専業としての出版活動は、大きな利益をもたらすようなものではありません。

多くの人が、印税を受け取るだけで生計を立てることは難しいと感じるでしょう。

実際、日常の主要な仕事に専念することで、より安定した収入を得ることができるかもしれません。

 

 

しかし、出版活動の真の価値は、単なる印税の収入以上のものがあります。

例えば、自らの書籍が市場で受け入れられ、多くの人々に読まれることで、その著者の知名度や信頼性が高まることは十分に考えられます。

そして、その書籍が売れることで、それをフロントエンドとして利用し、さまざまなビジネスのチャンスを掴むことができるのです。

 

考えてみてください。

 

あなたが書いた本を読んだ人々は、その内容に感銘を受け、さらに深い知識やサポートを求めてくるかもしれません。

その際、著者としてのあなたは、コンサルティングや顧問業、さらには関連する商品やサービスの提供といった、バックエンドのビジネスを展開しておくことで自動的に集客されていくことでしょう。

 

しかし、ここで注意すべき点があります。

 

書籍を単なる広告として利用することは、出版業界の中で好意的に受け止められるものではありません。

私自身も出版に関わる者として、書籍はそのものとしての価値を持ち、それ自体で完結したものであるべきだと考えています。

 

では、どのようにしてバックエンドのサービスにつなげると思いますか?

 

ここで、「風が吹けば桶屋が儲かる」という古い諺を思い出してみましょう。

この諺は、一見関連性のない出来事が連鎖的に影響を及ぼし、最終的には桶屋が利益を得るという物語を示しています。

 

大風で土ぼこりが立つ

土ぼこりが目に入って、盲人が増える

盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)

三味線に使う猫皮が必要になり、ネコが殺される

ネコが減ればネズミが増える

ネズミは桶を囓る

桶の需要が増え桶屋が儲かる

 

こういうコトです(Wikipediaより引用)。

 

この考え方を出版の世界に当てはめると、書籍が売れれば売れるほど、自然にバックエンドに集客できるはずです。

ポイントは、最初と最後の間にいくつのステップやプロセスを挟むことが重要であると言えると思います。

そのステップやプロセスが多ければ多いほど、読者は書籍を広告として認識しづらくなり、価値ある情報源として受け取ることができるのです。

 

結論として、出版活動は単なる印税の収入を超えた多大なるメリットを持っています。

しかし、そのメリットを最大限に活かすためには、書籍の内容と、それを通じて提供できるバックエンドのサービスや商品との関連性を適切に築くことが不可欠です。

そして、その過程で、読者にとっての価値を常に最前線に置き、真の情報提供者としての役割を果たすことが求められるのです。