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カテゴリ:著書の効果的な販促 - Part 2

2023年7月3日

テーマ:著書の効果的な販促

書店に著書を置いてもらうための書店まわりの方法

「書店まわり」、出版した著者が書店を訪問し、自分の本を売り込む行為。

その必要性について、出版関係者や書店のスタッフからさまざまな意見が出ます。

 

 

全国チェーン書店の本部の方は、「書店まわりはドンドンやった方がいいですよ。

書店員は喜びますよ~」と述べています。彼らの立場からすると、著者が訪れることで書店に活気が出るという意見。

書店員が直接著者と接することで、その本に対する理解や興味を深める機会になります。

 

しかし、全国大手書店の都内店舗スタッフは、「売れてない本の著者がお見えになっても…これが慣例化したら毎日何人もの著者が来ちゃって仕事になりませんよ~」という意見。

特に大都市の店舗では、スタッフの作業量は膨大であり、著者が直接来店することで作業効率が落ちる可能性があります。

 

一方、全国大手書店の地方店舗スタッフは、「こんなところまで来てくれる著者さんがいらっしゃるのなら、大歓迎ですよ」と、逆に著者の訪問を喜びます。

地方の書店では、著者の来店自体がレアな事態であり、地元の顧客に対するサービスやプロモーションとして効果的だからです。

 

都内中堅書店の店舗スタッフは、「来ていただいても構わないのですが、こちらから話すことは無いので…書店員は人見知りが多いと思うので、沈黙があると嫌になりますね」と述べています。

書店員の中には、本については詳しくても、対人コミュニケーションが得意でない人もいるため、一方的な話だけでなく、互いに意見交換できる場を設けるべきという意見です。

 

近郊中堅書店の店舗スタッフは、「うちはお断りしてます!勝手に棚を移動したり、店内で写真を撮ったりしてたので…」という意見。

訪問のマナーを守らない著者の行動が原因で、書店訪問を拒否する店舗もあります。

 

出版社の立場からは、大手書籍出版社では「営業に事前に連絡して、やる分にはOKしてますよ」や「行ってナニ話すんですか? お土産があるんなら構いませんが、営業と同行にさせてください」といった声が聞かれます。

事前連絡や同行が求められるのは、著者と書店とのコミュニケーションに出版社が中間的な役割を果たし、適切な情報伝達を図るためと考えられます。

 

一方、中堅書籍出版社からは、「勘弁してください。ウチが長年かけて築いてきた信頼関係なので、勝手なことをされるのは困るので…」や「地方ならいいですよ~ 都内はこちらで回るので、POPとか渡して欲しいなら会社に送ってください」という意見が出ています。

これらの発言からは、出版社と書店との間にある細やかな信頼関係の重要性や、それぞれの地域や書店の事情に応じた柔軟な対応が求められることが伺えます。

 

これらの発言はすべて現場担当者の声であり、書店まわりについての見解は大きく分かれています。

あなたは、誰の、どの声を信じますか?

各著者が自分自身の状況を考え、適切な判断を下すことが求められます。

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2023年3月8日

テーマ:著書の効果的な販促

アマゾンでのベストセラーになるための秘訣

書籍をアマゾンでベストセラーにすることは、著者や出版社にとって非常に重要です。

その書籍をランキング上位にすることは、販売促進やブランドイメージ向上にもつながりますので。

 

 

そのためにアマゾンキャンペーンを実施する人が多いのですが、このアマゾンキャンペーン、実は著者と出版社では狙いが異なることがあります。

 

著者としては、誰もが知っている大手書店でランキング上位を取ることが、その後のブランディングで大いに活きるという狙いがあります。

アマゾンである理由に関しては、ネット書店の最大手であり、誰しもがアカウントを持っているため、買われやすいという事情もあります。

かつては、1500円以上だと送料無料ということで、本の定価が1500円以上になり、それを理由にアマゾンということもありましたが、今は多くのネット書店が送料無料だったりするので、これはもう優位性ではなくなってしまいました。

 

一方、出版社側は、リアル書店で平積みにしてもらえることを狙っています。

アマゾンである理由は、チェーン展開されていないリアル書店は全国的な書籍の売れ行きをチェックする手段が乏しいため、ネット書店の最大手であるアマゾンのランキングを参考にしているからです。

それぞれ自分のお店の客層が喜びそうなカテゴリーランキングをチェックして、陳列のレイアウトを決めているところも多いようなので、最適なカテゴリーランキングで上位になっておくことは、リアル書店への波及にもつながります。

 

書籍は1日200点ぐらい発刊されると言われており、それぞれ取次から送られてくる書籍を見ながら、お店でより売れそうなラインナップにブラッシュアップしていくわけですが、予備情報もなく、カバーを見て売れる気を持ってもらえなかった場合、1度も書店に並ばれることなく返本されてしまう『ジェット返本』なる状態になる本も少なくありません。

