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2025年11月5日

テーマ:書籍の企画書の書き方

出版企画書に書く文章ぐらいはキッチリ書こう

先週は、数多くの出版企画書をチェックしたのですが、正直なところ、かなり凹みました。

出版を志す方々がせっかく貴重なノウハウや体験を持っているにもかかわらず、その魅力が伝わらない企画書があまりにも多かったのです。

 

 

私は普段、出版セミナーなどで「出版では、文章力とノウハウ(価値あるコンテンツ)のどちらが重要か」と質問を受けることがあります。

その際には、迷うことなく「ノウハウの方が圧倒的に重要です」とお答えてました。

しかし、いくら中身が素晴らしくても、最低限の文章力が伴っていなければ、出版のチャンスは遠のいてしまうのが現実です。

 

出版企画書にある『企画概要』は、重要な項目です。

ここでは「誰に」「何を」「どのように伝えるのか」を明確にし、600〜800文字程度で簡潔にまとめることが求められます。

ところが、多くの企画書ではこの短い文章ですら、日本語として成り立っておりません。

誤字脱字が多かったり、主語と述語の対応が取れていなかったり、構成がばらばらだったりすることも…。

こうした企画書は、どんなに内容が優れていても、編集者に採用されることはありません。

もしかしたら、「結局、出版に文章力も必要なんじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、読み手に理解してもらえる最低限の文章力は、出版を目指す上での基本的な条件だというのは理解してください。

 

そして、さらに問題なのは、文章の丁寧さや読みやすさに対する配慮が感じられない点です。

改行のルールが統一されていなかったり、文章の途中で不自然に改行が入っていたりすると、それだけで読み手の集中力を削いでしまいます。

出版企画書とは、編集者に「あなたの企画は読む価値がある」と感じてもらうための最初のプレゼン資料です。

にもかかわらず、フォーマットが乱れていたり、他社のテンプレートをそのまま流用していたりするのでは、真剣さが伝わりません。

編集者は毎日のように多数の企画書を読んでいます。

その中で目に留まるのは、内容だけでなく、文章の端々に「読み手への敬意」が感じられる企画書なのです。

 

出版は、文章そのものを職業とする世界です。

だからこそ、たとえ企画の核心がノウハウや経験、実績にあったとしても、文章の品質を軽視してはいけません。

読みやすく、誤解のない言葉で伝える力は、出版を成功させるための最低限のマナーであり、編集者との信頼関係を築くための土台でもあります。

自分の伝えたい価値を最大限に活かすためにも、文章力の基本を磨き、読者と編集者の双方に「伝わる企画書」を意識して書くことが、出版への確実な近道なのです。

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2025年10月20日

テーマ:書籍を出したい

競合本から読み解く売れる出版企画のコツ

本を出版する際には、ただ自分の思いや知識をまとめるだけではなく、その本をきちんと「売れる本」にする必要があります。

なぜなら、出版というのは著者一人の活動ではなく、出版社や書店といった多くの関係者を巻き込んだビジネスだからです。

出版社は著者の企画書を読み、その内容や市場性を判断したうえで出版の可否を決めています。

そのため、出版企画の段階で「この本は本当に売れるのか」という根拠を明確に持っていないと、そもそも企画が通りません。

ここで重要になるのが、すでに出ている競合本をリサーチし、それらより売れる根拠を企画に盛り込むことです。

 

 

そもそも、本が売れるというのは、読者が実際に書店やオンライン書店で数多くある書籍の中から、あなたの本を選び、購入してくれるということを意味します。

本屋さんの棚には同じジャンルの本がずらりと並び、それぞれが読者に選ばれることを競っています。

つまり、あなたの企画はそのライバルの中で際立つ必要があるのです。

そのため、自分の本が棚の中で選ばれる理由を明確にし、それを企画書にしっかりと記載することが重要です。

 

ここで役に立つのが、既に世に出ている本の徹底的なリサーチです。

たとえば、自分が出したいジャンルの棚を時間をかけて観察し、売れ筋の本にはどのような共通点があるのかを考えてみるとよいでしょう。

タイトルの付け方、カバーデザイン、帯に書かれているメッセージ、目次の構成、読者層の明確さなど、売れる本には必ず何らかの「選ばれる理由」が存在しています。

こうしたリサーチを繰り返すことで、自分の企画に足りない要素や強化すべき点が徐々に見えてきます。

 

また、競合調査を行う際には、ただ他の本を眺めるだけでは不十分です。

実際に購入した読者のレビューや口コミも読み込もましょう。

レビューには、読者がどこに価値を感じ、逆にどこに不満を持ったかが率直に書かれています。

そこから「次に出版する本では何を提供すれば選ばれるのか」という具体的なヒントを得ることができます。

 

