こちらから出版を目指す上で、紹介以外であれば、出版社への売り込みは必要不可欠。
とはいえ、出版社への売り込みノウハウはいろいろとありますが、今回は売り込むタイミングについて書こうと思います。
というのも、出版社には売り込みやすいタイミングが存在するから…。
このタイミングを知っておくだけで、売り込みやすさが全然変わってきますので、是非とも参考にしてみてくださいね。
では、早速ですが、意識するべきなのは3月と9月です。
これは、出版社に売り込むタイミングではなく、書店や取次ぎ、出版社の決算が多いタイミングです。
この決算のタイミングというのは、書店の書棚の入れ替えや棚卸を行うコトが多く、在庫を抱えたくない事情もあり、かなりの冊数の返本があります。
通常、取次ぎの決済は、納品した書籍から返本された書籍分を指し引いて決済されます。
つまり、返本された本より納品された本が多くなくては、利益は発生しません。
そのため、この3月と9月の返本対策として、通常の月よりも多めに書籍が発行される傾向にあります。
また、予定通り、月の本の出版数を死守するために必死になります。
逆に言えば、このタイミングで発刊が遅れる書籍があった場合、その穴を埋めるために納期優先の企画が決まりやすくなるということです。
つまり、3月と9月に刊行される本というのは、他の月に刊行される本に比べ、敷居が下がります。
ということは、そこから自分が原稿を用意できる期間分前倒して、出版社に売り込みましょう。
参考までに出版社は3月と9月に発刊する書籍の状況は、2月と8月にはだいたい分かります。
したがって、2月と8月の前半ぐらいにその対応に追われ始めます。
この頃合いで売り込みをしてみると良いかもしれません。
ただし、このタイミングで決まった企画は、絶対にずらすわけにはいかないため、著者の信頼性や原稿の有無にウェイトを置かれることは意識しておきましょう。
なので、このタイミングで売り込むのであれば、前もって完成原稿を用意しておくことをオススメします。