「AIを企画書作成や本文執筆に使ってもいいですか」
最近、商業出版を目指す人から、こうしたご相談をいただくことが増えてきました。
AIで本を書くことに興味はある。
でも、その一方で、次のように不安になる人も多いようです。
- ・編集者に嫌がられないだろうか
- ・AIを使った原稿だと見抜かれるのではないか
- ・どこまで使っていいのか分からない」

でも、安心してください。
商業出版でAIを使うこと自体が悪いわけではありません。
大切なのは、AIに丸投げするのではなく、どう活用するかです。
AIは、著者の代わりになる存在ではなく、著者の考えを広げ、整理し、読みやすく整えるためのサポートする道具だと思ってください。
たとえば、企画を考えるとき、自分の経験や知識だけで進めると、どうしても視野が狭くなることがあります。
そこでAIを使えば、読者の悩みを広げたり、専門的な内容をわかりやすい言葉に置き換えたり、類書との差別化のヒントを出したりできます。
これは、いきなり原稿を書かせるのではなく、企画を深めてくれることでしょう。
実際に、起業初心者向けの本を作る場合でも、著者は「集客の方法を教えたい」と考えていても、読者の側には「何から始めればいいかわからない」「自分に向いているか不安」「発信が怖い」など、もっと細かな悩みがあります。
AIを使うことで、そうした読者の気持ちに近づけてくれるわけです。
また、AIは企画の整理にも向いています。
- ・テーマ候補を深掘りする
- ・読者像を明確にする
- ・章立て案を複数出す
- ・タイトル案を広げる
こうした作業をこなし、たたき台を出すまでもそれほど時間はかかりません。
ただ、AIはあなた自身の素材があってこそ力を発揮します。
体験したり、現場で見たこと、読者に伝えたいことを入れずにAIだけで作ると、どこかで見たような企画になりやすいです。
さらに、AIは推敲にも使えます。
- ・長い文を短くする
- ・難しい表現をやさしくする
- ・話の流れを確認する
- ・重複や誤字脱字を見つける
代筆してもらうのではなく、書いた文章をチェックしてもらうのです。
そうすることで、読者に届きやすく整えることができます。
逆にAIが書いた文章をそのまま提出すること、情報の裏取りをしないこと、内容の責任をAIに丸投げすることは、絶対に避けてください。
しかも、AIは間違った情報をもっともらしく出してきますからね。
AIで本を書くときの注意点は、AIに書かせることではなく、AIに助けてもらいながら自分の本にしていくことです。
あなたにしか語れない経験があり、あなたの言葉だから届く読者がいます。
まずは小さく試し、安心できる形で使いながら、あなたの中にある価値を出版企画や原稿に整えていきましょう。
AIは、商業出版への道を壊すものではなく、正しく使えば、その一歩を支えてくれる心強い味方になりますよ。