競合リサーチを丹念に行い、既存の成功事例から学ぶことで、自分なりの「売れる根拠」を持つことができるでしょう。

その根拠を企画書にきちんと記載されていれば、出版社の担当者はその熱意と確信を読み取り、企画を前向きに検討してくれる可能性が高まります。

なぜなら、売れる根拠を具体的に持っている企画は、それだけで出版後の販売戦略が立てやすく、実現性が高いと判断されるからです。

 

このように、出版企画で成功するためには、思いつきや情熱だけではなく、市場を正しく理解し、競合を徹底的に研究し、自分の企画がその中でどう際立ち、なぜ売れるのかを論理的に説明できる状態にしていきましょう。

こうしたプロセスを経ることで、あなた自身も企画に自信を持てるようになり、その自信は企画書の文面にも自然と表れます。

企画書を読む出版社側も、その説得力を感じ取り、「この企画なら一緒に成功できる」と思えるようになるのです。

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2025年10月20日

テーマ:書籍を出したい

誰でも出版できるは嘘? 信頼できる出版プロデューサーの選び方

出版の世界では、「誰でも簡単に出版できますよ」とうたう出版セミナーや出版コンサルタントが少なからず存在します。

しかし、果たして本当に「誰でも」「簡単に」出版ができるのでしょうか?

 

答えとしては、可能ではありますが、条件付きです。

 

つまり、一定の条件を満たすことができれば、誰にでも出版のチャンスはあります。

そしてその条件とは、実は非常にシンプルで、「原稿を書けること」と「その本が市場で売れる見込みがあること」の2点です。

 

しかしながら、この2つの条件を満たすことは簡単なことではありません。

多くの人が、書きたい内容はあっても読み手を惹きつける原稿を書ききれなないし、売れる企画を出版社になかなか提案できないという現実があります。

そこで、このような本質的な条件を提示せず、あたかも誰でも申込めば簡単に出版できるかのような誤解を招く集客手法が増えてきているのです。

 

ただ、誤解のないよう申し上げると、出版プロデューサーという職業自体が悪いわけではありません。

実際に、企画の設計から出版社との交渉、販売戦略の立案や著者の発信支援までを一貫して行う、真摯で経験豊富な人もいらっしゃいますから。

問題は、「出版プロデューサー」と名乗るだけで、そもそも実力や信頼性が担保されない点にあります。

つまり、玉石混交なのです。

 

信頼できる出版プロデューサーを選ぶには、その人がどのようなプロセスを経て出版を実現してきたのか、具体的な出版社との実績や、著者がどのような形で書籍を世に出し、売上を上げてきたかなどを丁寧に確認する必要があります。

 

もちろん、著者側にも心構えが必要です。

出版は夢を叶える手段であると同時に、ビジネス的な側面も強い行為となります。

出版社が本を出すということは、制作費・印刷費・流通コストなどを含め、300万円前後の先行投資を行うということです。

それだけの資金を投じてでも世に出す価値があると判断される内容でなければ、企画は通りません。

ですから、出版を目指す人には、自身の原稿が誰にどんな価値をもたらすのか、類書との差別化がどこにあるのか、どうやって読者の手に届けるのかを、自らの言葉で語れるようになる準備が求められます。

 

しかし、そのような基本も踏まえずに、「知り合いが出版できたから自分も」とか、「知り合いに出版したら?って言われたので」といった、出版にはそれほど熱意があるわけでもない人もいらっしゃいます。

そうした場合、面談を通じてお互いに「何のための出版なのか」が不明瞭なまま時間だけが過ぎ、期待がすれ違ってしまうということもしばしば。

さらに、プロデューサーや編集者の倫理観の欠如によってトラブルが生じ、出版業界全体の信頼を損なうような事例も報告されています。

実際、特定のプロデューサーが出入り禁止になっている出版社もあり、その関係者までもが影響を受ける事例も少なくありません。

 

このような背景を理解した上で、出版を目指すは、「出版は誰でもできるが、それは努力と準備の上に成り立つ」という真実をまず受け入れてください。

そして、信頼できる出版プロデューサーの見極めには、実績、責任範囲、透明な費用体系、契約内容、過去の著者の声など、多面的な視点での確認が不可欠です。

 

そして、信頼できる出版プロデューサーを探す人は、もう一歩踏み出すために、現実的かつ具体的な道筋を、真摯にお伝えしているような人を探されているのではないでしょうか?

出版は、甘い言葉ではなく、誠実な対話と積み重ねによって実現されるものです。

どうか一歩一歩、堅実に進んでくださいね。

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