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2021年9月6日

テーマ:書籍を出したい

自分が理想とする出版をなかなかさせてもらえない理由

出版社は、その企画が売れると思って、書籍を発刊します。

書籍を発刊するためには300万円以上の資金を投入しなければなりません。

そして、書籍が売れた売上で、投入した資金を回収し、さらに利益を出さなければ、出版社は潰れてしまいます。

 

一方、著者の多くは、自分の自己実現のために書籍の出版を目指します。

自分のブランディングであったり、次の活動への布石であることも少なくありません。

書籍という形に残る形態で世に出すことが重要視され、その売れ行きへの意識よりも書籍を出版すること、永続的に形として残る作品としての意識を大切にしている感があります。

 

 

かつて、書籍は黙っていてもある程度、売れる時代がありました。

そのため、利益をもたらしてくれる著者や売れる企画ホルダーは、出版社にとってはありがたい存在となり、著者を大切にする時代が続きました。

 

しかし、その後、出版不況は続き、利益を追求するためには、出版社がいろいろ工夫しなくてはならなくなります。

もちろん、企画進行の敷居は高くなり、より売れる企画にするために出版社側が企画に口を出すのは当たり前。

逆に言えば、その出版社とのすり合わせで、出版社側の意見を受け入れず、自分の我を押し通す著者は、よほどの企画でないと発刊は厳しくなってきました。

 

多くの出版社は、より利益率の高い本を出版するために、次の二つの方向で口を出してきます。

  • より売れる工夫
  • より原価を抑える工夫

書名や帯は前者、紙の質などの仕様は後者に該当する項目と言えるでしょう。

 

基本的に、書名や帯、仕様は最終決定権は出版社にあります。

出版社の編集者は、上記の二つの方向でより利益率の高い本にするために思考を張り巡らせ、より売れそうな書名や原価の安い紙、色数を減らす提案などをしてきます。

 

著者としては、自分のブランディングや次の活動への布石として考えると、できるだけ見栄えのいい書籍にしたいという気持ちになりがちです。

 

そのため、出版社と著者との衝突が絶えません。

 

著者としての気持ちは、十二分に理解できるのですが、出版社からすると「あなたのために書籍を発刊するのではありませんし、資金を投入するのは弊社である以上、弊社で売れると思えないのであれば、発刊は中止します」と思うようです(これは実際に言われました)。

これは、昔ながらの意識を継続している著者と厳しい現状に変わらざるを得ない出版社の意識のズレのようにも思えます(実際は、昔を知らない著者のほうが多いので、違うとは思いますが…)。

 

ただ、出版社もたんに我を通したいわけではありません。

できるだけ円満に、両者が納得できる形で、売れる書籍を作りたいということが理想です。

なので、著者の意向をできるだけ反映しようとはしてくれます。

とはいえ、社内で闘わなくてはならないのは編集者であり、その闘う理由が著者のブランディングや次の活動への布石のためであっては、やりきれません。

もし、少しでも出版する本に自分の我を通したいと思うのであれば、それは著者のブランディングや次の活動への布石のためではなく、その本が少しでも売れるため、自分がより多く売るための提案として投げかけるようにしてみてください。

書名や仕様も、より売れるであろう根拠をしっかりと説明すれば、多少、投入する資金が増えたとしても、ちゃんと聞いてくれるはずです。

 

いずれにしても、今のご時世、出版社が著者の企画に投資をしているんだということを理解して交渉することが重要です。

 

最後に、これは取次の方の言葉ですが、「良い書籍と売れる書籍は違います。そして、売れる書籍こそが本当に良い書籍なのです。」と聞いたことがあります。

これは、決して利益が出るから良い書籍と言っているわけではありません。

多くの人に読んでもらえてこそ良い書籍だという意味です。

逆に、どんなに素晴らしい内容であっても、誰にも読んでもらえないのであれば、その書籍の存在意義はありません。

是非、このコトを意識して出版社との交渉に挑んでいただけたらと思います。

 

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2021年7月25日

テーマ:執筆時の注意点

出版業界におけるスケジュール管理について

長年、出版業界に身をおいていると、業界外の人との意識にズレを感じます。

それは、スケジュールに対する意識です。

 

 

私が出版業界に入って、一番最初に叩き込まれたことは、「親の死に目に会えなくても締め切りを守れ!」ということでした。

これは、今でも出版業界では慣習化しております。

 

ちなみに、その理由は、本一冊作るのに多くの職種の人たちによる、幾重にも及ぶ工程を経るため、その過程において一人でもスケジュールを守れない人がいると、その後の工程に関わる多くの人たちに迷惑をかけることになるから。

 

そのため、出版のスケジュールは、各職種の人たちとのスケジュールを調整した上で、かなり緻密に組み上げていきます。

 

本を出版する著者は、そこ工程の一番上流にいるため、著者の原稿が遅れると、その先の全ての工程に影響が出てしまい、多くの人たちに迷惑をかけることになるのです。

 

例えば、著者が半日原稿を遅れたとします。

半日であれば、工程上、容易に吸収できるレベルではありますが、朝から原稿待っていた次の工程の人からすると、何もできずに半日を過ごしてしまうのです。

そして、その半日の遅れを取り戻すために、その人は徹夜をしてその遅れを吸収することになります。

 

著者の身勝手な遅れで、いきなり定時帰宅の予定が徹夜になってしまうのです。

自分の身に置き換えて考えてみれば、それがどれほど精神衛生上、よくないことかは分かりますよね?

