出版社は、自社で展開した売れているシリーズを大切にする傾向があります。
その理由はいくつかあります。
○レイアウトや論理展開、誌面構成がパターン化できるので、作りやすい
○シリーズに読者がつくことがあるため、売れやすい
○売れた根拠であろう見やすさや分かりやすさを踏襲して、点数展開するので買われやすい
○売れたシリーズ本というだけで、配本部数が増える
○シリーズだと書店で並べて置かれやすい
○平積みで置いてもらえる時に過去のシリーズ本も一緒に並べてもらえることがあるのと、その場合にかなりの面積を専有することができる
…などなど
読んでいただければ分かりますが、シリーズ本というのは、出版社にとっても、著者にとっても、取次にとっても、書店にとっても、読者にとっても、都合がいいんです。
もし、すでに書きたいテーマが決まっているのであれば、そのテーマをシリーズ本に組み入れられないかを検討してみましょう。
まずは、自分が書きたい本のイメージに近いシリーズを探してください。
ここでいうイメージというのは、レイアウトや論理展開、誌面構成などを意味します。
そして、シリーズが見つかったら、そのシリーズの中に自分が書きたいテーマがすでに出ていないかを確認してください。
もし、自分が書きたいテーマが出ていないのであれば、そのシリーズに組み込む形での企画を書いて、そのシリーズを出している出版社に売り込めばいいんです。
その時点で、出版社も狙い打ちできますし、シリーズなので出版企画書も書きやすいですよね。
ちょっと分かりづらいかもしれないので、実際の例を見てみましょう。
例えば、この本。
- アメブロ Perfect GuideBook/ソーテック社
- ¥1,449
- Amazon.co.jp
この本は、ソーテック社で人気のPerfect GuideBookシリーズです。
すでに、Gmail、iCloud、Googleサービス、Twitter、Dropbox、Google+、EVERNOTE、Facebook、GoodReader…と、実際にシリーズ展開されています。
で、もし、アメブロ本をこの本で書きたいと思ったら、まず、イメージ的に一番近いとおもわれるFacebookを買って読んでみます。
そして企画書を書くのであれば、もうタイトルは『アメブロ Perfect GuideBook』で決定ですよね。
次に企画概要や読者ターゲットは、出版社のホームページやアマゾンで本を検索し、内容紹介などを参考に書いていきます。
目次案も、一番近いFacebookやGoogle+の本を参考に組み立てていきます。
それが終われば完成です。
シリーズは、シリーズごとにシリーズとしてのルールがあるため、それを踏襲しなくてはなりません。
逆に言えば、シリーズの他の本をベースに、あならが書きたいテーマに沿って書き換えていけばいいんです。
そういう意味では、皆さんがよく知っているアメブロをテーマにした本ですので、シリーズに組み込む企画を考える場合、イメージしやすいと思いますよ。
もちろん、アメブロの最新インターフェイスにも対応しておりますし、アメブロで許させているギリギリの商用利用の方法についても書かれているので、本としての価値も十分ありますので無駄にはなりません!
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