本を出版したいと思ったら、 原稿投稿したり、出版企画書を送信する方法があります。

ネットの普及により、出版社へのメール営業もやりやすくなりました。

今では、その後の原稿のやりとりなど、ほとんどがメールです。

そんな中で多くの方々とメールのやりとりをしていると、意外に投稿メールマナーが守られていないことに気づきます。

このメールマナーが、業界内の常識なのか、一般的な常識なのかの判断は、私にはできないので、書いておきます。

ちなみに、このメールマナーは最低限の話しですので、出版社に作品投稿する場合のマナーとしても適用できます。

まず、メールの形式です。
メールの形式には、HTML形式とテキスト形式がありますが、HTML形式のメールはフィルタで弾く設定にしている人が多いです。
必ず、メールはテキスト形式でお送りください。
次は、送信者です。
フリーの方に多いのですが、プライベートのメールと使い分けていないため、たまに「○○ちゃんママ」という送信者名で届くメールがあります。
その場合、中身も確認せずにゴミ箱に捨てられることが多いです。
公私の区別は、しっかり行ってください。
最後に添付ファイルの件です。
出版業界は、Macユーザーも多いので、Windowsの常識でファイルを送られても困ります。
MacユーザーといってもOS Xなら良いのですが、いまだにOS9.Xという方も少なくないのです。
例えば、ファイル名の文字数。
Windowsは半角255文字(全角127文字)までとなりますが、Macだと半角31文字(全角15文字)までです。
つまり、あまり長いファイル名だと、Macでは文字化けしてしまい、どのファイルか分からなくなります。
また、ファイル名に使える文字も違います。
Windowsは、半角の/などの記号は使えませんが、MacのOS9.Xだと使えます。
他にもアプリケーションの問題もあります。
よく企画書をWordでかかれる方が多いのですが、Wordは重いので、Wordというだけで見る気が失せることが多いです。
最近では、Word2007を使った場合、今までと拡張子が違うため、ファイルを開くために一手間かかります。
また原稿の納品の場合、さらに深刻です。
原稿をWordで納品すると、文頭の1角落としが無くなったり、箇条書きの約物のあとにタブが入ったりしてしまいます。
この場合、受け取った編集者が手動で直さなくてはならないため、膨大な作業が発生してしまいます。
このような方に二度と原稿を発注したくなくなるのは、ご理解いただけると思います。
このように、アプリケーション依存のファイルの場合、相手がそのアプリケーションを持っているか分からないため、汎用性の高いTXTファイルなどで送るようにしてください。
あとは添付ファイルの容量の件です。
添付ファイルが1MB以上になるときや複数のファイルを添付するときは、できるだけ圧縮してください。
圧縮の方法も同様に注意が必要です。
一般的なのは、LZH形式やZIP形式だと思います。
ZIP形式は、Macで開くとクラッシュする可能性が高いので、LZH形式で送ることをオススメします。
容量については、圧縮して5MBぐらいまでであれば、添付しても問題ありませんが、10MBぐらいになるようでしたら、事前に連絡するようにしてください。
それを超える場合は、「宅ファイル便」などの転送サービスを利用しましょう。
以上です。
このように、相手が必ずしもWindowsで受け取るわけではありませんので、相手がどのようなOSでも受け取れるように配慮するようにしてください。
できるだけ、汎用性の高いファイル形式で送ることをオススメします。
分からない場合は、先に聞くようにしてください。