商業出版で初速を作るために、発売前にやっておきたいことがあります。

それは、「応援してくれる人を、発売前から仲間にしておくこと」です。

 

本が出ることは、とても嬉しいことです。

けれど同時に、「本当に売れるのだろうか」「発売日に誰も反応してくれなかったらどうしよう」「出版社や書店に期待外れだと思われたら怖い」と、不安になる方も多いと思います。

その不安は、むしろ、それだけ真剣に自分の本と向き合っている証拠です。

 

 

商業出版の初速の作り方で大事なのは、無理にたくさんの人に買ってもらうことではありません。

発売直後に、一緒に動いてくれる人をあらかじめ作っておくことです。

その土台になるのが、出版応援グループです。

 

応援グループと聞くと、「人脈が広い人でないと無理」「何百人も集めないと意味がない」と感じるかもしれません。

でも、安心してください。

必要なのは人数ではなく、関係性です。

たとえば、名前だけの100人より、発売日に投稿へコメントしてくれる30人、予約日に購入してくれる20人、心を込めてシェアしてくれる10人のほうが、はるかに力になります。

 

私が見てきた著者さんでも、最初から大きな人脈があったわけではない方がいました。

その方は、発売の数ヶ月前から、講座の受講生や過去のお客様、メルマガ読者に向けて、制作の裏話やタイトル案、表紙ができるまでの過程を少しずつ共有していきました。

すると、発売日には「自分もこの本に関わった」という気持ちで、自然に応援してくれる人が増えていったのです。

これが、本の発売前にやることの本質。

 

応援グループは、本を無理に売り込む場所ではありません。

発売直後の初速をつけるための、点火装置です。

なぜ初速が大事かというと、発売直後に反応が集まると、AmazonランキングやSNSでの露出につながりやすくなるから。

ランキングが上がれば、まだあなたを知らない人にも本を見つけてもらいやすくなります。

出版社や書店も、発売後の動きを見ています。

だからこそ、発売前から準備しておくことに意味があります。

 

ただし、ここで大切なのは、ランキング操作をしようとしないことです。

サクラレビューを集めたり、見せかけの実績を作ったりする必要はありません。

やるべきことは、本当に応援したいと思ってくれる人に、発売直後の行動をお願いすることです。

 

出版応援グループの作り方は、難しくありません。

まず、信頼関係のある人に声をかけます。

過去のお客様、講座やセミナーの参加者、著者仲間、長く反応してくれている読者やフォロワーなどです。

そして、できればFacebookグループのような場所を用意し、自分から参加してもらいます。

勝手に招待するのではなく、「応援したい」と思った人に入ってもらうことが大切です。

 

運営で意識したいのは、お願いを小さくすることです。

「応援してください」では、人は動きにくいものです。

そうではなく、「この日に予約してください」「この投稿にいいねやコメントをお願いします」「このキャンペーン情報をシェアしてもらえると嬉しいです」と、ひとつずつ具体的に伝えます。

そして、誰かが動いてくれたら、きちんと喜びを伝えましょう。

  • 「シェアしてくださったおかげで、多くの人に届きました」
  • 「コメントをいただけて、本当に心強かったです」
  • 「皆さんのおかげで発売初日に動きが出ました」

こうした言葉が、応援してくれた人が自分の行動が役に立ったと感じ、人はさらに応援したくなります。

 

商業出版の初速は、著者ひとりで作るものではありません。

かといって、大きな広告費や特別な人脈だけで初速をつけるのは至難の業です。

発売前から少しずつ関係を温め、本ができる過程を共有し、発売日に動きやすい形を用意する。

本が発売されることにビビる気持ちも分からなくもありませんが、ひとりで全部を背負う必要はありません。

できるところから始めればいいのです。

 

最初の一歩は、あなたの本を心から応援してくれそうな人を、ひとり思い浮かべること。

その人に制作の進捗を伝えるところから、出版応援グループは始まります。

小さな火種でも、丁寧に育てれば、発売日には大きな炎になっていることでしょう。

無理に広げなくても大丈夫です。

安全な挑戦として、まずは身近な人と一緒に、本が届く流れを作っていきましょう。