出版物には“旬”というものがあります。

テーマによって、毎年、売れるタイミングがあるということです。

例えば、

年末年始は年賀状、手帳、目標設定、掃除の本が売れます。

年始や年度始めは、辞書や学習参考書が売れますし、何か新しいことをはじめるための本も売れます。

とくに年度始めは環境の変化に伴い、新入社員や昇進など、新スタートのタイミングでもありますので、どちらかというと実用よりのビジネス書が売れます。

ボーナスシーズンは、お金や投資の本、家電本などが売れます。

GWや夏休み、年末年始といった、長期休暇の前は旅行ガイドが売れますし、何かにガッツリ取り組むための本が売れます。

夏休みに関してだけで言えば、自由研究本も売れますよね。

梅雨の時期などは、自己啓発が売れるといわれておりますし、この頃には就活本も売れるとい言われております。

他にも資格試験や芥川賞、直木賞の発表、ミシュランの発表、ケータイやApple製品の新機種発表、など、売れるタイミングが分かりやすい本もあります。

という感じです。

他にもあると思いますが、出版物には売れるタイミングがあるということです。

逆に言えば、売れるタイミングが分かっていれば、逆算して、出版社に企画を売り込むタイミングも分かるということになります。

具体的に言えば、自分が出版したいテーマを見て、売れるタイミングを見極め、自分が要する執筆期間に二、三ヶ月プラスした月数前に出版社に売り込むということです。

出版社の編集者は、当然、そういうタイミングは把握しておりますので、そのタイミングで売り込めば、企画は通りやすいということになります。