• 「いつか本を出したい。でも、自分には書けるほどの経験も実績もない」
  • 「本を書きたいけれど、何を書けばいいのかわからない」

 

出版のご相談では、こうした言葉を何度も耳にします。

周囲に目立つ実績を持つ人がいるほど、自分の経験が小さく見えてしまうのでしょう。

無理に自信を持つ必要はありません。

今の段階でテーマが見つかっていなくても、焦らなくて大丈夫です。

 

 

私はよく、「30歳を超えているなら、1冊分の材料は持っている可能性があります」とお伝えします。

これは、「誰でも簡単に商業出版できる」という励ましではありません。

商業出版では、書けることがあるだけでなく、その内容を読みたい人がいることが必要です。

安心させた直後に契約を急がせる話とは、分けて考えたほうがよいでしょう。

 

私がお伝えしたいのは、基準を下げることではなく、これまでの時間を落ち着いて棚卸ししてみませんか、ということです。

30年間は約26万時間です。

睡眠を除いても、起きて過ごした時間は17万時間を超えます。

「1万時間」という数字は厳密な出版基準ではありませんが、長く続けてきたことを考える目安にはなります。

仕事、趣味、子育て、介護、病気からの回復、失敗の立て直し……。

どこかに多くの時間を使ってきたはずです。

ところが、長く続けたことほど、自分には当たり前になります。

好きで取り組んできたことには苦労した記憶が少なく、回り道や失敗は「無駄だった」と除外しがちです。

たとえば、「私には資格も特別な実績もありません」という人でも、話を聞くと、職場で十年以上、新人が困るたびに相談に乗り、教え方を工夫してきたことがあります。

本人には日常でも、初めて後輩を持つ人にとっては、知りたい知恵の集まりです。

 

私も著者のプロフィールを一緒に整理するなかで、雑談の終わりに出てきた話に、「それを、なぜ今まで話さなかったのですか」と驚いたことが何度もあります。

わかりやすい資格や肩書きより、本人が価値を認めていなかった経験に、その人だけの出版テーマが眠っていることがあるのです。

 

もちろん、材料が見つかっただけで本になるわけではありません。

誰のどんな悩みに役立つのかを考え、伝わる形に整える必要があります。

ただし、最初から企画書を書いたり、契約したりする必要はありません。

まずは、「長く続けたこと」「人からよく相談されること」「失敗後に工夫したこと」を一つずつ書き出すだけで大丈夫です。

これは大きな賭けではなく、自分の中を確かめる安全な挑戦です。

 

一つの経験が誰かの迷いを短くし、過去の回り道が未来の読者を助けるかもしれません。

そう考えると、これまでの日々が少し違って見えてきます。

 

自分だけで見つけにくい方のために、質問に答えながら出版の種を探せる「ダイヤ診断」を用意しました。

 

▼ ダイヤ診断
https://yamada4691.com/diamond/

 

数分で終わりますので、安心して試してみてください。

急いで答えを決めなくても大丈夫です。

あなたが積み重ねてきた時間を一緒に見直し、書くべき一冊の可能性を、無理のないところから探していきましょう。