私の日記で再三書いてきたと思いますが、出版するというコトは、出版してもらうということであり、出版社に自分の企画に投資をしてもらうのに等しいと言っても過言ではありません。
そして、そのための企画書です。
しかし、最近、弊社に届く企画書に口語体で書かれた企画書が非常に多いです。
企画書は、あくまでも出版社の方々(編集会議に出席する顔も知らない面々)に投資をする気にさせるツールと考えてみると分かりやすいと思います。
逆に言えば、企画書を読んで投資する気にならなければ、それは企画書として成立していないのと同じです。
口語体の企画書を読んで、誰が投資する気になるのでしょうか?
第三者が赤の他人が書いた口語体の企画書を渡されて、真剣に検討する気にはなれないと思いますし、少なくとも私はなれません。
私に向けた企画書であれば、百歩譲って許したとしても、到底、出版社にお見せできるわけがありません。
当然ですよね。
そんな企画書を持っていくことは、弊社の信用問題にもなりかねませんから。
これは、企画書の書き方などのテクニック的な話し以前の大前提となる著者になりたい人の姿勢の問題です。
企画書を書くとき、そして、企画書を読み返すときには、「自分のことを全く知らない赤の他人が、この企画書を読んで、300万円以上の投資をするか検討するんだ」ということを必ずイメージしてください。
とくに企画を売り込みのであれば、口にしなくても構いませんし、態度に出さなくてもかまいませんが、出版してもらうという意識は持ってください。