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カテゴリ:出版社への売り込み - Part 2

2023年2月14日

テーマ:出版社への売り込み

出版社は企画や原稿を探しているが、募集はしていません

出版プロデューサーなどによる出版セミナーに参加すると、必ず、以下の2つの話しが出ます。

 

「出版社は企画を探しているので、どんどん企画書を送りましょう」

「出版社は企画を募集しているわけではないので、送っても読んでくれません」

 

こういう話しを聞くと、「じゃあ、どうすればいいの?」と思いませんか?

 

 

この2つの話し、一見、真逆の話しのように見えます。

ただ、実は言葉が足りないだけで、この2つの話しは成立するのです。

 

では、それについて解説しますね。

 

まずは、「出版社は企画を探しているが、募集はしていません」について。

 

出版社は、いつでも面白そうな企画、売れそうな企画を探しています。

これは紛れもない事実です。

 

ただし、あくまでも探しているのは、面白そうな企画や売れそうな企画であって、何でもいいわけではありません。

 

ようは素人が考えた売れるかどうかもわからない企画や自己満足の企画を探しているわけではありませんし、そもそも素人が考えた企画自体を募集してはおりません。

 

これって、お金持ちになる方法と同じです。

お金持ちになる方法は誰しもしりたいと思いますが、何処の馬の骨とも知れない胡散臭いお金持ちになる方法は求めてはいないですよね。

 

次は、「出版社は企画を募集しているわけではないので、送っても読んでくれません」についてです。

 

出版社にいる編集者の多くは出版企画書を読むかどうかについても、一応、目を通そうとはしてくれます。

ただし、日々の業務に追われ、お忙しいため、全部を隅から隅まで読んでくれるわけではありません。

 

まずはタイトルを見て、半分以上はその先を読まずに終えられてしまいます。

 

理由は面白くないとか、売れそうもないというのが理由です。

その先を読み進めたところで、時間の無駄ですからね。

 

その先を読み進め、しっかりとした腑に落ちる内容であれば、企画書は最後まで読んでもらえますし、そこから出版につながることもあるということです。

逆に最後まで読む途中で、少しでも納得できなければ、最後まで読むことはありません。

つまり、正確に書くとこのようになります。

「出版社は(面白そうか、売れそうな)企画を探しているので、(その自信がある企画なら)どんどん企画書を送りましょう」

「出版社は(素人が考えた)企画を募集しているわけではないので、送っても(しっかり書かれた企画書でない限り、最後までは)読んでくれません」

 

ということで、しっかりと面白そうな企画、売れそうな企画にまとめあげれば、出版社は誠実に対応してくれるというコトです。

 

ちなみに、大々的に「企画募集」「原稿募集」をしている出版社は自費出版や共同出版の可能性が高いので、逆に要注意です。

パッと見で商業出版の出版社か自費出版や共同出版の出版社かを見極めるのは、両方やっている出版社もありますので、無理だと思いますが…。

 

あと、上記の2つの話しを巧みに使って、「だから私に依頼しなきゃ」と高額サービスに誘導する詐欺的出版プロデューサーも多いので気をつけましょう。

 

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2023年1月24日

テーマ:出版社への売り込み

商業出版するなら、まず自分の名前を検索してみよう

出版社に出版企画書を送り、内容に関して感触が良かった場合、最後の確認作業のひとつに「著者名を検索エンジンで検索する」というものがあります。

 

 

本来の目的は、著者がどういう活動をしているのかをチェックするために行われていたのですが、最近ではその目的が変わり、その人の評判や素行をチェックしているようです。

もちろん、SNSなどでも検索して、その人が日常的に投稿している内容やどんな人とやり取りしているのか、フォロワーの数などもチェックします。

あと、検索した時のサジェストキーワードで、「名前+マイナスイメージの単語」が表示される場合も注意してください。

 

ただ、実際に過去にあった話ですが、その結果、その人が書いた出版企画書が不採用になるということは何度かありました。

 

これは、もし何かあった場合、出版社はその本の発行責任を問われますし、万一、逮捕なんて事態になれば、社会通念上、その人の本を発刊した出版社の信用問題になってしまうからです。

(過去に私が担当した事例で、某国立大学の助教授が書いたネットワークセキュリティの書籍があったのですが、その著者さんが数年後にハッキングで逮捕され、出版社からお叱りを受けたことがありました。ただ、ハッキングできる人が書いたネットワークセキュリティの本ということで、しばらく売れたのですが、当然、増刷はされず、そのまま廃刊となりました。)

なので、事前に自分でもチェックをしておき、もし、そこで問題になりそうなページが表示されるようであれば、そのページが表示されないように施策を講じたり、あらかじめそういう情報は誤解だということを出版企画書にも盛り込んでおきましょう。

同姓同名の方がいて、誤解を生む場合も同様です。

 

それができないのであれば、表示名を変えたり、ペンネームで出版を目指したりすることも考えてみてはいかがでしょうか?

 

また、昔、作っていたサイトやブログ、SNSなどが残っている場合も、その内容は確認しておきましょう。

また、若気の至りで、ちょっと胡散臭い内容のものがあるのであれば、自分で削除しておくといいですよ。

 

ということで、念のために出版社に出版企画書を売り込む前に検索エンジンで検索してみましょう。

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2023年1月10日

テーマ:出版社への売り込み

出版社には売り込みやすいタイミングが存在する?

こちらから出版を目指す上で、紹介以外であれば、出版社への売り込みは必要不可欠。

とはいえ、出版社への売り込みノウハウはいろいろとありますが、今回は売り込むタイミングについて書こうと思います。

 

というのも、出版社には売り込みやすいタイミングが存在するから…。

このタイミングを知っておくだけで、売り込みやすさが全然変わってきますので、是非とも参考にしてみてくださいね。

 

 

では、早速ですが、意識するべきなのは3月と9月です。

これは、出版社に売り込むタイミングではなく、書店や取次ぎ、出版社の決算が多いタイミングです。

この決算のタイミングというのは、書店の書棚の入れ替えや棚卸を行うコトが多く、在庫を抱えたくない事情もあり、かなりの冊数の返本があります。

通常、取次ぎの決済は、納品した書籍から返本された書籍分を指し引いて決済されます。

つまり、返本された本より納品された本が多くなくては、利益は発生しません。

そのため、この3月と9月の返本対策として、通常の月よりも多めに書籍が発行される傾向にあります。

また、予定通り、月の本の出版数を死守するために必死になります。

逆に言えば、このタイミングで発刊が遅れる書籍があった場合、その穴を埋めるために納期優先の企画が決まりやすくなるということです。

つまり、3月と9月に刊行される本というのは、他の月に刊行される本に比べ、敷居が下がります。

ということは、そこから自分が原稿を用意できる期間分前倒して、出版社に売り込みましょう。

 

参考までに出版社は3月と9月に発刊する書籍の状況は、2月と8月にはだいたい分かります。

したがって、2月と8月の前半ぐらいにその対応に追われ始めます。

この頃合いで売り込みをしてみると良いかもしれません。

ただし、このタイミングで決まった企画は、絶対にずらすわけにはいかないため、著者の信頼性や原稿の有無にウェイトを置かれることは意識しておきましょう。

なので、このタイミングで売り込むのであれば、前もって完成原稿を用意しておくことをオススメします。

 

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