物事には流れというものがあります。

この流れというのは、過去の繰り返しから、ある種の法則化されていることがほとんどです。

 

 

もちろん、出版業界においても、その法則化されている流れというものがあります。

例えば、何かデバイス系の商品が売れると、出版社はこぞって本を出します。

最初に入門書、そして裏テク本、次にビジネス活用本…。

次に同じようなデバイスが売れたとしても、また出版社はこぞって本を出します。

その時も、やはり、最初に入門書、そして裏テク本、次にビジネス活用本という流れで出版されるのです。

 

これには、実は読者のニーズの移り変わりが反されていると言われております。

何かデバイスが流行ると、「何それ? 何ができるの?」と興味津々なので入門書が売れますが、ヘビーユーザーはさらにそのデバイスを使って「何か面白いことができなか?」「他の人がやっていないようなことはできなか?」と裏テクを知りたくなり、ここまで普及すると手放したくないので、会社に持っていく正当化できる理由というか大義名分が欲しくなり、ビジネスでの活用方法を知りたくなるのです。

 

ちなみに、これは限られたジャンルではなく、たいていのジャンルで同じような流れというものがあります。

例えば、何かSNSが話題になると、出版社はこぞって本を出します。

最初に文化論的な読み物、そして入門書、次に稼ぐ本という具合です。

そして、また次に何か新しいSNSが話題になると、また出版社はこぞって本を出します。

最初に文化論的な読み物、そして入門書、次に稼ぐ本という順です。

 

これにも、当然、理由があります。

最初のその話題のSNSが話題になっている理由を知りたいので文化論的な読み物が売れ、では実際に使ってみようということになり入門書が売れると、今度はそれを使って何か稼ぐことはできないかを考えるという流れになります。

 

パソコン書以外のジャンルでも同様です。

例えば、何か投資商品が流行ると、出版社はこぞって本を出します。

最初に入門書、そして大きく儲ける本、次に手堅く儲ける本…。

次にまた何か投資商品が流行ると、再び、出版社はこぞって本を出します。

最初に入門書、そして大きく儲ける本、次に手堅く儲ける本という順です。

 

これも同じです。

最初は流行っている投資商品のことが知りたいので入門書が売れますが、入門書ではなかなか稼げないので、大きく儲ける本を買い、その投資商品に夢を馳せますが、ハイリスクハイリターンだと疲弊してしまい、手間をかけずに手堅く儲ける本という流れになります。

 

このようにジャンルが同じ場合、テーマが違えども、書籍の展開は類似していることがほとんどどです。

とういうことは、今、流行っているモノ、流行りそうなモノの類似本を見つけ、今がどの状況かを把握し、過去の流れから次は何になるかを予想して、先読みして出版企画を用意してみてはいかがでしょうか?

そうすることで、一足先に企画を提案することができますよ。