著者にとって、出版後の最初の仕事は、自分が出版した本の売上を上げるべく、どれだけ最初に初速をつけられるかということになります。
というのも、本は新刊のうちの方がご祝儀相場になりやすいので、著者からしたら一番売りやすいタイミングなのです。
内容が良ければ、勝手に売れて、そこから口コミなどでバズが起こって更に売れるなんていうのは、遠い昔の幻想だと思ってください。
今は、著者がしっかり仕掛けないと、本は売れません。
もっといえば、この新刊のうちに初速をつけることができなければ、書店で平積みされることもありませんし、早々に書店からも撤去されてしまいますので、自然に広がるバズなんて待っていられない現実もあります。
では、どうやって初速をつけるのか…それは、著者による販売促進キャンペーンです。
有名なのは、アマゾンキャンペーンだと思います。
アマゾンキャンペーンは、期間を限定して、その期間内に購入してくれた人に特典を提供するもので、著者が自ら開催する販売促進キャンペーンです。
このアマゾンキャンペーンは、これから出版する人にとっては、もっとも再現性があり、もっとも効果的な販売促進キャンペーンと言えます。
ただし、アマゾンキャンペーン中はSNSなどで平身低頭お願いす続けなければならず、ドブ板選挙のようだとも言われており、あまりやりたがらない人も多いです。
おまけに有名著者の多くがアマゾンキャンペーンに対して否定的なので、尚更です。
確かに有名著者は黙っていても書店で平積みをしてもらえますが、はじめての著者だとそうはいきませんからね。
そこを踏まえずに鵜呑みにしてしまうと、痛い目にあうんですけどね。
ただ、最近、アマゾンキャンペーンでランキング攻略はできても、その勢いが書店に波及されない事例が増えているようにも思います。
とはいえ、やはりアマゾンの普及率は圧倒的ですし、アマゾンキャンペーンを開催することで、本を買ってもらえなくても脳内に記憶させることは可能なので、いずれ必要なときに思い出してもらえる効果も得られます。
なので、リアルタイムでの売れ行きはさておき、インターネットを使ったプロモーションは効果があるので、何にせよした方がいいということです。