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カテゴリ:書籍が発刊されたら

2025年3月24日

テーマ:書籍が発刊されたら

二冊目の出版オファーを得るための秘訣

書籍の出版において、原稿を書き終えた時点で「完成した」と思ってしまう人が少なくありません。

しかし、実際のところ、原稿は著者ひとりの力で仕上がるものではなく、その後に多くの編集者の目を通して、何度も修正が加えられ、ようやく一冊の本として形になります。

つまり、世に出ている書籍の多くは、著者だけの知見で書き上げられたものなのではなく、編集者たちの知見やマーケティング視点なども反映された、商品としての完成形なのです。

 

 

はじめて出版を経験した人の中には、自分が提出した原稿と完成した書籍の原稿との違いに驚かれた人もいらっしゃいます。

場合によっては、構成が大幅に変わっていたり、表現がまるごと書き直されていたりと、自分の文章の原型があまり残っていないケースすらあります。

逆に、文章構成や論理の流れが洗練されており、編集の手がほとんど入らなかったという著者もいるかもしれません。

 

出版の世界では、編集者にとって「手のかからない著者」は非常に貴重な存在です。

文章がわかりやすく、構成も整っていて、大幅な修正を必要としない著者に対しては、販売面で多少不安があったとしても、編集者の側で「売れるか売れないか」の判断が甘くなる傾向があります。

つまり、編集の労力が少ない著者は、それだけで次のチャンスを得やすくなるのです。

 

ここで重要なのは、出版された本を読者目線で眺めて満足してしまうのではなく、自分自身が提出した原稿と完成品をしっかり見比べてほしい、という点です。

どこが修正され、なぜそのように変更されたのか。

その違いを丁寧に確認することで、著者としての文章力や構成力を客観的に捉え、次に活かすことができます。

ぱっと見では分からなくても、言い回しや接続詞の位置、語尾のトーンなど、細かな部分に編集の意図が込められていることが多いのです。

 

特に「二冊目の出版が難しい」と感じている人にとって、この作業は極めて重要です。

なぜなら、仮に初版が売れたとしても、次の出版オファーが前と同じ出版社から来ない場合、それは編集者が「また一緒に仕事をしたい」と思っていない可能性があります。

もし編集作業が非常に大変だった場合、「この著者は大変だから、もういい」と判断されることもあるかもしれません。

逆に、著者として文章を洗練させていけば、編集者は「またこの人と組みたい」と思ってくれるようになるということです。

それが継続的な出版のチャンスを生む鍵になります。

 

一冊目は勢いと運で出版に至ることもあります。

しかし、二冊目以降は実力と信頼が問われます。

初回の出版時に、編集者の修正にどれだけ助けられていたかに気づけないと、知らず知らずのうちに二冊目以降を出版するのが難しい人になってしまうかもしれません。

編集者は著者を裏で支えつつも、プロとして厳しく見ています。

「修正が多くて疲れた」「この著者にはもう声をかけたくない」と感じさせてしまえば、それが次のチャンスを遠ざける理由になるのです。

 

だからこそ、書籍が完成した後こそ、真剣に自分の文章と向き合うべきタイミングなのです。

出版後、自分の本を手に取って満足する気持ちは自然なことですが、そこで終わってはいけません。

何度も読み返し、自分の成長につなげること。

それを積み重ねることで、「二冊目の出版は難しい」という壁を、着実に越えていくことができるようになります。

繰り返しになりますが、出版はゴールではなく、スタートです。

慢心せず、文章を磨き続けていく姿勢が、信頼される著者への道を拓いていきましょう。

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2024年7月22日

テーマ:書籍が発刊されたら

出版成功を左右する著者の姿勢と責任感

出版を実現させるべく、出版社に自ら企画を売り込み、結果的に出版することができたとしたら、その先で出版社に求められるのは“結果”です。

当たり前ですね。

出版社はビジネスで本を出版しておりますし、出版プロデューサーのような仲介者がいた場合には、その人の信用を傷つけることになります。

 

 

ただ、結果は求められますが、その期待に応えられるかは微妙です。

売れない場合は、何をやっても売れませんから…(爆)

 

そんな時は、“仕方ない”と諦めるしかありません。

そもそも、出版社も仲介者もその企画や著者に期待して出版に踏み切った以上、その結果がふるわなかったとしても、その責任を著者に全て押し付けるのはあんまりな話しです。

ある意味では、投資と同じです。

当然ながら、出版社側にも読み違えた責任、見誤った責任のようなものがあってしかるべきだと思います。

 

