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カテゴリ:ブログを出版したい - Part 2

2022年8月30日

テーマ:ブログを出版したい

ブログから小説の書籍化は可能か

ブログを運営している方の中には、小説やエッセイ、詩などを書籍化したい方も多いようです。

しかし、ブログから商業出版を実現するのは並大抵のことではありません。

 

 

絶対に無理とは言いませんが、ブログというタダで読めるメディアの内容を書籍化するためには、それなりの必然性が必要になります。

例えば、昔流行ったケータイ小説であれば、携帯電話の小さな画面で読むのを大きな誌面で一気に読みたいというニーズがあり、それが書籍化するための必然性ということです。

しかし、パソコンのブログの場合、そもそも画面も大きいですし、そのまま一気に読むのこともできます。

他にも、記事をテキストにして、読みやすく加工したり、印刷したりすることも難しくないため、ケータイ小説のような必然性は希薄だと言わざるを得ません。

 

もし、小説やエッセイ、詩などを書籍化したいのであれば、ブログよりケータイ小説に近い特性のメディアの方がいいのかもしれません。

今であれば、例えばTwitterとか…。

実際にTwitterを利用したTwitter小説などもありますので、そこで話題になったり、人気になれば、注目度も上がり、もしかしたら書籍化のオファーがくるかもしれませんね。

 

とはいえ、Twitter小説から書籍化したものはほとんどありませんし、したとしてもあまり売れているという話しを聞いたことがないので、よほどのことがないと、Twitter小説の書籍化はより難しい状況にあることはご理解ください。

 

ちなみに、私が得意とするビジネス書や実用書は、手元に置きながら作業をしたいというニーズがあり、それが書籍化するための必然性ということになりますので、実はブログからの書籍化は小説に比べると俄然簡単ということになります。

あとは、昔ほど、同じ小説を何度も読み返すという習慣もなくなりつつありますので、ブログでネタバレした小説を書籍でもう一度読み返すかというと微妙ですよね。

 

ということで、書籍化する内容によって、その道のりは違います。

何でもかんでもブログの書籍化ではなく、最終的な「書籍化」という目的に向け、自分なりに戦略を考えてみましょう。

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2022年6月21日

テーマ:ブログを出版したい

本気で商業出版したい人は、新たにブログを開設してもいいかも

もうかれこれ10年以上もブログをやっているので、今までに知り合ったブロガーさんもたくさんいらっしゃいます。

また、そういうブロガーさんとの交流を通じて、出版したいブロガーさんの多さにビックリしております。

 

 

私自身、出版実現コンサルタントということで、商業出版のお手伝いをしておりますので、当然、商業出版を実現するには…という話や電子出版やKindle出版は絶対にやらない方がいいですよ~という話になります。

中には、出版企画書をお預かりすることも…。

 

で、そういう場合、必ずと言っていいほど、その出版企画書を見て、そこに掲載されているSNSやブログのURLはクリックしてチェックされます。

 

ただ、そういう商業出版をさせるに値するかどうかでブログを見た場合、いろいろな違和感を感じることが多く、非常に残念に感じます。

 

通常、ブログは商業出版のためではなく、それぞれの見込み客になりそうな人々に向けて書かれておられますので、皆さん存分に自分の個性を発揮されているんだと思いますが、それはそれで問題ありません。

でも、出版社の編集者は、あなたのブログを著者候補のブログとして目を通しているだけではなく、著者としてこれから一緒に仕事をするかどうかという視点でも、あなたのブログを見ているわけです。

 

そういう視点で見た場合、あまりに???と思ってしまい、中には引いてしまうことも少なくありません。

お客様にとって耳障りのいい言葉は、時にこれから一緒に仕事をしようと思っているビジネスパートナーにはあまり耳障りがよくないこともあるということです。

実際にあったのは、コーチングをされている人が、「心に感じたままに…」みたいなことを書かれていて、「約束だって、辛いのであれば、リスケを申し出ましょう」とか、「眠い時は無理せず、寝ちゃってください」とか書いてありました。

我々編集者は、本を作り上げるのに徹夜もしますし、締め切りを守るためなら命を削るようなこともあります。

逆に言えば、相手の迷惑も考えず、そういう発言をする著者と一緒に仕事をすると、間違いなく大変な目にあいます(私も、実際に大変な目にあいました…)。

 

