編集会議で企画が採用されると、今度は原稿の執筆ということになります。
まさに産みの苦しみです。
ちなみに、本が完成するまでに、どれだけの方々と係るか御存知ですか?
出版社の編集者さん、編プロの編集者さん、ライターさん、イラストレーターさん、カメラマンさん、デザイナーさん、装丁家さん、出版プロデューサーさん、出版社の営業さん…など、本の内容によって関わる職種の増減はありますが、とにかくたくさんの職種の方々と協力をしながらの共同作業です。
それぞれがプロとして自負している面々。
同じ“売れる本、いい本”を作るという目標に向かっていても、それぞれの立場からぶつかり合う事もしばしば…。
著者以外の職種の方々は、そういう環境で仕事をし続けておりますので、そんなのは慣れっこですが、著者の方にとってはじめての経験で、ビビってしまったり、キレてしまったり…。
でも、ビビって何も言わないのは、著者として責任を放棄するのに等しいです。
自分の名前で刊行される本なのですから、最後までしっかりと自分の意見は言ってください。
また、やり取りの中でキレてしまいたいこともあるでしょう。
その気持は、よ~く分かりますが、キレても結果的にいい本ができるわけではありませんよね。
むしろ、相手の意欲を削ぐ結果になってしまい、悪循環になるケースもあります。
出版の場合、途中で関わっている人を替えてもらうということはできません。
ガーガー言って、少しでも良くなるなら言うべきかもしれませんが、そうでないのなら、どんな相手であったとしても、気分良く仕事してもらった方が、絶対に良くなるに決まっています。
相手もプロなわけですから、相手を理解し、尊重した上で、自分の意見を言う。
ポイントは、“売れる本、いい本”を作るという目標に向かって、前向きに、建設的にコミュニケーションがとれるかということです。
苦手な方は、この本を読んでみるといいですよ。
- 嫌いなあの人を味方に変える12の方法/かんき出版
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これで、気難しい方が多いと言われている出版業界においても、たいていの方を自分の本をより“売れる本、いい本”にするためにコントロールできるようになります。