 

しかも、それだけではありません。

徹夜で作業を行うということは、その人の残業代や深夜残業代など、本来、発生しない目に見えないコストも発生します。

当然、そのコストは誰も負担してもらえないので、各自の持ち出しになるのです。

半日でも影響を大きいのですから、1日以上の遅れは、さらに問題を深刻化します。

場合によっては、発刊中止になることもあるでしょう。

 

スケジュールの管理は社会人の基本ですが、「少しぐらい」とか、「半日なら」と、軽く考えがちな傾向を感じてしまいます。

しかし、出版におけるスケジュールは、“絶対”です。

あなたが遅れたら、その遅れを他の人が取り返すために苦労しなければなりません。

 

だからこそ、出版を目指すのであれば、締め切りに対する意識をしっかり持つようにしてください。

例え、一冊目は後工程でなんとか吸収して大事に至らなかったとしても、それを挽回するぐらいの売れ行きでない限り、同じ出版社で二冊目が決まることはないでしょう。

 

また、それぐらい大切な締め切りに対する意識な訳ですから、当然、出版前の打ち合わせでも見られています。

平気で5分、10分と遅れて来る人は、スケジュール管理の意識が低い著者になると認識されてしまうので、日常的に意識したほうがいいですよ。

こういうところで出版が決まらないこともあり得ますので、それって非常にもったいないですから。

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2021年7月19日

テーマ:書籍が発刊されたら

出版社が倒産した場合について

長きにわたる出版不況の上に若者の活字離れ、スマホの台頭など、時代の移り変わりの中で、出版社の倒産も増えてきている状況です。

そこで今回は、出版社が倒産した場合について書きたいと思います。

 

 

まず、出版社とはいえ企業ですので、倒産するまでには民事再生での再建を目指した上で、ダメなようなら倒産となります。

当然、民事再生であれば、再建の可能性は残されますので、印税や原稿料に関しては、額は目減りする可能性はありますが、支払われる可能性はまだあります。

 

しかし、倒産となりますと、出版社は管財人の手に渡り、出版社の人間とさえ連絡が取れなくなります。

例え出版社の人間と連絡が取れたとしても、その人が経営陣でなければ、ほとんど社内の状況について教えてもらえません。

教えてもらえないというより、その人も知らないというのが実情だと思います。

管財人は、その会社に残った資産を計算して、債権者に分配することになるのですが、出版業界の場合、印刷屋さんや紙屋さんは、一冊あたりの金額もさることながら、支払いサイクルが長いため、その間に積み上げた負債はかなりの金額に達します。

しかも、一社の出版社は、決まった印刷屋さんや紙屋さんを使い続ける傾向があるため、ますます被害は大きくなります。

そうなると、残った資産は負債額の比率で分配されますので、微々たる金額しか受け取ることができません。

(今までの経験で言うと、受け取れたことはありません)

 

つまり、出版社が倒産した場合、泣き寝入りせざる得ない状況になるのがほとんど。

 

そうならないためには、事前に出版社の与信を管理する必要があるのですが、今まで景気が良いと言われたことの無い業界でもありますので、細かいポイントはいくつかありますが、与信を管理するにも限度があります。

「大きいから安心」とか、「中小だから危険」ということは、あまり関係ありません。

かといって、与信の管理を意識しすぎて、印税などのの支払い条件に口を出すと、どこからも本を発行できなくなる危険性もあります。

 

では、そんな時、著者はどうすればいいのでしょうか?

 

まず原稿が出来上がった時点で出版社が倒産した場合ですが、本ができあがっていないのであれば、その原稿は他の出版社に売り込むことは可能です。

また、本ができあがっている場合は、一回、市場に出た以上、改めて発刊するには、すでに必要な人は買ってしまっている訳ですから、伸びしろが少ないと判断されてしまうため、かなり売れた本以外は他の出版社による買い取りは厳しいでしょう。

 

すでに本ができていれば本は残りますが、できていなければ他の出版社での出版が決まらない限り、形にすら残らないため、その本に関する労力は全て無駄になってしまいます。

それを踏まえて考えると、本を出す以上、ある程度リスクを覚悟しておくべきなのかもしれません。

それぐらい、経営状況が芳しくない出版社は多いようですから。

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