私のところに出版企画書を送っていただき、何度かダメ出しをするとすぐに諦めて、「出版社から、「何か、こういう企画無い?」みたいな要求ってないんですか? このジャンルなら対応しますよ」と言われる方が非常に多いです。
正直、出版社から「何か、こういう企画無い?」という話しは、毎日のようにあります。
でも、ですね、その企画の著者として、あなたが適任かどうかは別の話しなんです。
出版社の担当者も弊社の編集スタッフもそれなりに実績がありますので、多くの著者候補を抱えております。
つまり、その多くの著者候補の中から、あなたに依頼する理由があるかどうかです。
仲が良いからと言って、依頼するほど甘くはありません。
それは決して義理や人情の話しではないんです。
では、あなたに依頼される可能性について書いてみます。
まず、出版社で数多あるテーマの中から、あなたが書けるテーマで本を出版することが決定するかどうか。
次に、その本の担当が、数多いる編集者の中から、あなたの知り合いの編集者になるかどうか。
そして、その編集者にとって、そのテーマの本を出版する上で数多いる著者候補の中から、あなたが適任者として認識されるかどうか。
これだけのコトを乗り越えて、はじめてあなたに依頼があるということなんです。
逆に、あなたが書きたいと思って提案した出版企画は、あなたが著者であることを前提に売り込みます。
そして、その企画が採用されれば、間違いなく、あなたが著者として書くことになります。
つまり、もし、本当に出版をしたいのであれば、「出版社から、「何か、こういう企画無い?」みたいな要求ってないんですか? このジャンルなら対応しますよ」などと言って、待ちの姿勢になるのではなく、出版企画書を書いて、積極的に提案するようにしましょう。
待っているだけでは、なかなか出版なんてできませんからね。