• 「自分には、このテーマしかない」
  • 「この企画でなければ、出版する意味がない」

 

そんなふうに思っているのに、企画書を書けば書くほど不安になることがあります。

 

  • 「出版企画のテーマの決め方が分からない」
  • 「商業出版の企画が通らない理由を知りたい」
  • 「出版企画書が落ちる原因は、書き方なのだろうか」

 

もし今、そう感じているなら、焦ってテーマを変える必要はありません。

まずは少しだけ、企画を見る向きを変えてみれば大丈夫です。

 

出版相談をしていると、自分の強みやサービスをそのまま本にしようとしている方によく出会います。

あるいは、「これが自分の専門だから」と一つのテーマに強くこだわっている方もいます。

どちらも、真剣に自分の経験と向き合ってきたからこその思いです。

その気持ち自体を否定する必要はありません。

 

ただ、商業出版では「自分が何を書きたいか」だけでなく、「誰が、何に困っていて、その本を読むと何が変わるのか」が見られます。

 

出版企画書が落ちる原因は、文章のうまさより、その前のテーマ設定にあることも少なくありません。

実際、相談の場では、本人が「これは自分のテーマではない」と思っていた経験を話してもらったところ、「むしろ、そこを知りたい読者がいる」と企画の方向が広がることがあります。

これは、これまでの思いを捨てるということではありません。

自分の持っている材料を、読者が受け取りやすい形に置き直すだけです。

 

出版企画のテーマを決めるときは、「私は何を書きたいか」と同時に、「今、誰が困っているか」を考えてみてください。

悩んでいる人に役立つ内容を、一冊の中できちんと渡す。

肝心な部分を出し惜しみして別の商品へ誘導するのではなく、まず本そのもので満足してもらう。

そうすると、出版は宣伝ではなく、信頼をつくる場に変わっていきます。

 

もしかしたら、「全部書いたら、その先の仕事につながらないのでは」と心配になるかもしれません。

でも大丈夫です。

読んで理解できても、一人では実行できないことがあります。

やってみたけれど不安になることもあります。

そこで初めて、「この人に相談してみたい」という信頼が生まれるのです。

 

何も一冊目にすべてを詰め込む必要はありません。

まずは読者から求められるテーマで一冊を形にし、その経験と読者とのつながりを持って、二冊目でより自分らしいテーマへ進みましょう。

 

自分の企画を一人で客観視するのは難しいものです。

編集者に見てもらう、誰かに話してみる、AIを使って別の角度から問い直してみる。

小さく試しながらで大丈夫です。

あなたが「これしかない」と思っていた経験の中に、まだ自分では気づいていない出版企画の種があるかもしれません。

その可能性を、一緒に少しずつ見つけていきましょう。