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カテゴリ:出版社への売り込み

2023年9月21日

テーマ:出版社への売り込み

出版企画書や出版原稿を出版社に持ち込みたい

出版社にとって、出版というのはビジネスです。

そして、そのビジネスを成功させるためには、出版社との良好な関係が不可欠です。

多くの人が考えるように、出版社に企画書や原稿を持ち込む行為は、一見簡単なようでいて実は非常にデリケートなプロセスです。

特に、出版業界に人脈がない場合、このプロセスはさらに難しくなります。

 

 

まず最初に理解しておくべきは、出版社に企画書や原稿を持ち込む行為は、飛び込み営業に非常に近い性質を持っているということです。

飛び込み営業とは、事前のアポイントメントなしに顧客の元へ直接行って商品やサービスを売り込む行為です。

このような行為は、相手に不快感を与える可能性が高いため、非常に慎重に行う必要があります。

 

では、どのようにして出版社に企画書や原稿を持ち込むべきなのでしょうか。

 

まず一つ目のポイントとして、相手に不快感を与えないようにするためには、事前にしっかりとしたリサーチが必要です。

出版社の特性、過去の出版物、ターゲットとする読者層など、多角的に出版社を理解することで、企画書や原稿がしっかりと受け入れられる土壌を作ることができます。

 

二つ目のポイントは、自分自身のスキルセットをしっかりと理解することです。

飛び込み営業のスキルがあれば、それを活かして出版社にアプローチすることができます。

しかし、そのようなスキルがない場合でも、自分が何を得意としているのか、どのような価値を提供できるのかを明確にして、それを出版社に伝えることが重要です。

 

三つ目のポイントは、持ち込む企画書や原稿自体の質を高めることです。

質の高い企画書や原稿は、出版社にとっても魅力的であり、受け入れられる可能性が高くなります。

そのため、事前に多くのリサーチと練習を重ね、最高の企画書や原稿を作成することが必要です。

 

最後に、持ち込む際のタイミングも非常に重要です。

出版社が新しい企画を受け入れやすい時期や、編集者が比較的暇な時期など、タイミングを見計らって持ち込むことで、成功の確率を高めることができます。

 

以上のように、出版社に企画書や原稿を持ち込む行為は、多くの要素を考慮しなければならない複雑なプロセスです。

しかし、これらのポイントをしっかりと押さえ、準備を整えてから持ち込むことで、成功の確率を大いに高めることができます。

ですので、飛び込み営業のような思考で、しっかりとした準備と戦略を持って出版社にアプローチしてください。

そうすれば、出版社もあなたの企画を真剣に考え、受け入れてくれる可能性が高まるでしょう。

 

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2023年8月9日

テーマ:出版社への売り込み

出版社に評価されるプロフィールのポイント

出版を目指す皆さんにとって、企画の魅力や新しさはもちろん大切ですが、それと同じくらい重要なのが、著者自身のプロフィールです。

 

 

出版の世界は競争が激しく、多くの素晴らしい企画が日々生まれています。

しかし、その中で選ばれるためには、企画だけでなく、著者自身の背景や経歴、信頼性が大きく影響するのです。

 

出版を目指している方々が考える企画は、新しいテーマや切り口、ターゲットを持つものが多いです。

私もそれらの企画を読むと、その独自性や魅力に引き込まれることがしばしば。

しかし、出版社に企画そそのまま提案をしても、多くの企画が編集会議で採用されない現実があります。

その理由として、著者のプロフィールが挙げられることが実はほとんどなのです。

 

著者のプロフィールは、その人がそのテーマについて語る資格や必然性、信頼性を示すものです。

例えば、特定の分野での専門的な経歴や実績、資格などがある場合、そのテーマについての説得力が増します。

逆に、関連性の薄い経歴や実績しかない場合、そのテーマについての説得力は低くなります。

 

また、著者プロフィールを書く際には、過度な誇張や煽りは避けることが大切です。

誇張や煽りがあると、読者や出版社はその内容を疑問に思う可能性があります。

そのため、事実に基づいた内容を、分かりやすく、丁寧に伝えることが求められます。

 

