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カテゴリ:出版社への売り込み - Part 6

2022年2月13日

テーマ:出版社への売り込み

本を出版するためには、めげないことが大事

以前、私がプロデュースしたときの話しです。

その著者さんは、私と知り合うずっと前に出版を目指していたそうです。

そして、友人のつてなどを辿り、出版社に企画を売り込みました。

 

しかし、結果的には、出版の「夢」は叶えることができませんでした。

 

その時に出版社の編集者に言われたのは、「今さら、マーケティングの本は売れない」というひと言でした。

その著者さんは、そのときのその一言がトラウマになり、その後、他の出版社に売り込むことはしなかったとのこと。

 

その時に売り込んだたった一社のたった一人に言われたひと言を、出版業界全体の見解だとだと勝手に思い込んでしまい、その内容での出版を諦めてしまったそうです。

 

 

そんなある時、ふとした縁で、知り合いにご紹介していただき、その著者さんとお会いすることになり、その時の話しを伺いました。

私は、その企画書がどんな企画書だったのか気になり、その時に出版社に見せたという企画書を見せてもらいました。

しかし、企画書を見る限り、とくに問題がありません。

そこで、そのままその出版企画書を預かり、私が他の出版社に売り込みをかけたのです。

 

すると、何と、一社目で出版が決まってしまいました!

 

でも、実は、こんなコトはよくある話しです。

出版企画書に対する評価なんて、出版社ごとに違いますし、編集者ごとにも違います。

もっと言えば、その時の状況や気分などによっても違います。

 

なので、重要なのは、しっかりとした企画書を作ることです。

 

例え、その出版企画書の出来が悪くて断られたのであれば、どこの出版社に持って行ってもその出版企画書が採用されるのは無理だと思いますが、出版企画書さえしっかり作られているのであれば、それはあくまでもその出版社ではニーズが無かったということでしかありません。

他に、その出版企画書のニーズがある出版社に何社でも売り込めばいいんです。

だって、出版社は2000社近くある訳ですから…。

 

こういう出版企画書の出来に対する判断や、どこの出版社がどういうニーズがあるのかという情報は、一般の人にはなかなか分からないと思います。

そんな場合は、弊社のような編集プロダクションに依頼するというのも選択肢に加えておくとよいでしょう。

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2021年11月15日

テーマ:出版社への売り込み

通りやすい出版企画と出版社に売り込むタイミング

出版社には、実は通りやすい企画というのがあります。

それは、改訂、バージョンアップ、ニューモデルなどと謳える企画です。

 

 

勘違いしてはいけないのですが、新規や新商品ではありません。

 

これは、我々のような編集プロダクションやライターさんが、常に意識していることでもあります。

ポイントは、すでに売れている書籍のネタの改訂、バージョンアップ、ニューモデルということです。

 

たとえば、すでにExcelの入門書が既刊書として出版されておりますが、これはExcelが人気のソフトなので、常に一定数のユーザーが存在し、必ず一定数の書籍が売れるから出版され続けている訳です。

当然、Excelがバージョンアップをしたら、その新バージョンに対応した書籍が必要になるため、その企画は通りやすくなります。

Excelの本というのは、そうやって今まで出され続けてきましたし、人気が続く限り、今後も出され続けれことでしょう。

 

iPhoneの本も定期的に発売されていますが、あれもニューモデルが発売されたタイミングで刊行されていることに気づいているでしょうか。

法律関係の書籍も同様です。

新たに法律が改定されたり、制定されると、運用開始されるまでに本が出版されますね。

 

つまり、国会審議や商品発表は、通りやすい企画を考える上では重要なリソースなのです。

そして、そういう企画を売り込むタイミングは、施行日、発売日のだいたい三カ月以上前が理想です。

三カ月以上前というのは、企画が通ってから発刊までに、どんなに頑張っても最速で三ヶ月くらいはかかってしまうから。

iPhoneの本の場合、各社が狙っておりますし、早く出した方が売れるので、二週間で作ったこともあります。

 

そして、企画を通すためには、出版企画書に「『○○対応』で一番最初に発刊できると思います」と書くことで、さらに企画が通る可能性がより高まります。

そういう意味では、パソコンのOSのバージョンアップ何かはパソコン書全体が総入れ替えになりますので、瞬発的にバブルの様になりますね。

 

そのためにも、自分が書きたいテーマの場合、そういうコトってないだろうかと考えてみて、定点観測しておきましょう。

そうすることで、意外に簡単に、そして、出版社に感謝される形で出版することができます。

 

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2021年7月5日

テーマ:出版社への売り込み

著者の販売力をあてにしない出版社を選ぼう

情報商材やe-Book、テキストなど、呼び方はいろいろありますが、自分の持っているコンテンツをPDFなどにして販売している人がいらっしゃいます。

最近だと、そういうネットビジネスをされている人の出版に関わることが多いです。

 

自分の持っているコンテンツを形にして、すでに販売されている訳ですから、当然、書籍の著者になることは、それほど難しいわけではありません。

 

そのコンテンツの販売実績があれば、書籍にしても売れる企画になることがあります。

しかも、そういうネット起業家の皆さんは、収入はありますので、ほとんどの人がブランディング目的です。

なので、印税などの条件にも寛容だったりして、出版社にも喜ばれることが多いです。

また、ネット起業家の皆さんが書籍を出版されると、自らアマゾンキャンペーンなどをして一生懸命売ってくれます。

しかも、メルマガなどでリストをお持ちなので、当然、本は売れます。

 

つまり、ネット起業家の皆さんは、本来、出版社にとってとてもありがたい著者候補なのです。

 

 

しかし、そんなネット起業家の皆さんへの風当たりが、実は出版業界は厳しいです。

 

理由としては、名前で検索すると関連キーワードに「詐欺」と出てきたり、SNSでの投稿がチャラけていたり、そのコンテンツを販売しているLPが煽りまくっていたり…。

簡単に言えば、「詐欺集団」呼ばわりをして、敬遠してきたということです。

 

しかし、長い出版不況のせいもあり、この状況が少し変わってきました。

 

先日、私が売り込みをした時に言われた言葉です。

「こういうネット起業家って、出版させると自分で売ってくれるんだよねぇ~。この人は、どれぐらいのリストを持っていて、どれぐらいの販売部数が見込めるかを聞いてもらっていい? そこそこの数字が見込めるんなら、やってもいいよ。」

 

出版をプロデュースする立場としては、正直、悔しい気持ち一杯になりました。

自分たちが売れる本を作れなかったからこそ招いてきた出版不況を棚に上げて、企画の内容を吟味せず、最初から著者の販売力をあてにする姿勢…。

私は、同じ業界の人間として、この全てが残念でなりません。

 

出版は、企画が全てだと思います。

「売れない」と思うのであれば、売れる企画にすることが編集者の仕事の一つのはずです。

しかも、販売を著者に依存してしまっては、出版社の役割は何なのでしょうか?

本を作るだけなら印刷所でできますし、販売をしっかりやらないのであれば、自負出版や共同出版と同じです。

これにはかなりガッカリでした。

 

私は、これからもネット起業家の皆さんのプロデュースを続けていくと思いますが、できることなら、その知名度や販売力ではなく、しっかり企画を見て、評価されて出版させていきたいと思います。

 

 

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