なので、“結果”は求められますが、出てしまった結果が全てです。

売れようが、売れていなかろうが、それを受け入れるしかありません。

よく、著者として如何に頑張ったのかをアピールしたり、結果がふるわなかったことを出版社のせいにする著者さんがいらっしゃいますが、出版は学生の部活ではありません。

出版は、ビジネスです。

そこに“頑張り”とか、“努力”とかは、どうでもいいですよね。

ましてや誰かのせいにしたところで結果が変わるわけもなく、ただただ見苦しいだけ。

 

実際、何冊も出版が決まっている人は、やはり本を売るということに対して、もの凄く頑張っています。

でも、だからといって、別にその頑張りが評価されている訳ではありません。

もの凄く頑張って、そして、結果をしっかり出されたから、評価されるのです。

 

では、結果をしっかりと出すためには、何が必要なのでしょうか?

 

それは著者としての“姿勢”と“覚悟”です。

本が出た時に、どれだけ頑張ったかではなく、どれだけの覚悟をもって販促に挑んだかです。

もっと言えば、出版社のため、仲介者のために、どれだけ腹を括って挑んだかです。

出版社や仲介者に「ここまでやってダメなら、残念だけど仕方ないよね」と言わせるだけのことをやったのかということ。

その“姿勢”と“覚悟”もなく、学生の部活のように“努力”だ“頑張り”だと言われても、出版社は実際に出版にかかる費用を負担してますからね。

 

この“姿勢”と“覚悟”があれば、たとえ売れなかったとしても許せると思いますが、逆に“姿勢”と“覚悟”がないと売れたとしても、あまり一緒に仕事をしたいとは思いません。

だって、出版を決めるまで苦労や本を作り上げる過程での苦労を考えたら、著者としての“姿勢”と“覚悟”に熱いものがないのであれば、正直、「なめられてるのか?」と思いますからね。

厳しく感じるかもしれませんが、人と人がビジネスをするということを考えたら、当たり前だとは思いませんか?

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2022年7月20日

テーマ:書籍が発刊されたら

ロングセラー作家として著書を息の長い本にするためには

最近では、出版された書籍が発売されても、すぐに売れない本は、翌月には大量に返本されてしまうようです。

返本されるということは、本屋さんから本がなくなるということですから、その後、その本が売れるという可能性は著しく低下するでしょう。

 

これは、毎日毎日200点以上の本が発売されていることに起因しており、毎日毎日送り込まれる新刊たちと、現在本屋さんに置かれている本との間で、限られた本屋さんの棚に置かれるための熾烈な生存競争を繰り広げいているのです。

 

 

なので、自分の著書を息の長い本にするためにはいくつかの工夫をしなければなりません。

 

そのひとつが、元棚が明確になっている本にする」ということです。

元棚とは、書籍が本来置かれる棚のことを言います。

棚というのは、ご存知の通り、書店にある棚ですが、棚はカテゴリー分けをされております。

つまり、どこのカテゴリーの棚に置くべき書籍なのか明確になっている本でないと、最初の生存競争で敗北してしまうということです。

書籍は、発刊されると、まず、各棚の前に平積みで置かれます。

そこで売れれば、より目立つ場所に移動になります。

しかし、結果がでないと、次の新刊と差し替えられるのですが、その時、置く棚が明確だと、棚差しされますが、どのカテゴリーに置くべき書籍なのかが不明瞭だと、返本される傾向にあるのです。

大手書店では、棚もかなり細分化されておりますので、置かれたい棚のキーワードが書名に入るようにすると良いでしょう。

 

次のポイントは、その元棚での定番本を狙うというもの。

各カテゴリーの棚には、それぞれいろいろな切り口の本が置かれていると思います。

切り口にはブームなどがありますので、コロコロ入れ替わるのですが、なかなか入れ替わらずに長きにわたり鎮座している本が定番本です。

定番本というのは、その棚の中で一番分かりやすく、基本的なことが書かれている、一冊目需要に応えている本を意味します。

この定番本は、次のより良い本が出るまで鎮座し続けられるだけですなく、既刊の定番本を分析して、その本より良い本を作ればいいわけですから、そこを狙うことはそれほど難しくはありません。

だって、後出しジャンケンですからね。

 

ということで、元棚が明確で、その元棚の定番本になる本を企画することで、あなたの本はロングセラーになりますし、あなた自身もロングセラー作家になることができるのです。

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