出版社に企画を売り込んだ時に、断られるのは次の4つの理由しかありません。

○著者

○企画

○時期

○条件

著者で断られるほとんどの場合が、その企画を書くに値する著者でないということです。

これは、実体が伴っていない場合は仕方ないのですが、伴っているのであれば、著者プロフィールを書き直すことでクリアできることもあります。

また、その企画を書くに値しないということ以外に、著者の人柄や編集者との相性といった担当編集者の主観で判断されることも少なくありません。

基本的に普通にしていれば、問題にならないのですが、この“普通”というのが意外に難しいようです。

偉そうであったり、高圧的であったり、いい加減ぽかったり、挙動不審だったり、依存度が高かったり…これから一緒に仕事しようとしているのですから、安心して仕事ができるようであれば、問題ないんですけどね。

企画で断られる場合は、ネタか切り口に市場性がないという場合です。

このどちらかがダメだった場合、まず企画は通りません。

当たり前ですね。

よく出版企画書の類書の項目で「類書が無いので売れるはずです」という記述を見かけますが、類書の無い理由をよく考えてみてください。

どんなに著者が良くても、企画が素晴らしくても、企画が決まらない場合があります。

そのほとんどが、この時期の問題といっても過言ではありません。

簡単に言えば、タイミングです。

出版が決まったら、実際に書籍が書店に並ぶのは3ヶ月以上先になります。

それでもこの企画が売れるのかどうかです。

これは、早過ぎだったり、遅すぎだったり…、旬やブームを読まなくてはならないので、出版社の人でないと難しいと思います。

ただ、時期が理由で決まらなかった場合、半年後、1年後に決まる場合がありますので、その時期が来るまで待ってみてもよいでしょう。

実際に弊社で売り込みに半年以上かかっている場合は、この理由がほとんどです。

最後は条件です。

基本的に、“初版印税0%”、“アマゾンキャンペーン1000部保証”と言えば、話しを聞いてくれる出版社は多いはずです。

でも、この条件はなかなか呑める人がいないというのが実情です。

他にも印税率や初版部数、書籍の仕様(版型、色、ページ数)など、いろいろ条件はあります。

よりキレイな、よりカッコイイ本として出したい気持ちは分かりますが、本は商品なので、出版社による商品設計というものがありますので、その条件に同意できなければ、出版は決まりません。