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カテゴリ:著書の効果的な販促 - Part 2

2024年4月8日

テーマ:著書の効果的な販促

出版で成功するための本の条件と販売戦略

本を出版したいと考える人には、さまざまな動機があるでしょう。

自分の知識や経験を伝えたい、誰かの役に立ちたい、自分の名前を世に知らしめたいなど、どのような理由であれ、本を出版するという行為には、少なからずその人自身の思いや情熱が込められているはずです。

本を出版すること自体に価値はありますが、著者としての成功をどのように定義するかは人それぞれですから。

「本を出版できれば満足」という人もいれば、「多くの人に読まれたい」「ビジネスの成功に繋げたい」と考える人もいるでしょう。

 

こうした目標設定は、出版のプロセスやその後の活動に大きな影響を与えます。

 

 

以下に、いくつかの目標タイプとそれに応じたアプローチについて考えてみましょう。

 

まず、「本を出せればいい」という人の場合、これは最低限の目標と言えます。

たとえば、自費出版や少部数出版であれば、比較的ハードルは低くなります。

出版社の企画会議に通るために、企画書をしっかりと作成し、編集者を納得させることが求められます。

場合によっては、著者自身がコストを負担することで、出版にこぎつけることも可能です。

しかし、こうした形での出版は、読者に広く届けることが難しく、一冊限りで終わるケースも多いです。

 

次に、「出版社に損をさせなければいい」という目標を持つ人は、ややハードルが上がります。

ここでの目標は、少なくとも初版の部数を完売し、増刷がかかるレベルを目指すことです。

読者にとって価値のある内容を提供することが求められ、しっかりとしたマーケティング戦略も必要です。

単に本を出すだけでなく、読者が購入したくなるような魅力的なテーマや内容、そしてターゲットを明確にすることが重要です。

 

さらに、「3万部以上を売りたい」という人は、ビジネス書でのベストセラーを狙うことで実現しやすくなります。

このレベルになると、出版後の販売戦略も重要になります。

SNSやブログ、メディア出演など、著者自身が積極的にプロモーション活動を行い、読者にアプローチしていく必要があります。

また、読者の反応を見ながら、販売戦略を柔軟に変えることも求められます。

内容だけでなく、書名や表紙デザイン、さらには販売方法に至るまで、細部にこだわることが大切です。

 

最後に、「10万部を目指したい」という人にとっては、全く別次元の挑戦となります。

10万部というのは、一般的な書籍の販売数を大きく超えるものであり、それだけの部数を売るためには、著者としてのブランド力が非常に重要になります。

この段階を練らるのであれば、単に良い本を出版するだけでは不十分です。

著者自身が強力なブランドとして確立されている必要があり、さらにはそのブランドをさらに強化していく覚悟が求められます。

SNSやメディアなどでの露出を増やし、常に話題性を維持することが求められます。

さらに出版社の販促に対する本気を引き出し、広告なども積極的に展開しなければ難しいでしょう。

 

以上のように、出版を目指す際には、自分が何を目標とし、どこまでの成果を望むのかを明確にすることが重要です。

本を出版すること自体は一つのゴールですが、その先にある成果をどう捉えるかが、出版の成功に繋がる鍵となります。

希望だけでなく、具体的な目標を立て、その目標に向かって着実に準備を進めていくことで、より多くの読者に届けられる本を作ることができるでしょう。

 

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2024年3月17日

テーマ:著書の効果的な販促

著者が行うアマゾンキャンペーンの販促としての目的

著者になると、アマゾンキャンペーンをすることが慣例となっています。

かつては、アマゾンでの露出を最大化し、その結果をリアルの書店販売に波及させることを目的として、多くの著者や出版社がこの戦略を採用してきました。

しかし、最近ではアマゾンキャンペーンの効果が以前ほどではなくなってきているという声が業界内外から聞こえてきます。

これは、キャンペーンの乱発により、その新鮮さが薄れ、読者の反応が鈍くなっているためです。

 

 

アマゾンキャンペーンの本来の目的は、新刊書籍の初速をつけ、アマゾン上でのランキングを上げることにより、書籍の存在を一般の読者に知らしめることにあります。

ランキング上位になることで、書籍の可視性が高まり、それが購入促進につながるというわけです。

しかし、この戦略が広く知られるようになると、多くの書籍が同様のキャンペーンを行うようになり、結果としてその効果が薄れてしまいました。

 

アマゾンキャンペーンの目的は、単にランキングでの上位に留めることではありません。

SNSなどで露出を増やすことで、友達だけではなく、友達の友達という本来買ってもらえる関係性ではない人たちにも買っていただくことが可能です。

また、SNSなどで露出を増やすことで、既視感を持たせ、書店で見た時に手にとってもらう効果もきたいできます。

さらに、アマゾンキャンペーンの結果、一時でもAmazonのカテゴリーランキングで1位になることで、その後、「Amazonで1位」という称号を手に入れることも可能です。