他にも、記事の文体やプロフィール写真なども同様です。

内容ばかりに意識がいきがちですが、意外とこういう部分の違和感は察知していたりもします。

文体やプロフィール写真からその人の在り方を読み取ることができますからね。

本当に気をつけて欲しいものです。

 

ただ、話しを戻しますが、そもそも集客のためにブログをやられている訳ですから、そういうブログにしなきゃならない必然性については如何ともしがたいこともあるでしょう。

なので、そういう場合はそれはそれで仕方がないのですが、ただそういうブログでは編集者になかなか一緒に仕事をしたいとは思ってもらえないので、そういう場合は、もうひとつブログを立ち上げましょう。

出版社の編集者が見たときに「この人と一緒に仕事をしたい」と思えるブログを用意して、そっちのアドレスを出版企画書に記載すればOKです。

 

ちなみに、意外と何人もの人が、ブログで却下されてしまいました。

そんな理解の無い奴は、こっちから願い下げだというのであれば構いませんが、それだけのことで機会損失をしているのはもったいないですよ。

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2022年5月25日

テーマ:ブログを出版したい

ブログの出版化を目指す場合のポイント

ブログを出版出版したい人、ブログの書籍化を目指している人って、意外と多いようです。

私のブログには、そういったキーワードで検索された人からのアクセスも多いですし、実際にそういう内容の質問もたくさんいただきます。

 

 

ただ、はっきりと申し上げると、今のご時世に日記が書籍化するのは、極々稀です。

ほぼ奇跡に近いでしょう。

よほどその日記が面白く、かなりの人気ブログになっているのなら、話しは別ですが…。

 

そこで、今回は出版社の編集者にブログから出版する方法についてヒアリングしてきました。

まず、一番重要なことは、日記ではダメだということでした。

日記ではなく、何かノウハウ的なコンテンツでなくては難しいでしょうとのこと。

 

まぁ、無名のよく分からい人の日記なんて、あまり読みたいと思いませんもんね。

 

では、何かノウハウ的なコンテンツというなら、どうすればいいのかというと、読み手の悩みや欲求にリーチするということです。

もっと具体的に書くなら、あなたの持っている知識や経験で、読み手をどうしてあげること(到達点)ができますか? という質問の答えを考えてみましょう。

で、そうなりたい人は、何に悩んでいる人ですか? もしくは何をできるようになりたい人ですか? という質問の答えを考えてみましょう。

そうすると、読者がイメージできると思いますので、その人に向けて、ひたすらアドバイスを書いていけばいいということです。

 

あとは、そういう内容がこのブログには書かれてますよ!と、アピールするだけ。

アピールするためには、「ハッピー」や「幸せ」といった相手に内容を伝えづらくなる抽象的な単語は、あまり使わない方がよいでしょう。

「成功」とかもそうですね。

 

次に、プロフィールの肩書きです。

数年前からSOHO(スモールオフィス・ホームオフィスの略)が流行り出した頃から、個性や差別化を図るのにおかしな肩書きを名刺に書く人が増えました。

しかし、これから一緒に仕事をしようと思って探している相手が、おかしな肩書きだったらどうでしょうか?

嫌ですよね。

公的な資格が無いのであれば、せめて“コンサルタント”や“プロデューサー”など、職務内容がイメージできる肩書きにしておきましょう。

 

あとは個人名についてです。

よくブログに『●●の徒然日記』『●●の公式ブログ』などを見かけますよね。

でも、ビジネスフィールドで自分のことをニックネームで呼ぶ人って、ちょっと嫌じゃないですか。

有名人なら、話しは別ですが…。

有名人でなければ、名前を大々的に使うことでのプラス効果は見込めないので、あまり意味がありません。

どうしても使いたいのであれば、個人名でもニックネームでも構いませんので、使う前にまずは有名になってください。

有名になってしまえば、名前でもニックネームでも構わないので、有名になった方を使うとよいでしょう。

 

最後に、記事の内容についてですが、本文に擬音や口語体、顔文字、絵文字などですが、これは論外です。

そういう本文を書かれると、軽くて素人くさく見えるばかりか、ふざけている感じがしますので、こういうブログは、全く相手にされません。

まず出版は諦めましょう。

出版を目指すのであれば、基本的に普通の文字と太文字、赤太文字ぐらいしか使わないで記事を書きましょう。

とくに文字の大きさをまちまちにするのとかありえませんからね。

考え方としては、書籍で表現できる方法でブログを書きましょうと言った方が分かりやすいかもしれませんね。

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