はじめて本を出版した時というのは、意外に思えるぐらいプロモーションを行った時に反応が得られます。

はじめての出版ということで自分自身のモチベーションも高いため、地道な作業も苦にならならないですし、何より一生懸命にですからね。

まわりもお祝いの気持ちもあって、義理や人情で非常に協力的です。

 

これに気をよくして、二冊目に挑むとまったく違う反応になります。

 

ただでさえ、著者自身も二冊目ということもあり、自分自身の販促に対するモチベーションも一冊目ほどではありません。

さらに、一冊目の販促で成功した著者ほど、「こんなものか」とその実績に胡坐をかきます。

もちろん、まわりも「またか」という感じで、あれだけ好意的だった一冊目の応援姿勢がウソのように素っ気無くなることはよくある話しです。

 

それだけに、二冊目で著者の本当の実力が試されるのです。

 

 

一冊目にベストセラーになるぐらい売れている著者であれば、新たに獲得したファンだけで二冊目のプロモーションを行えば済む話しですが、そうでないのであれば、一冊目の販促のときに何をしたのかが非常に重要になります。

一冊目の時は、今までの人間関係の総決算的な感じでもありますので、まわりも好意的ですが、二冊目ともなると、まわりのご祝儀ムードもなくなり、一冊目から二冊目の間の人間関係が問われる訳です。

 

例えば、みんなで一生懸命応援したのに、増刷がかかった瞬間に自分だけの手柄かのように振る舞ったり、プロモーションまではペコペコしてお願いしていたのに終わった後にお礼のひとつもないとか、出版後に気軽に話しかけるなオーラを出したり…とにかくいろいろな著者を見てきました。

ここに書いたことは、全部、実際にあった話しです(笑)

 

では、あなたが最初は「おめでとう!」と思って応援した人が、その後、どんな立ち振る舞いだったらまた応援したいと思いますか? もしくは、二度と応援しないと思いますか?

その答えを考えてみたら分かりますね。

 

なので、私が担当した著者には、プロモーションで応援してもらったら、応援してくれたその時、プロモーションが終わった直後に報告も兼ねて、再開した時に改めてお礼を言うように指導しています。

あとは、本を出版したぐらいで偉そぶらずに、感謝を忘れず、調子にも乗らず、謙虚にするようにとも。

 

まぁ、それでも何人かは調子にのる著者というのは一定数いる訳ですが…。

 

もちろん、そうやって一冊目の時に協力してくれた人たちを大切にするということも重要ですが、さらに一冊目で新たに知り合えた読者をいかに二冊目のときに応援してもらえるような関係性にするかということも考える必要があるということです。

そう言う意味では、やるべきことをやりつつ、二冊目は自分の力だけで販促を行うつもりぐらいで、一冊目のプロモーションの直後から動いていきましょう。