ここで目指すのは、あくまでも商業出版です。
商業出版なので、当然、著作に対する印税などの収入を受け取って本を出版するのですが、それでも決して儲かるわけではありません。

印税は、定価×部数×印税率で計算されます。
通常、ビジネス書であれば、1500円×6000部×6%が一般的なので、54万円になります。
執筆期間などを考えると、丸々2ヶ月ぐらいは拘束されます。
つまり、結果的に本が出版できるとはいえ、その間の給料が月に27万円ということになります。
経営者のほとんどの方が減額になるはずです。

しかし、出版にはそれに値するだけのメリットがあります。

確かに出版だけでは儲かりませんが、本をフロントエンドにするということであれば、決して損はしないと思います。
もちろん、本は、本として完結させることが前提です。
その本の読者にバックエンドとして、自社のコンサルや顧問業などを含むサービスを提供してもいいだろうし、次のステージの商品を販売することも可能でしょう。
いずれにしても、本を販促と位置づけてフロントエンドとして割り切ってしまい、キッチリとバックエンドを用意することで、グロスで利益を出すことはそれほど難しいことではありません。

出版だけで判断せず、グロスで試算してみてください。