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カテゴリ:書籍を出したい - Part 5

2023年3月5日

テーマ:書籍を出したい

本の出版方法は3パターン

書籍の出版方法をどうこう言う前に、先に売り込む先の出版社が何をどう考えて出版するかどうかを決めているかを知りましょう。

 

出版社が本を出版するかを決めるパターンは3つ。

この3つを理解してしまえば、自分が何をすべきなのかは自ずと分かるはずです。

 

 

では、出版社が書籍の出版を決める3つのパターンを紹介していきます。

 

●著者で決まるパターン

簡単に言えば、「この人が出版したら売れる!」というパターンですね。

つまり、テレビなどの露出の多い有名人や売れている書籍の著者、ブログやメルマガ、YouTubeなどで圧倒的な読者数を確保していたり、影響力を保有しているインフルエンサーなどに直接オファーするパターン。

そういう人たちからの紹介などもこのパターンに該当します。

このパターンは、条件交渉なども伴うことが多いため、基本的には出版社から直接オファーすることが多いです。

また、編集実務が出来ない多くの出版プロデューサーが売り込む場合もこのパターンがほとんどなので、そういう出版プロデューサーが指導する出版企画書は著者プロフィールが盛々になります。

 

●企画で決まるパターン

著者は誰でもいいので、売れそうな企画や面白そうな企画を出版するパターンです。

このパターンの場合は、著書の有無も含めて著者は問われないので、何で売れそうなのか、いかに面白いのかをアピールすることで、出版することができます。

ただし、このパターンの場合、いろいろなリスクをヘッジする意味でも編集実務を伴うことが多いため、編集プロダクション経由で決まることがほとんど。

弊社では、はじめて方でも企画を売り込めるように『企画持込型サービス』というサービスをご用意しております。

 

●戦略で決まるパターン

売れる、売れないよりも出版社の戦略上必要な書籍を出版するというパターンで、基本的には外部から提案されるものではなく、出版社内で決まった企画を編集プロダクションに作成を依頼します。

戦略上必要な書籍というのは、シリーズ展開や出版社のブランディング上、出していなければならない書籍などが該当します。

なお、売れる、売れないよりも出版社の戦略を重視しますが、売れないのを前提に作る本は一冊もありません。

このパターンの場合に対応するべく、多くの編集プロダクションでは、どんな依頼も請けられるように常に多くの著者と交流しています。

弊社では、はじめて方でも出版のオファーを受けられるように『著者登録型サービス』というサービスをご用意しております。

 

このように、出版社が出版を決めるパターンは、3つしかありません。

 

個人的には、はじめて出版するのであれば、下の2つのパターンがおすすめです。

まずは、そのために何をすればいいのかを考え、まず一冊目の出版を実現してください。

そして、その本を必ず売りましょう。

 

その本が売れたら、その実績を引っさげて、一番上のパターンで2冊目を出版していきましょう。

なると分かりますが、それぐらい一番上のパターンと下の2つのパターンは待遇が違いますから…。

最初の時の編集者の対応が嘘のようですよ(笑)

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2023年2月7日

テーマ:書籍を出したい

ロングセラーを狙うなら、その棚での定番本目指す

1日300冊以上の本がが毎日発刊され続ける昨今、それらの本を書店で平積みや面陳をしてもらうスペースを確保するどころか、そもそも書店に置いてもらうことすら難しくなってきました。

それでも、やはり自分の本はいいところに置いてもらいたいですし、できれば長く置いてもらいたいものです。

 

だったら、どうすればいいのかと言えば、ズバリ! ロングセラーを狙うべきです。

 

とはいえ、そんなに簡単にロングセラーを狙うって簡単じゃないと思うかもしれません。

でも、実はそんなに難しくはないんです。

 

だって、そのカテゴリーの定番商品を狙えばいいだけですから!

 

書店には、各カテゴリーごとに棚があります。

そして、その各各カテゴリーの棚前に平積みされているのが、その棚に関連する新刊本とベストセラー本、ロングセラー本です。

 

で、狙うのは、そのロングセラー本になります。

 

なので、まずは書店のカテゴリーの中からどのテーマでロングセラー本を狙うのか選びます。

どのカテゴリーを選ぶのかは非常に重要です。

 

あとは、そのカテゴリーに置かれている本の中で一番いい本を作ればいいだけ。

すでに出ている本の欠点を見つけ、それら全部を解消するような本を作ればいいわけですから、後出しジャンケンとなるので、それほど難しくはないですよね。

 

そうすれば、別に奇をてらってベストセラー本とかを必要なんてありません。

ど真ん中の王道中の王道を目指し、どの本よりも解りやすく、見やすい本を作ればいいのです。

可能なら、安くしたり、フルカラーにしたりするのも効果的ですね。

 

 

