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カテゴリ:書籍の企画書の書き方

2023年10月24日

テーマ:書籍の企画書の書き方

出版企画書の魅力的なフォーマット(書式)やテンプレート(雛形)と書き方

出版を実現させるためには、企画の提案は非常に重要なプロセスであり、その第一歩となるのが出版企画書の作成です。

出版企画書は、あなたのアイデアがどのようなもので、なぜそれが読者の心を捉え、市場で成功するのかを出版社に伝えるためのものです。

しかし、多くの人が疑問に思うのは、その内容や意義よりも、「一般的な出版企画書のフォーマット(書式)やテンプレート(雛形)は存在するのか?」という点です。

 

 

実のところ、出版企画書に「正しいフォーマット」というのは存在しません。

出版社やジャンルによって求められる内容は異なるため、その都度、最適な構成や内容で企画書を作成する必要があります。

出版社に独自のフォーマットがある場合、そのフォーマットを見ることで、その出版社が何を重視し、どのような内容の書籍を求めているかが分かります。

ただし、その内容は、出版社の戦略や企画の評価基準にも関わるため、一般にはあまり公開されることはありません。

 

出版企画書は、出版社の内部でどのように扱われるかを考えると、その重要性がより明確になります。

出版社に届けられた企画書は、編集担当者によって初期の評価が行われます。

この段階で、企画の魅力や市場性、オリジナリティなどが企画を採用するかどうかの重要なポイントとなります。

そして、採用された企画は、出版社独自のフォーマットに基づいて再構成され、出版社内の編集会議での審査に進みます。

このプロセスは、企画の内容を明確にし、出版社内の他のメンバーが内容を正確に理解できるようにするために不可欠です。

 

ここで重要なのは、企画書が編集会議で審査される前に、担当編集者が企画の内容を完全に理解し、そのフォーマットに沿って再構成できるだけの情報が与えられているかということです。

不明瞭または曖昧な内容の企画書は、編集担当者が追加のヒアリングを必要とする場合があり、その結果、作業が遅れるか、最悪の場合、不採用とされる可能性があります。

 

しかし、それって非常にもったいないことだと思います。

 

そこで、弊社では「出版企画書の書き方」のマニュアルを提供しています。

このマニュアルには、出版企画書を作成する際に考慮すべき重要なポイントが網羅されており、出版社が注目するキーポイントを抑え、あなたの企画が魅力的なものであることを確実に伝えるための指針となるはずです。

さらに、このマニュアルは、出版社の内部で使用される様々なフォーマットの共通点を鑑みて、汎用性の高いフォーマットになっており、あなたが提出する出版企画書が出版社の基準を満たすように設計されています。

 

「出版企画書の書き方」のマニュアルをダウンロード

 

 

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2023年6月3日

テーマ:書籍の企画書の書き方

出版社の編集者が書籍の出版企画書に目を通す順番

出版企画書を出版社に提出した場合、その出版企画書は実際にどのように編集者の目に映るかを理解することは、著者にとって極めて重要なステップです。

ということで、編集者がどのような視点で、どの順序で読み進めるのかについて詳細に説明します。

 

 

編集者が最初に目を通すのは『タイトル』です。

タイトルは本の顔であり、本の内容を端的に表すとても重要な要素となります。

魅力的なタイトルは、編集者の注意を引き、彼らが詳細を知りたいと思うきっかけとなるはずです。

逆に言えば、タイトルが印象に残らなかったり、混乱を招いたりすると、出版企画書をそれ以上は読んでもらえないと思った方がいいでしょう。

そのため、編集者の興味を引くような書名を作成することは、出版企画書作成の中で最初の重要なステップと言えます。

 

タイトルで引きつけられた編集者は、次に「具体的には何についての本なのか?」という疑問を解消するために、『企画概要』へと読み進めます。

ここでは、本の主題、目的、そして書こうとしている情報や視点を編集者に明示することが必要です。

「なるほど、これは新しい視点だ」「この内容は読者にとって有益だろう」と編集者が納得し、興味を持つような内容にしておきましょう。

企画概要が編集者の期待を満たせない場合、タイトル同様に出版企画書はそれ以上読まれないと思ってください。

 

