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カテゴリ:書籍の企画書の書き方 - Part 3

2022年3月14日

テーマ:書籍の企画書の書き方

出版企画書で 「あんた何様?」と思わせない

出版企画書は、あなたが出版を実現させるためには、絶対に必要なツールです。

この出版企画の中には、「なぜ、この企画を出版する必要があるのか?」「なぜ、そのことを私が書くことができるのか?」ということを各項目があります。

それが「企画意図」と「著者プロフィール」です。

 

 

ただ、これらの項目は非常に重要なのにも関わらず、「はぁ? あんた何様?」と言いたくなる文面をよく見かけます。

 

「なぜ、この企画を出版する必要があるのか?」を書く企画意図という項目では、出版する意義や市場分析などが書かかれる項目です。

もちろん、そこは私見で構いません。

でも、あなたの企画書を読む出版業界の編集者は、常に情報収集をしておりますし、著名とのコネクションもありますので、嫌な言い方をすれば、一個人の説得力の無い上から目線で書かれた私見に耳を傾けているほど暇はないのです。

 

文体は少し謙虚にすればいいとして、その説得力はどこで担保するのかというと、それを書くだけのその実績や肩書きを含めた著者プロフィールで判断します。

誰が言っているのかというは、非常に重要ですからね。

ということは、この著者プロフィールをしっかり書かないと、出版企画書に何を書いたとしても真実味がありません。

 

なのに、自分が出版に値するということをアピールし過ぎるがゆえに、逆に残念なプロフィールになっちゃっている人をよく見かけます。

出版企画書のプロフィール欄というのは、自分のことを客観的に書かなくてはなりませんからね。

非常に難しいです。

 

謙虚過ぎると出版は決まらないですし、内容を盛ってしまうと「あんた何様?」と思われてしまいます。

もちろん、プロフィールなので、自分のことを自分の思い通りに書いていただいて構いませんが、そこのバランスは気をつけるようにしてください。

 

もし、そのバランスが難しいと思うのであれば、他の意見に摩り替えることで緩和する方法もあります。

たとえば、「アメリカの○○という論文によると…」「先日観たテレビ番組の調査によると…」とか…。

この「他」も、ある程度の説得力がもたせられる必要がありますので、自社調べやお友達などは意味がありません。

ただ、自分の意見として書くから角が立つことでも、第三者が言っていることにするだけで、自分では思っていなくても事実として話すことができます。

そうすることで、角が立つ感じが緩和されるのです。

 

いずれにしても、あなたの出版企画書を編集者に「あんた何様?」と思われることがないように注意してください。

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2022年2月21日

テーマ:書籍の企画書の書き方

出版企画書の著者プロフィールの書き方をチェックしよう

出版社が企画を検討する上でも、著者プロフィールというのは、とても重要な項目です。
なので、出版企画書ができたら、必ず、著者プロフィールはチェックするようにしてみてください。

 

その時にチェックするポイントですが、ズバリ、その出版企画書の内容をこの著者プロフィールの人から聞きたいと思うかどうかです。

 

 

これは、出版したいと思った時に、どんな企画で出版するかを考える上で、かなり有効な手法となります。

というのも、出版したい場合、まず最初に自分が誇れるコト、自慢できるコトを語る人間として、自分自身のキャッチコピーを考えていただきます。

これは、数が多いにこしたことはありません。

 

そして、そのキャッチコピーの人間が何を語ったら面白いのかを考え、そこから逆算的に企画書にまとめる手法です。

書きたいコトがあるというより、その人に何で出版させるかをひねり出すための手法となります。

 

ただ、本来は人から企画をひねり出すのに使う手法ですが、逆に使えば、著者プロフィールのチェックにも使えます。

つまり、その企画書の内容をこの著者プロフィールの人から聞きたいと思えるかどうかを見て、思えないのであれば、内容か著者プロフィールの記述に問題があるということです。

 

ただし、だからといって、プロフィールの内容をねつ造するようなことはしないでくださいね。

それではただ単に出版するためだけにデタラメを書いたインチキプロフィールということになりますから…。

 

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2022年2月7日

テーマ:書籍の企画書の書き方

著者プロフィールの写真は必要か?

最近、送られてくる企画書を拝読していると、著者プロフィールに自分の写真を貼ってくる人が非常に多いです。

たぶん、あちらこちらでそういう指導されている同業者がいらっしゃるんだと思います。

 

しかし、私は、出版業界で25年以上も書籍編集者として活動してきましたが、ただの一度も出版社から写真を要求されたことはありません。

逆に、写真の貼ってある企画書を持って行って、苦笑されることはありましたが、それが決め手になったことは皆無です。

 

 

なので、先日、出版社の編集者にアンケートをに聞いてみました。

 

「出版企画書に写真って必要でしょうか?」という質問に対して、多くの回答が「全く影響しません」でした。

ただ、興味深かったのは、男性と女性で写真の持つ意味が違うということでした。

男性の場合、「この人が書くんだぁ~」レベル。

むしろ、照れくさがってスナップ写真を送ったり、カッコつけて腕組みしている写真を送ったりすると、どんなに企画が良かったとしても、それで落とすことはあるそうです。

つまり、写真の効果は、マイナスになることはあっても、プラスになることはほとんどないということになります。

 

で、女性の場合、重要なのは、やはり“容姿”。

この容姿というのは、カワイイとかキレイというわけでも、担当者の好みかどうかというわけでもありません(笑)

出版社が重要視するのは、“表紙”や“帯”で使って、売上に効果を発揮するかどうかです。

例えば、無機質なカバーが多いビジネス書の棚でキレイな女性がカバーに載っていたら目を引きますし、ちょっと頭が悪そうな女性が何億稼いだって書いてあったら自分ならもっと稼げる気になりますよ。

つまり、これって“表紙”や“帯”に写真を載せた効果な訳です。

ただ、たとえ“表紙”や“帯”で使えるといっても、100点満点中80点の企画書が85点になるぐらいだそうです。

もちろん、男性同様に写真があまりにもふざけた感じだと、女性であってそれで企画が落ちることもあります。

 

つまり、著者プロフィールに写真を貼ることを指導される人も多いですし、それに従い、写真を貼った企画書を送ってくる方は非常に多いのですが、実際は、損することはあっても得することは少ないのです。

どうしても写真を貼りたいのであれば、いずれにしてもちゃんとカメラマンさんに撮ってもらうようにしましょうね。

 

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