとは思いませんか?

 

本当に自分の出版企画が売れると確信しているならば、出版社に依存するのではなく、自ら資金を用意する覚悟を持つべきです。

本当に売れる自信があれば、腰の重い出版社を説得するための手段として、自己資金の準備を厭わないはずです。

 

商業出版にあたっては、出版社への感謝の気持ちと責任感を持ってください。

出版物が売れなければ、出版社が損失を被る可能性がある以上、著者はそのリスクを軽減するための準備をするべきだと私は考えます。

たとえば、売れる仕組みをあらかじめ整備し、万が一売れなかった場合には、原価分ぐらいは自分で負担するか、それに相当する部数を確実に売るか買い取るぐらいの責任感を持って欲しいのです。

 

もちろん、それは容易なことではありません。

だからこそ、出版前の段階からファンを育てておいてください。

ブログやメルマガなどを通じて、読者とのつながりを深め、出版する本を購入してくれる人々を増やしておくことが大切です。

また、他の著者やビジネスパートナーとの横のつながりを築くことで、互いに紹介し合えるネットワークを作っておくことも有効です。

これらの努力がなければ、出版企画がどれほど良くても、商業出版で成功するのは難しいと思いますよ。

 

商業出版は、著者と出版社が手を組んで成功を目指す共同プロジェクトです。

著者が主体的に動き、責任を持つことで、出版社も安心して投資を決断できます。

出版することが目的ではなく、その本を通じてどれだけの価値を提供し、さらにそこから収益を生み出すのかが重要です。

商業出版を目指すなら、しっかりと準備を整え、出版社と共に成功を分かち合う覚悟を持ちましょう。

それが、出版を実現させる第一歩です。

 

この記事を共有する
このエントリーをはてなブックマークに追加
「この記事は役立った!」という場合には
応援クリックしていただけると嬉しいです!
応援クリックは右のボタン ブログランキング

2024年11月5日

テーマ:書籍を出したい

出版企画を考えるきっかけ作りとアイデアの見つけ方

「商業出版を目指しているけれど、『何を書いたらいいのか分からない』『自分には書くべきことがない』と悩んでいる」という相談をよく受けます。

しかし、私はすべての人に一冊の本を書ける可能性があると考えています。

これまでの人生の中で、何も伝えるべきことがないという人はいないはずだからです。

 

 

商業出版で本を出したいけれどテーマが見つからないと感じている場合、まずは「自分の強み」や「他の人に価値を提供できる部分」に目を向けてみましょう。

過去に、ある方から「とにかく本を書きたい」というご相談をいただきましたが、最初は具体的なテーマがなくても、4時間ほど丁寧にヒアリングを行う中で、次第に価値あるアイデアが見つかり、企画書としてまとめ、実際に出版を実現させた経験があります。

ただ、このような形で出版が実現することは珍しくありません。

 

つまり、出版したい人の多くは、自分では気づいていないものの中にこそ、出版にふさわしい価値あるコンテンツが眠っていることが多いのです。

 

経験豊富な編集者とじっくり話をすることができるなら、自分が無意識に見過ごしている「伝えるべきこと」を見つけられる可能性が高まります。

彼らは、あなたの中にあるコンテンツに価値付けさせるプロですからね。

 

しかし、誰もがすぐに編集者と対話する機会を得られるわけではありません。

そこで、まず自分で出版のテーマを見つけるために役立つ方法をお伝えします。

 

最初のステップは、周囲の反応を観察することです。

具体的には、以下のポイントに注目してみてください。

  • よく褒められること
  • 他人に自慢したくなること
  • 周囲を驚かせた経験
  • 自分の行動が誰かを喜ばせたこと
  • 他の人から頼られることや相談されること
  • 自分に関する質問を受けること

これらの場面での周囲の反応が、あなたが本にまとめるべきテーマのヒントになることが多いです。

なぜなら、これらは他の人から見て興味深く、価値のあると感じられる要素が詰まっているからです。

普段から周囲の反応に敏感になることで、意外なところに自分の強みやユニークな視点を見つけられるかもしれません。

 

それでもテーマが見つからない場合は、異業種交流会や勉強会に参加し、自分のことを紹介してみてください。

自己紹介の際、相手が特に興味を示した部分があれば、それがあなたの本のテーマのヒントになることがあります。

例えば、私自身も、異業種交流会での自己紹介から出版プロデュースを始めるきっかけを得ました。

そこでの反応を通して、自分のスキルが他の人にとって価値あるものだと気づいたのです。

 

このように、日常のささいな場面や他者との交流の中に、自分が本にまとめるべきテーマやアイデアが眠っていることは少なくありません。

視点を少し変えて、日々の経験や交流を見つめ直すことが、商業出版への第一歩になるでしょう。

この記事を共有する
このエントリーをはてなブックマークに追加
「この記事は役立った!」という場合には
応援クリックしていただけると嬉しいです!
応援クリックは右のボタン ブログランキング