さらに編集者は、「この著者が、この内容を信頼できる形で提供できるのだろうか?」という疑問を解消するために『著者プロフィール』をチェックします。

著者がその主題について深い知識や経験を持っていること、その分野で一定の認識があること、適切な研究や理解を持っていることなどが重要です。

ここで編集者の期待を満たすことができれば、この企画書が出版の可能性を持つと認識され、その他の項目についてもさらに詳しく読んでもらえるようになります。

また、著者プロフィールがしっかり書かれている場合、その著者プロフィールを起点に編集者から企画を逆提案されることも珍しくはありません。

 

その後、『構成案』や『読者ターゲット』、『著者の販売協力』など、出版企画書の他の項目なども目を通され、最終的な評価が下されます。

これにより、出版社があなたの企画を採用するのかどうかが決定するということです。

 

ちなみに、ここまで説明した項目は、出版企画書において最低限必要な要素です。

一見、他の情報が不必要に見えるかもしれませんが、これらの要素を補完する情報は出版企画書全体の理解を深め、企画の可能性をより具体的に示す役割を果たします。

 

さらに、出版社によっては企画書の特定のフォーマットが決まっていることがあります。

そのフォーマットに沿って書く必要があり、そのプロセスで編集者が自ら考えて書かなければならない項目が出てくる場合もあるでしょう。

そういう時のためにも、情報は多めに渡しておいた方がいいですし、それぞれの出版社による要件の違いを理解している人を頼ることは、出版を実現させる上でとても重要です。

 

出版企画書の詳細な項目やその書き方については、弊社が提供する「企画書の書き方」を参照してください。

商業出版のプロセスは複雑なものですが、各ステップを理解し、最適な方法でそれを進めていくことで、あなたのアイデアが世に出る可能性を高めることができます。

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2023年2月20日

テーマ:書籍の企画書の書き方

本の出版企画書で一番重要な基本

今まで、たくさんの出版企画書に目を通しました。

その中で、やはり、良い出版企画書と悪い出版企画書があります。

 

その違いが何だか分かりますか?

 

 

それは、その出版企画書を読んで、そこで提案されている本がしっかりとイメージできるかどうかです。

 

だって、本の出来上がりがイメージできなければ、その本が売れそうかどうかの判断も出来ませんからね。

これ、出版企画書を書く上で、非常に重要なことだったりします。

 

出来上がりをイメージするということは、その本はどんなサイズの本で、価格はいくらで、色は何色使っていて、ページ数はどれくらいで、中身はどんな構成で成り立っていて、どんなタイトルで、本屋さんのどこに置かれて、そこにはどんな人が来て、まわりにどんな本があって、比較して優位なところはどこで、その人はその本を手に取って、そして、その人はその本をレジに持っていくのか…ということです。

これらのイメージを持たせるために、タイトル、企画概要、構成案、読者ターゲット、著者プロフィール、類書、仕様などの項目を埋めていく感じです。

もし、出版企画書だけで、それらのイメージを想起させることが難しいようであれば、サンプル原稿や誌面のデザインイメージを添えても良いでしょう。

逆に、出版企画書の書き方を気にされる人が多いですが、そもそもその項目は何のために書くのかを理解していなければ、グッとくる出版企画書なんて書けるわけありませんからね。

 

編集者は、本の出来上がりがイメージできて、そのイメージされた本が売れそうであれば、その企画は絶対に通ります。

 

それなのに、この基本的な思考が欠如されている人が非常に多いように思います。

私がブログで書いてきたコトは、この基本的な思考を踏まえた上で、より通りやすい企画書を書くためのテクニックに過ぎません。

 

そういう意味では、出版企画書を企画書というより、提案書として認識されたほうが分かりやすいかもしれません。

 

是非、出版企画書の目的を再確認しましょう。

この基本的な思考が大前提として認識していなければ、どんなに苦労して出版企画書を作っても、その企画が通る確率は限りなく低いので、非常にもったいないですよ。

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