書籍化を目指すブログで、コンテンツの商品価値を下げるであろう、あまり好ましくないことを整理しておきます。

●読みにくいデザイン
ブログの目的は書籍化なので、メインの読者ターゲットは出版社の方になります。
つまり、読者はコンテンツのプロということです。
出版社の方は、見た瞬間に読みづらそうだったら、すぐに戻るか閉じてしまいます。
なので、とくにデザインには注意してください。
具体的に言うと、地色は白で文字は黒のデザインを選んでください。
そして、カラムに関係なく、メイン記事とサイドメニューの区分けが明確なデザインを選ぶようにしましょう。
あとは、何よりも読みやすさを優先し、派手なデザインは避けた方がいいでしょう。

●改行が多い
読みやすくするための配慮だとは思いますが、改行が多い文章、行あたりの文字数が少ない文章を出版業界は好みません。
逆にスカスカした感じが、コンテンツの商品価値を下げるので注意しましょう。

●絵文字、修飾文字
よくブログに絵文字を使われる方がいらっしゃいますが、絵文字を使うことでふざけているような印象を与えてしまいますし、出版する上では絵文字は使えないので、絵文字を効果的に使っていたとしても、そのコンテンツは評価されません。
また、本文の過度な修飾も同様です。
せめて、部分的な太文字や赤字、もしくは文字を大きくするぐらいに止めましょう。
いろいろな色を使ったり、文字の大きさや書体をまちまちにするのだけは避けてください。

●リンク
本来であれば、インターネットメディアの優位性となるのですが、リンク先も含めたコンテンツは引用の問題などもあり、書籍化しづらいです。
また、アフィリエイトなども逆効果になるので、避けてください。

●日記
書籍化をする場合、個人の日記は排除されます。
よくブログの記事の書き方などでは、導入部分に日記っぽいことを書くことを推奨されておりますが、これは逆効果です。
記事ごとでコンテンツとしての商品価値を判断しますので、日記っぽいことを書くのであれば、すぐに排除できるように別の記事にしておいた方がよいでしょう。
記事の本文に埋め込まれると、編集作業が煩雑になるため、そういう記事の多いブログは敬遠される恐れがあります。

●時事ネタ
時事ネタはアクセス数を稼ぐのに有効かもしれませんが、コンテンツとして見た場合、情報としての鮮度が落ちてしまい、商品価値が下がる恐れがあります。
もし、時事ネタを扱うのであれば、時間が経過しても価値のあるコンテンツとなるように工夫してください。

以上です。

これらは、ブログとしてはよく見かけるものばかりですが、書籍ではほとんど見かけないことばかりだと思います。
つまり、書籍化を目指す以上は、書籍になることを前提に考え、書籍で使えない手法は最初から使わないでコンテンツを作ることを心がけましょう。