新人著者が出版を目指す場合、どうしても差別化を意識した変化球企画で勝負したがる傾向が強いです。

確かに、その方が企画は通りやすいので、気持ちは分かるのですが、そういう本は最初の売れ行きはいいですが、決してロングセラーにはなりません。

 

もし、長く書店に置かれる本を目指すのであれば、ロングセラー一択ですよ。

 

ちなみに、最近、シリーズ本をたくさん手がけている大手の出版社では、内容の企画書だけではなく、体裁や誌面デザインなどに工夫を凝らしたシリーズの企画書というのも受け付けているようです。

こういうシリーズの企画書の場合、内容はだいたい分かっているので、「このシリーズをこういう誌面で再編集したシリーズに…」ということを企画書にまとめることになります。

シリーズの企画書の場合、1冊決まると、同時に複数冊が決まるようなものなので、かなり効率的です。

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2022年11月29日

テーマ:書籍を出したい

商業出版を実現させる上で著者に求められる能力

商業出版を実現させるために重要なことは、実は企画云々よりも、出版社の担当編集者に「この人と仕事がしたい」「また一緒に仕事がしたい」と思わせられないと難しいです。

 

これは媚を売れという話しではありません。

編集者は、あまり媚を売られることを快く思っておりませんので、それは逆効果になります。

 

では、どんな人を求めているのか?

 

それを考えるために、先に編集者ってどういう人かを考えてみましょう。

本を編集している訳ですから、コンテンツホルダーというよりは、知的好奇心の塊だと思った方がいいでしょう。

つまり、自分が知らないことや面白そうだと感じることに対する好奇心には凄まじいものがあります。

なので、コンテンツはもちろんですが、経験や思考(考え方)なども含めて編集者の興味関心を惹けるかというのがポイントです。

 

 

また、編集者には一緒に本を作るパートナーという側面もあります。

しかも、編集者は著者のしりぬぐいをすることがほとんど。

なので、「この人のためなら徹夜してでもいい本にしてあげたい」と思わせる人間性は絶対に必要だと思ってください。

編集作業というのは、本の完成度を高めるための正解のない作業です。

編集者の気持ちひとつで、どこまで突き詰めるかが決まり、それが本の完成度に大きく影響します。

もし、編集者との相性が合わない場合は無理せず、他の出版社にあたることも考えましょう。

 

その上で、一緒にモノづくりをする訳ですから、作るモノに対してのエゴというか執着のようなものは無い方がいいでしょう。

客観的に見る視点、読者優先の考え方、イイ本を作ることに妥協しないマインドなどはあって欲しいですね。

この企画をこの読者ターゲットに届けるためには、何をどうすれば伝わるのか、どうやって表現すれば伝わるのか、そういうことを意識した原稿と、意識しないで書かれた原稿では雲泥の差があります。

 

編集者が唸るような言葉選びのセンスや読者のハートを鷲掴みするコピー力などもあったらさらにいいですね。

直接的にコピー力が必要なわけではありませんが、タイトルや章タイトル、節タイトルは、キャッチコピーのようなものです。

そういうところに光るものがあると、本全体のクオリティがグッと上がります。

 

あとは、意外に思われるかもしれませんが、基本的な社会常識と自己管理も必要です。

参考にしたものがあればすぐに報告して欲しいですし、原稿の進捗状況は連絡してもらえると安心できますし、締め切りに間に合いそうもなかれば早めに相談してもらいたいものです。

締め切りに向けての工程管理や体調管理、時間管理なども当たり前ですが持っていてもらいたいと思います。

一緒に仕事をする上で、お互いに信頼関係が作れるかどうかはかなり重要なポイントになります。

打ち合わせの中でも、そういうのはチェックされていると思った方がいいでしょう。

SNSで呑み歩いている投稿を散々しておいて、締め切り遅れる人とか、本当にありえませんよ。

 

最後に編集者は社内で著者の企画を紹介し、プッシュして、採用させるために尽力いたします。

それだけのことをする以上、著者には責任感と感謝の気持ちはもっていて欲しいですね。。

本を書ききる、締め切りを守る、本を売る…出版は編集者との信頼関係の上で成り立っており、そこに契約などはありません。

そのせいか、グダグダになる人も多いですが、やはりしっかりと責任感をもって取り組んでもらいたいものです。

あと、本が発売された後の感謝もですね。

本さえ出ればこっちのものよろしくな著者って結構多いですが、そういう著者は二冊目、三冊目に影響しますよね。

過剰にお礼などをする必要はありませんが、感謝の気持ちは忘れないで欲しいものです。

これだけのことを守っていただければ、間違いなく編集者に愛される著者になるはずなので、イイ本も出来上がるでしょうし、その本も売れると思います。

そして、何よりも息の長い著者として、活躍できると思いますよ。

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