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カテゴリ:執筆時の注意点 - Part 2

2023年7月4日

テーマ:執筆時の注意点

“はじめに”や“まえがき”の書き方

よく「“はじめに”や“おわりに”って何を書くんですか?」と著者から聞かれます。

 

 

「はじめに」は書籍で最初に読者が目にする部分で、この本が自分の問題解決にどのように役立つのか、何が得られるのかを具体的に理解するための場所です。

なので、「はじめに」は以下の要素を含むべきです。

1つ目は、本書の目的です。読者がなぜこの本を手に取るべきか、この本が解決しようとしている問題は何かを明確に述べます。

2つ目は、対象読者です。この本が誰に向けて書かれているのか、またそれらの読者が何を期待できるのかを示します。

3つ目は、目標達成の方法です。

本書が提示する具体的な解決策や学びのポイントを述べ、読者がどう行動すれば結果が得られるのかを示します。

 

また、著者としての熱意や想いも書くと良いでしょう。

これにより、読者は著者が自分の問題に真剣に取り組んでいること、またその情熱が具体的な提案となって表れていることを感じることができます。

ですので、その情熱を伝える言葉を用い、書籍全体を通して一貫したトーンや視点を保つことが重要です。

 

「はじめに」を読んで、読者がこの本を購入するかどうかを決める場合もあります。

だからこそ、「はじめに」には、読者を引き込む要素、つまり「仕掛け」や「つかみ」をしっかりと持たせるべきです。

成功した実用書の「はじめに」を読むと、そのような「仕掛け」や「つかみ」が随所に見られます。

 

次に「おわりに」について考えてみましょう。

「おわりに」は、読者が本書で学んだことを再確認し、それをどのように自分の生活や仕事に適用するかのガイダンスを提供するセクションです。

「おわりに」は、以下の要素を含むべきです。

1つ目は、本書で学んだ重要なポイントの再確認です。ここで著者は、本書の主要なテーマや学びを再度強調し、読者にそれらを思い出させます。

これは、読者が本書から得た情報を自分の日常生活にどう適用するかを考える助けとなります。

2つ目は、読後の次のステップについてです。

著者は、読者に対して自分たちが得た知識をどのように活用すべきか、またそのための具体的な行動指針を提供すべきです。

 

最後に一つのテクニックをお伝えします。

それは、原稿全体を書く前に、「はじめに」や「おわりに」を先に書くことです。

これにより、あなたが伝えたいメッセージや、読者に提示する価値が明確になります。

その結果、執筆中に主題からずれることなく、一貫したメッセージを維持することができるでしょう。

 

本における「はじめに」と「おわりに」は、あなたの本が読者にとって有益な情報源となるための架け橋です。

あなたの思想、経験、そして知識を読者に効果的に伝えるために、「はじめに」や「おわりに」はしっかり書くようにしてください。

 

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2023年3月21日

テーマ:執筆時の注意点

本を出版するときの注意事項

出版された本は、一般の人々が自由に手に取れる資料となります。

そのため、出版物の価値や情報の重要性、そしてそれが社会に与える影響力をしっかりと考慮し、執筆時には細心の注意を払うことが必要です。

本を書く際に、最低限守らなければならないルールを以下に詳しく述べます。

 

 

まず、個人情報の取り扱いには注意が必要です。

著者自身を含めた特定の個人情報は、必ずしも良い結果をもたらすわけではありません。

他人を巻き込むトラブルを避けるためにも、個人情報の扱いには十分な配慮が求められます。

 

次に、著作権に関しては厳密に配慮しましょう。

引用や参照元を明記しないまま文章を使用すると、著作権侵害につながることがあります。

引用に関するルールや参考文献の扱いについて、正確に理解しておくことが大切です。

 

また、個別名称の表記にも注意が必要です。

例えば、「キヤノン」という企業名を誤って「キャノン」と書くと、恥ずかしいミスにつながります。

正確な表記を確認し、適切に使用することが重要です。

 

さらに、画像の使用に関しても注意が必要です。

写真は撮影者の著作物であり、被写体には肖像権があります。

画面キャプチャや他人のホームページの画像などを使用する場合は、基本的に許可を得ることが一般的です。

ただし、URLが掲載されている場合は、業界内では問題ないとされています。

 

これらのルールに注意を払わないと、本の回収や訴訟問題が発生するリスクがあります。

ただし、これらの注意点は、出版物に限らずブログやホームページにも適用されます。

そのため、一度しっかりと学んでおくことがお勧めです。

 

