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カテゴリ:ブログを出版したい - Part 2

2022年9月28日

テーマ:ブログを出版したい

ブログやメルマガの書籍化は可能か?

よくブログやメルマガの書籍化を目指される人がいらっしゃいます。

かつてはそれで出版を実現させることも可能ではありましたが、現状ではなかなか難しいと思った方がいいでしょう。

 

 

というのも、メルマガやブログと書籍はメディアとしての特性が大きく違います。

 

メルマガやブログは無料ですし、書籍は有料です。

メルマガやブログは時系列で発信された単発の情報ですし、書籍は体系化された情報です。

メルマガやブログはモニタで読みますし、書籍は紙で読みます。

 

これだけ特性が違うということは、読み手の意識も違いますし、属性も違うことはおわかりいただけると思います。

 

つまり、メルマガやブログとでは読者ターゲットが違います。

ということは、メルマガやブログを書籍化したところで、メルマガやブログの読者が買ってはくれるかもしれませんが、新たな書籍を買っている人たちにはなかなか受け入れられないということです。

書籍化は、あるターゲットのための情報を情報をそのままに違うターゲットに発信するようなものです。

当然ですか、結果、売れません。

 

もちろん、メルマガやブログの読者が多いインフルエンサーであれば、その人たちが買ってくれるだけでもそれなりの部数にはなりますので、それでも成立するとは思います。

そして、そこで話題になれば、そこから新たに書籍を買っている人たちも出てくるでしょう。

ただし、それにはそれなりの影響力がなくてはなりません。

 

かつては、メルマガやブログをそのまま書籍化できた時代もありましたが、結果的に売れなかったため、今ではほとんどなくなりました。

 

とはいえ、出版企画を売り込みに行くときには、メルマガやブログなどの媒体を持っていることはアドバンテージになりえます。

しかし、それは決してメルマガやブログの書籍化を望んでいるわけではありません。

メルマガやブログは、出版社にとっては販売力とコンテンツ力を確認するためのもの、著者にとっては書籍を執筆するためのリソースぐらいに考えた方がよいでしょう。

 

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2022年8月30日

テーマ:ブログを出版したい

ブログから小説の書籍化は可能か

ブログを運営している方の中には、小説やエッセイ、詩などを書籍化したい方も多いようです。

しかし、ブログから商業出版を実現するのは並大抵のことではありません。

 

 

絶対に無理とは言いませんが、ブログというタダで読めるメディアの内容を書籍化するためには、それなりの必然性が必要になります。

例えば、昔流行ったケータイ小説であれば、携帯電話の小さな画面で読むのを大きな誌面で一気に読みたいというニーズがあり、それが書籍化するための必然性ということです。

しかし、パソコンのブログの場合、そもそも画面も大きいですし、そのまま一気に読むのこともできます。

他にも、記事をテキストにして、読みやすく加工したり、印刷したりすることも難しくないため、ケータイ小説のような必然性は希薄だと言わざるを得ません。

 

もし、小説やエッセイ、詩などを書籍化したいのであれば、ブログよりケータイ小説に近い特性のメディアの方がいいのかもしれません。

今であれば、例えばTwitterとか…。

実際にTwitterを利用したTwitter小説などもありますので、そこで話題になったり、人気になれば、注目度も上がり、もしかしたら書籍化のオファーがくるかもしれませんね。

 

とはいえ、Twitter小説から書籍化したものはほとんどありませんし、したとしてもあまり売れているという話しを聞いたことがないので、よほどのことがないと、Twitter小説の書籍化はより難しい状況にあることはご理解ください。

 

ちなみに、私が得意とするビジネス書や実用書は、手元に置きながら作業をしたいというニーズがあり、それが書籍化するための必然性ということになりますので、実はブログからの書籍化は小説に比べると俄然簡単ということになります。

あとは、昔ほど、同じ小説を何度も読み返すという習慣もなくなりつつありますので、ブログでネタバレした小説を書籍でもう一度読み返すかというと微妙ですよね。

 

ということで、書籍化する内容によって、その道のりは違います。

何でもかんでもブログの書籍化ではなく、最終的な「書籍化」という目的に向け、自分なりに戦略を考えてみましょう。

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2022年6月21日

テーマ:ブログを出版したい

本気で商業出版したい人は、新たにブログを開設してもいいかも

もうかれこれ10年以上もブログをやっているので、今までに知り合ったブロガーさんもたくさんいらっしゃいます。

また、そういうブロガーさんとの交流を通じて、出版したいブロガーさんの多さにビックリしております。

 

 

私自身、出版実現コンサルタントということで、商業出版のお手伝いをしておりますので、当然、商業出版を実現するには…という話や電子出版やKindle出版は絶対にやらない方がいいですよ~という話になります。

中には、出版企画書をお預かりすることも…。

 

で、そういう場合、必ずと言っていいほど、その出版企画書を見て、そこに掲載されているSNSやブログのURLはクリックしてチェックされます。

 

ただ、そういう商業出版をさせるに値するかどうかでブログを見た場合、いろいろな違和感を感じることが多く、非常に残念に感じます。

 

通常、ブログは商業出版のためではなく、それぞれの見込み客になりそうな人々に向けて書かれておられますので、皆さん存分に自分の個性を発揮されているんだと思いますが、それはそれで問題ありません。

でも、出版社の編集者は、あなたのブログを著者候補のブログとして目を通しているだけではなく、著者としてこれから一緒に仕事をするかどうかという視点でも、あなたのブログを見ているわけです。

 

そういう視点で見た場合、あまりに???と思ってしまい、中には引いてしまうことも少なくありません。

お客様にとって耳障りのいい言葉は、時にこれから一緒に仕事をしようと思っているビジネスパートナーにはあまり耳障りがよくないこともあるということです。

実際にあったのは、コーチングをされている人が、「心に感じたままに…」みたいなことを書かれていて、「約束だって、辛いのであれば、リスケを申し出ましょう」とか、「眠い時は無理せず、寝ちゃってください」とか書いてありました。

我々編集者は、本を作り上げるのに徹夜もしますし、締め切りを守るためなら命を削るようなこともあります。

逆に言えば、相手の迷惑も考えず、そういう発言をする著者と一緒に仕事をすると、間違いなく大変な目にあいます(私も、実際に大変な目にあいました…)。

 

他にも、記事の文体やプロフィール写真なども同様です。

内容ばかりに意識がいきがちですが、意外とこういう部分の違和感は察知していたりもします。

文体やプロフィール写真からその人の在り方を読み取ることができますからね。

本当に気をつけて欲しいものです。

 

ただ、話しを戻しますが、そもそも集客のためにブログをやられている訳ですから、そういうブログにしなきゃならない必然性については如何ともしがたいこともあるでしょう。

なので、そういう場合はそれはそれで仕方がないのですが、ただそういうブログでは編集者になかなか一緒に仕事をしたいとは思ってもらえないので、そういう場合は、もうひとつブログを立ち上げましょう。

出版社の編集者が見たときに「この人と一緒に仕事をしたい」と思えるブログを用意して、そっちのアドレスを出版企画書に記載すればOKです。

 

ちなみに、意外と何人もの人が、ブログで却下されてしまいました。

そんな理解の無い奴は、こっちから願い下げだというのであれば構いませんが、それだけのことで機会損失をしているのはもったいないですよ。

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