出版は、出版社が著者の企画に投資をするようなものです。

そのため、出版社はリスクを取るわけですから、そのリスクを最小限に抑えるために、著者の信頼性や説得力を重視します。

著者プロフィールは、その信頼性や説得力を示すための大切なツールなのです。

 

最後に、出版を目指す皆さんに一つアドバイスをします。

著者プロフィールを書く際には、自分の経歴や実績を客観的に見つめ直し、その中で最も魅力的なポイントをピックアップして伝えることが大切です。

 

例えば、あなたが投資家なのであれば、「2000年に○○証券に入社し、ディーラーとして活躍」という人と「○○証券に入社し、20年間ディーラーとして活躍」という人のどちらの方が信頼性や説得力がありますか?

たぶん、同じ人だったとしても、紹介のしかたで後者の方が凄そうに見えますよね。

著者プロフィールも同じということです。

 

つまり、自分の経歴や実績の価値を分かりやすく、丁寧に伝えることで、出版のチャンスを掴むことができる可能性が上がるのです。

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2023年7月26日

テーマ:出版社への売り込み

自分の本の出版企画書を自分で売り込みする時の注意点

先日、出版社に打ち合わせに伺いました。

その時、出版企画書を2つお持ちしたのですが、どちらの企画も私が長い時間をかけて練り上げたもので、どちらも自信作です。

 

 

担当編集者は出版企画書を一つ一つ丁寧に読み、その内容について質問をいただきました。

企画に対する反応は非常に良く、私は大きな期待を抱いたのですが…

 

「実は、同じような出版企画書を他の方からも預かっていたんです。しかし、その企画は編集会議で通らなかったんですよね。」

 

私は驚きました。

同じような企画が通らなかったにも関わらず、なぜ今回の出版企画書に好感触だったのでしょうか?

 

実は、ベースになっているのは、実は同じ出版企画書だったようです(一人の著者が二人の出版プロデューサーにお願いしていたという…)。

 

では、その違いは何かというと、通らなかった出版企画書は著者が書いた出版企画書をそのまま持って売り込んでおり、私がお持ちした出版企画書は著者が書いた出版企画書をリライトしたものです。

 

同じことをテーマにした内容の出版企画書であるのにも関わらず、私の出版企画書が好感触で、著者が書いたままの出版企画書は通らなかったのでしょうか?

 

その理由を知りたくて、私は担当編集者に詳しく聞きました。

 

答えは簡単。

実は、企画の売り込み手に問題があるようです。

 

企画を売り込むとき、著者が書いたままの出版企画書で出版社に売り込むと、著者の想いや主張が強すぎて、どうしても自分の企画を押し付けがましくアピールしすぎてしまいます。

その結果、受け取る側が企画に感じた疑問や不安を解消することができません。

著者が想いや主張が強すぎれば強すぎるほど、指摘しづらくなるというのもあるようです。

 

逆に、私のように著者が書いた出版企画書をリライトする場合、売り込む本人でもありますので、だいたい担当編集者の思考やリアクションは分かりますので、企画を一歩引いて俯瞰して見ることができ、全体像を把握することができます。

その結果、受け取る側の不安や疑問を予め見つけ出し、それらを解消させた状態の出版企画書を提案できるのです。

 

ただ、著者が書いた出版企画書をリライトする場合、企画が採用されるようにすればいいということではなく、しっかりと企画の本質を理解した上で、それを誰に届けるのかも考えなくてはなりませんし、著者がそういう人に同接しているのかなど、著者のバックグラウンドや経験も理解しなければなりません。

これは、たんに企画が採用されることを目標とせず、その後の幸せな著者人生を歩んでもらうためには、非常に重要なステップなのです。

 

その結果、私はその企画をより魅力的にブラッシュアップさせることができ、その結果、一度は不採用の結論が出た企画ではありましたが、無事に採用されました。

 

出版企画書を書いていると、つい熱がこもってしまうことってあると思いますし、それは仕方のないことだとは思いますが、その出版企画書をチェックする担当編集者はいたって冷静だということは忘れないでください。

そして、ただただ自分の企画を売り込むのではなく、受け取る側の視点を理解し、俯瞰して見る客観性と自分らしさを入れ込むようにする必要があるということです。

 

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