書店に置かれなくては、売れる本も売れませんので、『ジェット返本』されないためにも、書籍が発刊されたときからの実売で初速をつけることが重要です。

 

著者と出版社で思惑が一致している点は、書籍が発刊されたときからの実売で初速をつけることが重要であるということです。

しかし、短期間でもいいのでランキングの上位を狙う著者と、下位でもいいので長期間ランキングにいてもらいたい出版社とでは、プロモーションについてなかなか意見が合いません。

 

そこで、著者と出版社の意向を尊重する形でプロモーションを実施しましょう。

 

まずは、アマゾンキャンペーンです。

アマゾンキャンペーンについては賛否あることは重々承知しておりますが、無名の新人著者であるのなら、私はやっておくべきだと思います(反対している人の多くがアマゾンキャンペーンをしなくても売れるだけの知名度のある著者ばかりですから)。

アマゾンキャンペーンをやることで、SNSやブログ、メルマガで拡散が広がります。

その結果、アマゾンのランキングで上位になるだけではなく、購入者のリストも集まりますし、キャンペーンで買われなかったとしても書影のイメージが記憶に残り、書店で見かけた時に買ってもらいやすくなります。

 

あと、レビューも重要です。

SNSやブログでレビューをお願いするとステルスマーケティングの疑いを持たれることがあるので、アマゾンキャンペーンで集まったリストにお願いしてみましょう。

詳しくは書けませんが、50件以上で平均4以上だとアマゾン内でもいろいろ優遇されるようです。

そして、書かれたレビューに関しては、著者が自身のSNSやブログなどでをシェアをすると、さらにレビューを書いてもらいやすくなります。

 

最後に、出版社との連携も重要です。

出版社は、リアル書店での平積みを狙っているため、書籍のプロモーションや販売促進についても協力してくれます。

著者や出版社が一致した目標を持ち、それに向けて積極的に取り組むことで、さらにベストセラーにつなげることが可能です。

 

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2023年1月14日

テーマ:著書の効果的な販促

出版は二冊目で本当の実力を試される

はじめて本を出版した時というのは、意外に思えるぐらいプロモーションを行った時に反応が得られます。

はじめての出版ということで自分自身のモチベーションも高いため、地道な作業も苦にならならないですし、何より一生懸命にですからね。

まわりもお祝いの気持ちもあって、義理や人情で非常に協力的です。

 

これに気をよくして、二冊目に挑むとまったく違う反応になります。

 

ただでさえ、著者自身も二冊目ということもあり、自分自身の販促に対するモチベーションも一冊目ほどではありません。

さらに、一冊目の販促で成功した著者ほど、「こんなものか」とその実績に胡坐をかきます。

もちろん、まわりも「またか」という感じで、あれだけ好意的だった一冊目の応援姿勢がウソのように素っ気無くなることはよくある話しです。

 

それだけに、二冊目で著者の本当の実力が試されるのです。

 

 

一冊目にベストセラーになるぐらい売れている著者であれば、新たに獲得したファンだけで二冊目のプロモーションを行えば済む話しですが、そうでないのであれば、一冊目の販促のときに何をしたのかが非常に重要になります。

一冊目の時は、今までの人間関係の総決算的な感じでもありますので、まわりも好意的ですが、二冊目ともなると、まわりのご祝儀ムードもなくなり、一冊目から二冊目の間の人間関係が問われる訳です。

 

例えば、みんなで一生懸命応援したのに、増刷がかかった瞬間に自分だけの手柄かのように振る舞ったり、プロモーションまではペコペコしてお願いしていたのに終わった後にお礼のひとつもないとか、出版後に気軽に話しかけるなオーラを出したり…とにかくいろいろな著者を見てきました。

ここに書いたことは、全部、実際にあった話しです(笑)

 

では、あなたが最初は「おめでとう!」と思って応援した人が、その後、どんな立ち振る舞いだったらまた応援したいと思いますか? もしくは、二度と応援しないと思いますか?

その答えを考えてみたら分かりますね。

 

なので、私が担当した著者には、プロモーションで応援してもらったら、応援してくれたその時、プロモーションが終わった直後に報告も兼ねて、再開した時に改めてお礼を言うように指導しています。

あとは、本を出版したぐらいで偉そぶらずに、感謝を忘れず、調子にも乗らず、謙虚にするようにとも。

 

まぁ、それでも何人かは調子にのる著者というのは一定数いる訳ですが…。

 

もちろん、そうやって一冊目の時に協力してくれた人たちを大切にするということも重要ですが、さらに一冊目で新たに知り合えた読者をいかに二冊目のときに応援してもらえるような関係性にするかということも考える必要があるということです。

そう言う意味では、やるべきことをやりつつ、二冊目は自分の力だけで販促を行うつもりぐらいで、一冊目のプロモーションの直後から動いていきましょう。

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