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カテゴリ:書籍が発刊されたら

2024年7月22日

テーマ:書籍が発刊されたら

出版成功を左右する著者の姿勢と責任感

出版を実現させるべく、出版社に自ら企画を売り込み、結果的に出版することができたとしたら、その先で出版社に求められるのは“結果”です。

当たり前ですね。

出版社はビジネスで本を出版しておりますし、出版プロデューサーのような仲介者がいた場合には、その人の信用を傷つけることになります。

 

 

ただ、結果は求められますが、その期待に応えられるかは微妙です。

売れない場合は、何をやっても売れませんから…(爆)

 

そんな時は、“仕方ない”と諦めるしかありません。

そもそも、出版社も仲介者もその企画や著者に期待して出版に踏み切った以上、その結果がふるわなかったとしても、その責任を著者に全て押し付けるのはあんまりな話しです。

ある意味では、投資と同じです。

当然ながら、出版社側にも読み違えた責任、見誤った責任のようなものがあってしかるべきだと思います。

 

なので、“結果”は求められますが、出てしまった結果が全てです。

売れようが、売れていなかろうが、それを受け入れるしかありません。

よく、著者として如何に頑張ったのかをアピールしたり、結果がふるわなかったことを出版社のせいにする著者さんがいらっしゃいますが、出版は学生の部活ではありません。

出版は、ビジネスです。

そこに“頑張り”とか、“努力”とかは、どうでもいいですよね。

ましてや誰かのせいにしたところで結果が変わるわけもなく、ただただ見苦しいだけ。

 

実際、何冊も出版が決まっている人は、やはり本を売るということに対して、もの凄く頑張っています。

でも、だからといって、別にその頑張りが評価されている訳ではありません。

もの凄く頑張って、そして、結果をしっかり出されたから、評価されるのです。

 

では、結果をしっかりと出すためには、何が必要なのでしょうか?

 

それは著者としての“姿勢”と“覚悟”です。

本が出た時に、どれだけ頑張ったかではなく、どれだけの覚悟をもって販促に挑んだかです。

もっと言えば、出版社のため、仲介者のために、どれだけ腹を括って挑んだかです。

出版社や仲介者に「ここまでやってダメなら、残念だけど仕方ないよね」と言わせるだけのことをやったのかということ。

その“姿勢”と“覚悟”もなく、学生の部活のように“努力”だ“頑張り”だと言われても、出版社は実際に出版にかかる費用を負担してますからね。

 

この“姿勢”と“覚悟”があれば、たとえ売れなかったとしても許せると思いますが、逆に“姿勢”と“覚悟”がないと売れたとしても、あまり一緒に仕事をしたいとは思いません。

だって、出版を決めるまで苦労や本を作り上げる過程での苦労を考えたら、著者としての“姿勢”と“覚悟”に熱いものがないのであれば、正直、「なめられてるのか?」と思いますからね。

厳しく感じるかもしれませんが、人と人がビジネスをするということを考えたら、当たり前だとは思いませんか?

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2022年7月20日

テーマ:書籍が発刊されたら

ロングセラー作家として著書を息の長い本にするためには

最近では、出版された書籍が発売されても、すぐに売れない本は、翌月には大量に返本されてしまうようです。

返本されるということは、本屋さんから本がなくなるということですから、その後、その本が売れるという可能性は著しく低下するでしょう。

 

これは、毎日毎日200点以上の本が発売されていることに起因しており、毎日毎日送り込まれる新刊たちと、現在本屋さんに置かれている本との間で、限られた本屋さんの棚に置かれるための熾烈な生存競争を繰り広げいているのです。

 

 

なので、自分の著書を息の長い本にするためにはいくつかの工夫をしなければなりません。

 

そのひとつが、元棚が明確になっている本にする」ということです。

元棚とは、書籍が本来置かれる棚のことを言います。

棚というのは、ご存知の通り、書店にある棚ですが、棚はカテゴリー分けをされております。

つまり、どこのカテゴリーの棚に置くべき書籍なのか明確になっている本でないと、最初の生存競争で敗北してしまうということです。

書籍は、発刊されると、まず、各棚の前に平積みで置かれます。

そこで売れれば、より目立つ場所に移動になります。

しかし、結果がでないと、次の新刊と差し替えられるのですが、その時、置く棚が明確だと、棚差しされますが、どのカテゴリーに置くべき書籍なのかが不明瞭だと、返本される傾向にあるのです。

大手書店では、棚もかなり細分化されておりますので、置かれたい棚のキーワードが書名に入るようにすると良いでしょう。

 

次のポイントは、その元棚での定番本を狙うというもの。

各カテゴリーの棚には、それぞれいろいろな切り口の本が置かれていると思います。

切り口にはブームなどがありますので、コロコロ入れ替わるのですが、なかなか入れ替わらずに長きにわたり鎮座している本が定番本です。

定番本というのは、その棚の中で一番分かりやすく、基本的なことが書かれている、一冊目需要に応えている本を意味します。

この定番本は、次のより良い本が出るまで鎮座し続けられるだけですなく、既刊の定番本を分析して、その本より良い本を作ればいいわけですから、そこを狙うことはそれほど難しくはありません。

だって、後出しジャンケンですからね。

 

ということで、元棚が明確で、その元棚の定番本になる本を企画することで、あなたの本はロングセラーになりますし、あなた自身もロングセラー作家になることができるのです。

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2022年1月27日

テーマ:書籍が発刊されたら

あなたの2冊目が決まらない理由

基本的に1冊でも本を出版して、その本がしっかり売れていれば、2冊目の出版は簡単に決まるものです。

著者の多くも、そう思って販促を頑張っていることと思います。

 

 

ただ、だからといって、売れれば何でもいいというわけではありません。

とにかく、売れているのにも関わらず、なかなか2冊目が決まらないのであれば、それにはそれなりの理由があるということです。

 

その理由は、だいたい3パターン。

 

○本は売れているが利益がなっていない場合

本を売ること自体は、お金をかければ、ある程度は売れるのですが、重要なのは利益です。

利益が残らなければ、本が売れてもあまり意味がありません。

つまり、薄利多売はリスクが高いので、あまり好まれません。

印税率や初版部数を交渉する出版プロデューサーもいらっしゃいますが、そういう方の紹介される著者も2冊目目は敬遠されがちです(1冊目は義理などもあるので、通りやすいですけどね)。

 

○本の企画などが合わない場合

出版社には、出版社ごとのカラーがあります。

なので、1冊目が売れたからといって、2冊目は何でもいいわけではありません。

2冊目もその出版社のカラーに合ってなければ、出版社としては出したいけど出せないということになると思います。

 

○著者と関わりたくないと思われた場合

出版はビジネスですが、だからといって結果だけを見ているわけではありません。

出版社の編集者も人間ですから、感情があります。

1冊目の過程での著者とのやりとりや出版後の対応など、それらのやりとりの中で『もう二度と仕事をしたくない』と思われたら、1冊目がどんなに売れたとしても、2冊目はありません。

1冊目は企画が通った以上、予定通りに刊行しなくてはならないので我慢しますが、それが終わったら解放されますので、そういう感情がけっこう重要だったりするのです。

 

考えてみればすぐに分かりそうなことばかりですが、なかなか内情は分からないという人が多いともいます。

旗から見ていて、それって凄くもったいないと思ったので、書いてみました。

 

はじめての出版の時には、すでに2冊目の道がはじまっていると思ってくださいね。

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