出版企画書を読んでいると、企画書としてもの凄く完成度の高い場合があります。
もちろん、それだけ完成度が高いので、企画はすぐに通り、出版されました。
しかし、その本が売れません…どういうコトなのでしょうか?
当たり前のことですが、どんなに企画が秀逸でもその本を求めている読者がいなければ、本は売れません。
どういうことかというと、例えば『士業のためのネットで集客する方法』という企画があったとします。
集客に困っている士業の方を対象に、インターネットで集客する方法を解説する内容です。
ターゲットも明確ですし、内容も面白い。
でも、ダメなんです。
というのも、士業の方は集客で困っていても、インターネットで集客しようとはなかなか思いません。
つまり、思っていないので、この本が書店に置いてあったとしても、この本と巡りあうことはないんです。
読めば役立つ内容であっても、読者と巡り合わないのですから、意味が無いというコトになります。
実は、こういう事例はたくさんあります。
デジカメの写真をしっかり整理したり、バックアップするべきなのに、ユーザーはそこに危機感を持っていない。(問題に対して読者が問題視していないパターン)
ある病気の対処について役立つ内容なのに、発症期間中は本を読める状況にない。 (問題に対して読者が答えを探していないパターン)
インターネットで検索数が多いが、インターネットで調べて事足りるため、書店にその悩みを解決しに行かない。 (問題に対して読者が書店に答えを求めていないパターン)
などなど。
『読者がそこに悩みを持っていて、その解決策を書店に求めているかどうか』この思考が凄く重要なのです。
基本的で、当たり前なことですが、企画書の完成度があまりに高いと、その視点が欠落していても出版社の編集者も「この企画、何だか売れそう」と錯覚してしまいます。
ただ最近では、どこの出版社も数々の失敗と反省、分析を繰り返し、今では、この思考をとても重視しているように感じます。
企画書ができたら、出版社に売り込む前に、是非、『読者がそこに悩みを持っていて、その解決策を書店に求めているかどうか』という思考で見直してみてください。