 

ただし、アマゾンキャンペーンを行ったことが、リアルの書店での取り扱いに悪影響を及ぼす可能性もあります。

書店側は、アマゾンでのキャンペーンにより、書店での需要が減少すると判断する可能性があるためです。

 

アマゾンキャンペーンは、ただ単にキャンペーンを行って終了なのではなく、その後のフォローアップやリアルの書店との連携も重要です。

 

フォローアップとしては、キャンペーンを通じて得られた読者の興味を維持し、さらに拡大するための戦略が必要です。

例えば、キャンペーン期間中だけでなく、その後も継続的にSNSやブログでの情報発信を行い、読者とのコミュニケーションを図ることが挙げられます。

 

リアルの書店との連携については、キャンペーンを通じて得られた読者へ近くの書店での著者の目撃情報を共有したり、大型書店の近くでセミナーを行い、購入を促すことも可能です。

例えば、近くの書店で購入して持参した場合、セミナー参加費を本代以上の値引きを行うことなどが挙げられます。

 

アマゾンキャンペーンを成功させるためには、ターゲットとする読者層の明確化や、キャンペーンの目的をはっきりさせることが重要です。

どのような読者に書籍を届けたいのか、そして、そのために何をすればいいのか、キャンペーンを通じて何を達成したいのか、キャンペーンの結果をその後にどう活かすのかなどを明確にしましょう。

そして、それに基づいた戦略を立てることが成功の鍵を握ります。

 

最後に、アマゾンキャンペーンはあくまで出版マーケティングの一手段です。

出版マーケティングを成功させるためにも、まずは読者にとって価値のある内容を提供し、口コミやリピート購入につながるような書籍を作ることが大前提となります。

その上で、このような視点から総合的に考え、アマゾンキャンペーンを含めた出版マーケティングを実行することが重要です。

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2023年9月25日

テーマ:著書の効果的な販促

効果的な書店への本の売り込み方

書籍の出版は、多くの著者にとっての夢の一つであり、その夢を実現した後のステップとして、書店での販売が非常に重要となります。

書籍が書店の棚に並ぶことは、多くの読者にその存在を知ってもらう最初のステップとなるのです。

しかし、書店への折衝は、単に書籍を置いてもらうだけではなく、その後のフォローや関係構築の方が非常に大切となります。

 

 

多くの著者は、自らの書籍の宣伝や販売促進のために、書店を訪問することを考えます。

これを「書店まわり」と言うのが一般的です。

しかし、この書店まわりは、ただ訪問するだけではなく、その方法やタイミング、そして訪問の目的をしっかりと考える必要があります。

 

まず、書店を訪問する際には、事前に出版社の営業担当者に連絡を取ることが大切です。

出版社の営業担当者は、すでに書店との信頼関係を築いているため、それを飛び越えて勝手に訪問することはご法度とされております。

また、出版社の営業担当者によるアドバイスやサポートを受けることで、より効果的な書店まわりができるでしょう。

あと、意外にされない著者が多いのですが、突然の訪問は書店側にとっても迷惑となることが多いため、事前にアポイントメントを取ることが望ましいです。

 

次に、書店を訪問する際の話題や内容をしっかりと準備しておきましょう。

書店のスタッフや店長は、その書籍がどれだけの販売ポテンシャルがあるのか、今後、どのような宣伝やプロモーションが行われるのかを知りたいはずです。

そのため、「近日中にテレビ出演を予定している」や「特定の雑誌に掲載される予定である」といった情報を伝えることで、書店側もその書籍を積極的に展開してくれる可能性が高まります。

 

最後に、書店周りの際には、感謝の気持ちを忘れずに伝えることが大切です。

すでにその書籍を取り扱ってくれている書店に対しては、「ありがとうございます」という一言を忘れずに伝えることで、良好な関係を築くことができます。

逆に、まだ取り扱っていない書店に対しては、押し付けがましくならないように、その書籍の魅力や特徴を伝えることで、興味を持ってもらうよう努力しましょう。

決して、グイグイ押し売るような真似はやめてください。

 

書籍の出版と販売は、著者、出版社、そして書店という三者の協力によって成り立っています。

この三者がしっかりと連携し、お互いの役割を理解し合うことで、より多くの読者にその書籍を手に取ってもらうことができるのです。

著者自身が積極的に関わることで、その書籍の販売促進や宣伝活動がより効果的に行われるでしょう。

 

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