出版を目指す方にお伝えしたいこととして、私が出版実現セミナーで必ず話すのが、著者として本を出すために必要なマインドとして、強い意志と覚悟が欠かせないという話です。

本を出す心構えを整えるためには、自分の行動に主体性を持つことが重要であり、その主体性を支えるのがまさに意志と覚悟となります。
主体性とは、出版社の編集者に任せきりにするのではなく、自分自身が著者としての役割を自覚し、出版に関わる一つ一つの選択に責任を持つ姿勢です。
この姿勢がなければ、いざ出版のプロセスが始まったときに必ずどこかで迷いや葛藤が生まれたり、編集者に言いくるめられたりして、必ずしも満足のいく出版にならなくなってしまいます。
まず著者デビューに必要な要素が強い意志です。
出版を実現する過程では、編集者との打ち合わせや企画のすり合わせが何度も行われます。
その中には、厳しい意見を率直に伝えてくる編集者もいれば、期待に応えるために相当量の修正や追加執筆を求めてくる編集者いるでしょう。
ときには、理不尽に思えるような要求に直面することもあるかもしれません。
しかし、商業出版は自分一人で完結するものではなく、編集者の先に出版社の判断があり、読者の期待があります。
その流れの中で本を世に出す以上、一定の負荷やストレスを受け止めながら前に進むことは避けられません。
ここを乗り越えるためには、著者になるという意志が必要であり、その意志が自分を支える力になります。
さらに、多くの方が誤解しがちなのは、原稿の分量に関する感覚です。
多くの方は「これくらい書けば本になるだろう」と思いながら執筆を始めますが、実際には企画の目的を丁寧に伝えたり、読者の理解を促すための説明を加えたりするうちに、当初の想定を大きく超える文字数が必要になります。
そのため、途中で書き進められなくなり挫折する方も少なくありません。
たとえ大変でも自分の言葉で最後まで書き切るという強い意志が著者に求められます。
そして、著者デビューに必要なもう一つの要素が覚悟です。
本を出すということは、出版社があなたの企画に投資し、販売のための体制を整えてくれたからこそ実現するものです。
出版が叶ったということは、あなたの企画に価値があると編集者が信じてくれた結果であり、その信頼に応えようとする姿勢が大切になります。
また、本を出すと、一般の読者から様々な意見や感想が届くようにもなるでしょう。
その中には厳しい内容も含まれますが、それを受け止める心の準備がなければ、公の場に自分の思考を公開することは難しいのかもしれません。
こうした過程を総合してみると、本を出すために必要なのは特別な才能ではなく、強い意志と覚悟を持ち、主体的に出版に向き合う姿勢だと言えます。
それがあるのであれば、たとえ困難があったとしても乗り越える力になりますし、出版を実現させることが可能です。
それだけに、出版を目指す方には、ぜひこの心構えを持って一歩踏み出していただきたいと思います。