私たちは、情熱を持って情報を発信する際には、これらのルールや注意点を心に刻み、誠実な姿勢で執筆することが求められます。

だからこそ、出版物の価値を最大限に引き出すことができ、読者にとっても有益な情報を提供することができます。

出版業界は、情報の伝達や知識の共有に大きな役割を果たしており、そのためには、著者、編集者、そして読者全員がルールや倫理を理解し、遵守することが不可欠です。

 

また、時代がデジタル化し、オンライン上で情報が瞬時に共有される現代では、出版物だけでなく、ウェブサイトやブログ、SNSなど、様々なメディアが情報発信のプラットフォームとなっています。

これらの場でも、同様に著作権や個人情報の取り扱い、個別名称の正確性、画像使用に関する注意が必要です。

 

情熱的に情報や知識を発信することは素晴らしいことですが、その過程で他人の権利を侵害したり、誤った情報を伝えたりすることは避けなければなりません。

これらのルールを理解し、遵守することで、自分の信念に基づいた情報や知識を、安心して読者に届けることができます。

 

最後に、情熱だけでなく、正確性や信頼性も重要であることを忘れずに、自分の専門分野や得意分野を活かし、情報を発信する際には、これらのルールや注意点を踏まえた上で、分かりやすく丁寧な文章を心掛けましょう。

それが、読者にとっても価値ある情報を提供し、自分自身の信用や評価にも繋がることでしょう。

 

最終的に、情報発信者としての責任を果たすことで、知識や情報が正しく伝わり、社会全体が豊かになることに貢献できます。

それが、私たちが情報発信者として、心に刻むべきルールや注意点の意義であり、情熱的に取り組むべき目標でもあります。

これからも、情報発信者として、ルールを守りながら情熱を持って取り組んでいきましょう。

「どこまでOK?」迷ったときのネット著作権ハンドブック

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2023年1月10日

テーマ:執筆時の注意点

本を書くコツ

出版企画書が出版社に採用されたら、いよいよ原稿執筆となります。

そこで、はじめて本を書くことになった人に、必ずと言っていいほど聞かれる質問があります。

 

何か、本を書くコツってありますか?

 

でも、実際問題、本を書くコツなんてありません。

もし、あるのだとしたら、“習うより、慣れろ”です。

 

もう、どんどん書くしかありません。

そして、書いていくうちに、自分の得意な論理展開や文章スタイルができてくるはずです。

それらが確率できたら、もう悩むことなく、スラスラ書けることでしょう。

 

 

ただ、そんなアドバイスをしていたら、原稿は何時になっても上がってきませんので、あまり気の長い話しはしてられません。

 

そこで、私の原稿を書くコツを紹介したいと思います。

 

まず、本で説明して、読者が辿り着く到達点を明確にしてもらいます。

次に、その本を読んでくれるであろう読者ターゲットを箇条書きで書き出してもらいます。

 

読者が辿り着く到達点はゴールを意味し、その本を読んでくれるであろう読者ターゲットはスタートを意味しています。

つまり、この2つを明確にするということは、ゴールとスタートを明確にするということです(ゴールから逆算してスタートまでをイメージすることがポイントです)。

ゴールとスタートが明確になれば、あとは“何を”書いていけばいいのかも自然と明確になるので、あとは“なぜ”と“どうやって”が分かるように書き進めてみましょう。

 

こうすれば、スタートにいる読者をどう説明したらゴールまで誘導してあげられるのかを考えるだけで、書くことはどんどん思い浮かぶはずです。

書くことが明確になれば、話しがブレることもないでしょう。

 

書くことが明確になったら、それを箇条書きにして書き出します。

その箇条書きをステップごとにグルーピングして見出しをつけます。

そして、見出しをグルーピングして節、節をグルーピングして章の階層までまとめ上げられれば、あとはその箇条書きを整理して、文章にしていくだけです。

 

ビジネス書や実用書の場合、文章だけで著者のノウハウを読者に伝えなければなりません。

それだけに整理をして、ロジカルに説明する必要があるため、いきなり原稿を書かずに、こうやって自分のノウハウをまずは分解して、整理をして、まとめていく方が圧倒的に頭も整理されますし、原稿も書きやすいですよ。

 

あとは、自分のスタンスや本のコンセプトを言語化しておくと、さらに原稿は書きやすくなります。

そのためにも、最初に「はじめに」を書いて、執筆をはじめる前に必ず目を通すというクセをつけるといいですよ。

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