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カテゴリ:執筆時の注意点

2025年1月15日

テーマ:執筆時の注意点

出版を目指すなら知っておきたい文章力向上術

編集者として、著者から上がってくる原稿をチェックしていると、よく感じることがあります。

それは、文章力に自信がない人や、あまり文章を書くことに慣れていない人に共通する特徴があるということです。

 

 

とくに目立つのが、文章に「筋が通っていない」という点です。

筋が通っていない文章とは、論理の流れが曖昧で、書き手の伝えたいことがはっきりせず、結果として読者が内容を理解しにくい文章を指します。

このような文章は、言いたいことがあちこちに散らばってしまい、全体として冗長になる傾向があります。

これが問題なのは、自分自身で文章力の有無を正確に判断するのが難しいという点です。

その結果、自分の文章がどれだけ伝わりやすいかを冷静に見直すことをせず、書き上げた瞬間に満足してしまうことがほとんど…。

ただ、出版を目指している人にとっては、文章力が自信につながる重要な要素でもあるため、この問題は解決するべきなんじゃないかなぁと思います。

 

そこで、自分の文章力に自信がないと感じる人や読みやすい文章を書く方法が分からない人には、ひとつの効果的な方法を紹介したいと思います。

それは、「先にまとめを書く」という方法です。

この方法は非常にシンプルですが、文章全体の構成を明確にするために非常に役立ちます。

 

例えば、ブログ記事を書く場合を考えてみてください。

 

最初に記事のタイトルを決めたら、その記事で一番伝えたいことを一文にまとめてみましょう。

この一文が、その記事の結論であり、中心的なテーマになります。

具体的には、「この文章で何を読者に伝えたいのか?」を自問し、その答えを短く端的に表現することがポイントです。

タイトルに関連した一文を考えることで、書きたい内容が散らばるのを防ぎ、自然と論理的な流れが生まれます。

 

次に、その一文を基にして、文章全体を組み立てていきます。

この際、「なぜそう言えるのか?」を掘り下げる形で肉付けをしていくのが効果的です。

読者が納得しやすい説明を加えるために、「なぜ必要なのか」「なぜそれをしなくてはならないのか」といった疑問に答える形で書き進めます。

具体的な例や根拠を挙げることで、説得力が増し、読者が内容を理解しやすくなるはずです。

 

このプロセスを繰り返すことで、文章の論理展開が明確になり、読み手にとってのわかりやすさが大幅に向上します。

特に、ビジネス書やブログ記事では、重要なポイントを太字にすることがよくありますが、この方法で書かれた文章であれば、一文で結論が示されているため、太字の使い方も自然で効果的になります。

 

最後に、文章力を高めるための心構えとして大切なのは、「読みやすい文章」「理解しやすい文章」を意識することです。

読者の立場になって考え、自分が書いた文章を第三者の視点で読み返す習慣をつけることが重要です。

また、書き終えた後に必ず見直しを行い、冗長な部分や論理的でない箇所を修正することも欠かせません。

これにより、文章の質を着実に向上させることができます。

 

出版を目指す人や文章力を向上させたい人にとって、この記事で紹介した方法はシンプルでありながら効果的です。

自分の文章が読者にとってどのように映るかを常に意識し、丁寧に文章を組み立てていくことで、書き手としての自信を深めることができるでしょう。

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2024年12月19日

テーマ:執筆時の注意点

文章力を高める効果的トレーニング法

文章力を高めることは、出版を目指す多くの人にとっての目標だと思います。

とくに、著者を目指す人やより分かりやすい表現を求める人にとって、文章力は重要なスキルの一つです。

ただ、個人的には、文章力は基本的なルールやスキルをしっかり身につけていれば、それ以上は「個性」として捉えるべきだと考えています。

つまり、文章そのものがその人らしさを反映するものであるため、必ずしも無理に磨きをかける必要はないかもしれません。

しかし、「もっと上達したい」「さらに魅力的な表現を身につけたい」と考える方もいらっしゃるでしょう。

そのような方に向けて、具体的な文章力向上のトレーニング方法をご紹介します。

 

 

文章力を鍛えるために効果的な方法として、まず「書写」をおすすめします。

書写とは、すでに完成された文章をそのまま書き写す練習のことです。

この方法では、好きな作家や分かりやすいと感じた著者、憧れの作家など、あなたが「この人の文章が理想的だ」と思える人物を選ぶことが重要です。

そして、その作家の文章を丁寧に書き写してください。

一度だけでなく、何度も何度も繰り返し書写を行うことで、その作家がどのように言葉を選び、どのような順序で論理を展開しているのか、さらにどのような表現を使っているのかが自然と掴めるようになります。

