出版社に出版企画書を送り、内容に関して感触が良かった場合、最後の確認作業のひとつに「著者名を検索エンジンで検索する」というものがあります。

 

 

本来の目的は、著者がどういう活動をしているのかをチェックするために行われていたのですが、最近ではその目的が変わり、その人の評判や素行をチェックしているようです。

もちろん、SNSなどでも検索して、その人が日常的に投稿している内容やどんな人とやり取りしているのか、フォロワーの数などもチェックします。

あと、検索した時のサジェストキーワードで、「名前+マイナスイメージの単語」が表示される場合も注意してください。

 

ただ、実際に過去にあった話ですが、その結果、その人が書いた出版企画書が不採用になるということは何度かありました。

 

これは、もし何かあった場合、出版社はその本の発行責任を問われますし、万一、逮捕なんて事態になれば、社会通念上、その人の本を発刊した出版社の信用問題になってしまうからです。

(過去に私が担当した事例で、某国立大学の助教授が書いたネットワークセキュリティの書籍があったのですが、その著者さんが数年後にハッキングで逮捕され、出版社からお叱りを受けたことがありました。ただ、ハッキングできる人が書いたネットワークセキュリティの本ということで、しばらく売れたのですが、当然、増刷はされず、そのまま廃刊となりました。)

なので、事前に自分でもチェックをしておき、もし、そこで問題になりそうなページが表示されるようであれば、そのページが表示されないように施策を講じたり、あらかじめそういう情報は誤解だということを出版企画書にも盛り込んでおきましょう。

同姓同名の方がいて、誤解を生む場合も同様です。

 

それができないのであれば、表示名を変えたり、ペンネームで出版を目指したりすることも考えてみてはいかがでしょうか?

 

また、昔、作っていたサイトやブログ、SNSなどが残っている場合も、その内容は確認しておきましょう。

また、若気の至りで、ちょっと胡散臭い内容のものがあるのであれば、自分で削除しておくといいですよ。

 

ということで、念のために出版社に出版企画書を売り込む前に検索エンジンで検索してみましょう。