商業出版するために、よく「何を書こうか悩んでいます」とか、「私には書けることがありません」と相談を受けます。
しかし、私は、誰でも一冊は本を書けると思っています。
だって生きてきて、誰かに何も伝えることのない人生って、あまりに寂しいですからね。
実際にあった事例を紹介します。
ある日、知り合いの金盛哲二 さんに紹介していただいて、菅智晃 さんが事務所に遊びに来ました。
忘れもしないのですが、彼は私に「本を書きたいです!」とおっしゃいました。
私が「何の本ですか?」と問いかけると、「何でもいいんです。とにかく本を書きたいんです!」と言うのです。
最初はどうしたものかと思ったのですが、ご紹介いただいたということもあり、2時間ぐらいじっくりとヒアリングしました。
さすがに2時間ぐらい話せば、何か光るものがあるもので、何とか出版企画書に落とし込むことができました。
そして、実際に出版社の企画会議も無事に通過し、発刊されたのが『メール起業40の成功法則 』です。
実際にこういうことって、結構あります。
この事例 も同じだと思います(完全に伝説になってますね)。
つまり、自分では当たり前だと思っていたことが、実は凄いことだったりするものです。
それをなかなか自分の力だけで気づくことはできないと思いますが、編集者と2時間ぐらい話せば、出版するネタは必ず見つかります。
編集者は、どういうネタをどういう切り口にすれば、書籍としての商品価値をもたせられるかということに長けておりますので、そんなことはお手のものです。
だからこそ、この記事 に書いてあるように企画の話しばかりをするのではなく、自分を理解してもらうことの方が有効だと思います。
ただ、なかなか編集者と話す機会は無いと思いますので、簡単な見つけ方を書きます。
それは、周りの人の反応を見ることです。
・褒められること
・自慢していること
・驚かれること
・喜ばれること
・頼られること
・聞かれること
こういうことにヒントが隠されていると思います。
もし、それでも分からないのであれば、異業種交流会に参加してみてください。
そこで、自己紹介をしたときの相手の反応を見ると分かりやすいと思います。
相手が食いついてきたら、そこに何かネタになるヒントがあるということです。
かくいう私も、出版のプロデュースをはじめたきっかけは、異業種交流会での自己紹介をしたときの周りの反応でしたから。