この練習を繰り返すことで、いわゆる「文章の型」を身につけることができます。

「型」とは、文章を構成する際の基本的な枠組みや流れのことです。

たとえば、説明を始めるときの入り方や、主張を補強する具体例の示し方、結論を締めくくる方法などがそれに当たります。

特定の型を身につけることで、自分自身の文章作成にも自然とその型を反映させることができるようになります。

 

型を身につけた後は、さらに表現力を高めるために語彙力を増やしてみてください。

具体的には、同じ意味を持つさまざまな表現を学び、適切な場面で使い分ける練習を行います。

これにより、文章の幅が広がり、読む人にとってより魅力的な表現を作り出せるようになります。

たとえば、「驚いた」という感情を伝えたい場合、「びっくりした」「息を呑むようだった」「衝撃を受けた」など、ニュアンスの異なる表現を選べるようになると、文章が一層豊かになります。

 

書写や型の習得に加えて、定期的なアウトプットも欠かせません。

書写だけにとどまらず、実際に自分で文章を書いてみてください。

書くテーマは何でも構いません。

日記のような形式でも良いですし、自分が感じたことや考えたことを自由に書き出すのも良いでしょう。

重要なのは、人に読まれることを前提に、文章を書くことを習慣化することです。

そうすることで、書けば書くほど、自分の文章がより読みやすく、伝わりやすいものに変わっていくのを実感できるはずです。

 

これらのトレーニングを実践すれば、間違いなく表現力や文章力が向上します。

そして、何よりも大切なのは、自分自身の個性を大切にすることです。

他人の型や表現を学びつつも、自分の言葉で伝えるという意識を持つことで、あなたの文章はより魅力的になり、読む人に感動を与えることができるでしょう。

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2024年2月12日

テーマ:執筆時の注意点

ベストセラー本の共通点は原稿に言霊が宿っている

実は、ベストセラーとなる本の原稿には共通する特徴があることをご存知でしょうか?

 

多くの人によく言われるのが、「なぜあの本が売れているのか?」「自分ならもっと良い本を書ける」ということ。

しかし、本の世界では、内容の新しさや独自性だけが売れ行きを左右するわけではありません。

 

 

原稿執筆のプロセスは、著者の想いを文字に乗せて、読者に語りかける行為。

ベストセラーになる本の原稿には、著者の深い情熱、誠実さ、そして読者の心を動かす言霊が宿っています。

これらの原稿は、ただの情報伝達手段ではなく、著者の人間性や価値観を反映しています。

そして、これらの要素が組み合わさることで、読者に強い印象を与え、心に残る作品が生まれるのです。

そのためには、著者が自分の作品にどれだけ真剣に取り組んでいるかを問われているといっても過言ではないでしょう。

成功している著者は、自分の知識や経験を惜しみなく共有し、読者にさらなる価値を提供しようとします。

そして、自分の言葉で読者の心に響くメッセージを伝えることに注力しています。

 

さらに、ベストセラーになる本の原稿は、とにかく読者のニーズや関心に深く根ざしています。

著者は、読者が何に悩んでいるのか、何を求めているのかを理解し、それに応える内容として、自分の体験や感情を率直に表現することで、読者の共感を呼びます。

この共感が、読者にとっての価値ある体験となり、本を手に取る理由となるだけではなく、読者は自分の抱えている疑問や問題を本を読むことで解消でき、そこに感謝が生まれ、著者との信頼関係が構築できるのです。

 

しかし、原稿に言霊を乗せることは容易ではありません。

やっつけ仕事の原稿や、自己満足に終始する原稿では、読者の心を動かすことはできません。

やはり、読者に対して、誠実に、そして、真摯に向き合えているのかが、ベストセラーになるかどうかを左右しているように思います。

 

振り返って成功した著者たちを見てみれば、自分の作品を通じて読者に何かを伝えたいという強い願望を持っています。

そして、それを自分の言葉で読者に影響を与え、それが結果的に読者の人生を大きく変えるきっかけになったりするわけです。

やはり、そういう原稿からは、著者の深い思いやり、情熱、そして人間性が言霊となって乗り、それが読者に伝わるのでしょう。

 

あなたも、真摯に原稿と向き合い、読者に対する深い理解と尊敬をもって、言霊がしっかりと乗った原稿を執筆することで、読者の心を捉え、作品として長く愛され、記憶に残る著者になることができるのです。

 

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