出版社の編集者は、あなたの企画書を読む時に、あなたが著者になる必然性に興味を持ちます。
『著者になる必然性』というのは、「あなただから書けること」「あなたにしか書けないこと」など、独自性のことです。
つまり、企画書の中から、この企画が、「あなただから書けること」「あなたにしか書けないこと」ということが伝わってくることが重要となります。
そして、その上で、「どこが凄いのか」「何が面白いのか」が読み取れれば、その企画に興味を持ってもらうことができるでしょう。
そして、このことは、企画内容だけではありません。
著者プロフィールでも同じことが言えます。
よく、賢威付けの一環だと思うのですが、著者プロフィールに「○○協会認定●●コンサルタント」などという肩書きや「××氏に師事」といった記述も見受けられますが、これらは全くの逆効果です。
もし、「○○協会認定●●コンサルタント」のあなたに執筆を依頼するのなら、○○協会の一番偉い人に執筆を依頼した方が良い本になりそうですし「××氏に師事」したあなたに執筆を依頼するよりも、直接、××氏に執筆を依頼した方が良い本なりそうな気がしますよね。
つまり、こういうことを著者プロフィールに書いた時点で、あなたが著者になる必然性が無いということになります。
この必然性が無いということは、誰が書いても遜色ないことを意味しますので、それこそライターに書いてもらった方が手間も掛からずに、クオリティの高い原稿になりますので、あなたに書いてもらう必要はなくなってしまうのです。
せっかく本を書くのですから、企画書の中で『著者になる必然性』をアピールしてください。