1日200冊以上が発刊される昨今、書店でのスペース確保どころか、書店に置いてもらうことすら難しくなってきました。
それでも、どうせ本を出すのならロングセラーを狙いたいものです。
では、ロングセラーを狙うにはどうすればいいのでしょうか?
それは、棚前の定番商品を狙うことです。
書店には、各カテゴリーごとに棚があります。
そして、その各棚の前に平積みされているのが、その棚に関連する新刊本とベストセラー本です。
狙うのは、そのベストセラー本になります。
つまり、まず書店のカテゴリーとして確立されているテーマを選ぶことが重要になります。
そして、その上で、その中で一番いい本を作るのです。
別に奇をてらう必要なんてありません。
ど真ん中の王道を目指し、どの本よりも解りやすく、見やすい本を作ればいいのです。
新人著者の場合、どうしても変化球で勝負したがる傾向が強いです。
確かに、その方が企画は通りやすいので、気持ちは分かるのですが、そういう本は最初の売れ行きはいいですが、決してロングセラーにはなりません。
もし、長く売れるロングセラーを目指すのであれば、棚前の定番を目指しましょう。
ちなみに、最近、シリーズ本をたくさん手がけている大手の出版社では、内容の企画書だけではなく、体裁や誌面デザインなどに工夫を凝らしたシリーズの企画書というのも受け付けているようです。
こういうシリーズの企画書の場合、内容はだいたい分かっているので、「このシリーズをこういう誌面で再編集したシリーズに…」ということを企画書にまとめることになります。
シリーズの企画書の場合、1冊決まると、同時に複数冊が決まるようなものなので、かなり効率的です。