はじめて本を書くことになった方に、必ずと言っていいほど聞かれます。
何か、本を書くコツってありますか?
でも、本を書くコツなんてありません。
もし、あるとしたら、“習うより、慣れろ”です。
どんどん書くしかありません。
きっと、書いていくうちに、自分の得意な論理展開や文章スタイルができてくるはずです。
ただ、そんなアドバイスをしていたら、原稿は何時になっても上がってきませんので、そんな気の長い話しはできません。
そこで、私の場合、まず本で説明する到達点を明確にしてもらいます。
次に読者ターゲットを箇条書きで書き出してもらいます。
この2つが明確にすることは、“誰に”、“何を”届けるのかが明確になるので、あとは“どうやって”というところを突き詰めます。
つまり、その読者ターゲットに到達点にたどり着いてもらうためには、どう説明すればいいのかを考えると言うことです。
そこが決まれば、あとは各節ごとに、その節で伝えたいことを箇条書きにして、その箇条書きを整理して、文章にするだけです。
この段階では、誰にどうやって伝えるのかが確立されているはずなので、あとは各節ごとに“何を”というのを箇条書きで書き出せば、それほど難しくなく書けるようになります。
ビジネス書の原稿を書くというのは、文章だけで著者のノウハウを読者に教えるということです。
そのためには、“誰に”、“何を”、“どうやって”教えるのかが明確になっている必要があり、そこが明確になっていれば、それほど難しくはないと思います。
ここを明確にするためにも、最初に「はじめに」を書くというのも有効な手段だと思います。