基本的に1冊でも本を出版して、その本がしっかり売れていれば、2冊目の出版は簡単に決まるものです。

著者の多くも、そう思って販促を頑張っていることと思います。

 

 

ただ、だからといって、売れれば何でもいいというわけではありません。

とにかく、売れているのにも関わらず、なかなか2冊目が決まらないのであれば、それにはそれなりの理由があるということです。

 

その理由は、だいたい3パターン。

 

○本は売れているが利益がなっていない場合

本を売ること自体は、お金をかければ、ある程度は売れるのですが、重要なのは利益です。

利益が残らなければ、本が売れてもあまり意味がありません。

つまり、薄利多売はリスクが高いので、あまり好まれません。

印税率や初版部数を交渉する出版プロデューサーもいらっしゃいますが、そういう方の紹介される著者も2冊目目は敬遠されがちです(1冊目は義理などもあるので、通りやすいですけどね)。

 

○本の企画などが合わない場合

出版社には、出版社ごとのカラーがあります。

なので、1冊目が売れたからといって、2冊目は何でもいいわけではありません。

2冊目もその出版社のカラーに合ってなければ、出版社としては出したいけど出せないということになると思います。

 

○著者と関わりたくないと思われた場合

出版はビジネスですが、だからといって結果だけを見ているわけではありません。

出版社の編集者も人間ですから、感情があります。

1冊目の過程での著者とのやりとりや出版後の対応など、それらのやりとりの中で『もう二度と仕事をしたくない』と思われたら、1冊目がどんなに売れたとしても、2冊目はありません。

1冊目は企画が通った以上、予定通りに刊行しなくてはならないので我慢しますが、それが終わったら解放されますので、そういう感情がけっこう重要だったりするのです。

 

考えてみればすぐに分かりそうなことばかりですが、なかなか内情は分からないという人が多いともいます。

旗から見ていて、それって凄くもったいないと思ったので、書いてみました。

 

はじめての出版の時には、すでに2冊目の道がはじまっていると思ってくださいね。