本が発刊されたら、アマゾンキャンペーンをする方が多いです。

このアマゾンキャンペーンですが、見ていると、成功させる人と失敗する人には決定的な違いがあります。

それは、“思い切り”です。

今、アマゾンキャンペーンを仕掛けようとすれば、初動での自己買いは必要不可欠です。

自己買いに対して否定的な方もいらっしゃいますが、自己買いしても、買った本を次の販促で活かせれば無駄ではありませんし、むしろ一石二鳥になりますので、自己買いがができないなら、最初からアマゾンキャンペーンなんてやると言わない方がいいでしょう。

そして、自己買いをするとなると、当然ですが、最初に軍資金が必要になります。

そうなると、いろいろ振れてくるんですね。

簡単に言えば、キャンペーンが開始されても「自己買いしなくてもそこそこ売れるのでは?」と淡い期待を持って様子見をしたり、初動で躊躇する人がいます。

こういう人はほとんど失敗しています。

逆にキャンペーン開始と同時に“えいっ!”“やぁ!”で思い切りよく仕掛けた人は、ほとんど成功させているのです。

当たり前ですが、軍資金が必要となれば、それぞれの経済力が問われると思うと思います。

しかし、このコトは、借金をしてまでも大金を用意しろと言っているのではありません。

せめて、持ち出しはゼロでも構わないので、初版印税分ぐらいは軍資金にして、販促に力を入れましょうと言っているのです。

実際、出版社は初版分が全て売れてトントンぐらい、増刷してはじめて利益が出るという商品設計が一般的です。

売れなければ赤字というギリギリのところで、皆さんの企画を通しているんですよ。

それなのに、著者はしっかりと初版印税は手にするって不公平だと思いませんか?

というより、出版してくれた出版社に申し訳ないと思いませんか?

出版社によっては初版印税を全額広告費にまわすところもありますからね。

結果的に、そこまで思い切りよくキャンペーンをやられた方は、キャンペーンを成功させ、本が売れて、認知度も上がり、増刷もされ、さらなる印税を手にし、次の企画の話しが進みます。

逆に出し惜しみすることでキャンペーンを失敗したら、多少の印税を手にすることはできますが、本は売れず、早々に廃刊になり、二冊目の話しなんてあるわけもなく、白い目で見られます。

まだ、印税を全額投入するぐらいのやる気を見せられたら、キャンペーンを失敗したとしても大目に見てもらえる場合もありますけどね。

逆に、そんなに一生懸命やらなくても、キャンペーンを成功させられるなら全く問題ありません。

いずれにしても、キャンペーンは結果です。

だったら、後先考えずに良い結果を出すために、できることは精一杯やりましょう。

ただし、精一杯というのを勘違いしないでくださいね。

精一杯というのは、自分の勝手な価値観での精一杯で推し量るのではなく、周りが「ここまでやってダメならしょうがないよ」と評価されるぐらいの精一杯ですからね。