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カテゴリ:著書の効果的な販促

2024年3月17日

テーマ:著書の効果的な販促

著者が行うアマゾンキャンペーンの販促としての目的

著者になると、アマゾンキャンペーンをすることが慣例となっています。

かつては、アマゾンでの露出を最大化し、その結果をリアルの書店販売に波及させることを目的として、多くの著者や出版社がこの戦略を採用してきました。

しかし、最近ではアマゾンキャンペーンの効果が以前ほどではなくなってきているという声が業界内外から聞こえてきます。

これは、キャンペーンの乱発により、その新鮮さが薄れ、読者の反応が鈍くなっているためです。

 

 

アマゾンキャンペーンの本来の目的は、新刊書籍の初速をつけ、アマゾン上でのランキングを上げることにより、書籍の存在を一般の読者に知らしめることにあります。

ランキング上位になることで、書籍の可視性が高まり、それが購入促進につながるというわけです。

しかし、この戦略が広く知られるようになると、多くの書籍が同様のキャンペーンを行うようになり、結果としてその効果が薄れてしまいました。

 

アマゾンキャンペーンの目的は、単にランキングでの上位に留めることではありません。

SNSなどで露出を増やすことで、友達だけではなく、友達の友達という本来買ってもらえる関係性ではない人たちにも買っていただくことが可能です。

また、SNSなどで露出を増やすことで、既視感を持たせ、書店で見た時に手にとってもらう効果もきたいできます。

さらに、アマゾンキャンペーンの結果、一時でもAmazonのカテゴリーランキングで1位になることで、その後、「Amazonで1位」という称号を手に入れることも可能です。

 

ただし、アマゾンキャンペーンを行ったことが、リアルの書店での取り扱いに悪影響を及ぼす可能性もあります。

書店側は、アマゾンでのキャンペーンにより、書店での需要が減少すると判断する可能性があるためです。

 

アマゾンキャンペーンは、ただ単にキャンペーンを行って終了なのではなく、その後のフォローアップやリアルの書店との連携も重要です。

 

フォローアップとしては、キャンペーンを通じて得られた読者の興味を維持し、さらに拡大するための戦略が必要です。

例えば、キャンペーン期間中だけでなく、その後も継続的にSNSやブログでの情報発信を行い、読者とのコミュニケーションを図ることが挙げられます。

 

リアルの書店との連携については、キャンペーンを通じて得られた読者へ近くの書店での著者の目撃情報を共有したり、大型書店の近くでセミナーを行い、購入を促すことも可能です。

例えば、近くの書店で購入して持参した場合、セミナー参加費を本代以上の値引きを行うことなどが挙げられます。

 

アマゾンキャンペーンを成功させるためには、ターゲットとする読者層の明確化や、キャンペーンの目的をはっきりさせることが重要です。

どのような読者に書籍を届けたいのか、そして、そのために何をすればいいのか、キャンペーンを通じて何を達成したいのか、キャンペーンの結果をその後にどう活かすのかなどを明確にしましょう。

そして、それに基づいた戦略を立てることが成功の鍵を握ります。

 

最後に、アマゾンキャンペーンはあくまで出版マーケティングの一手段です。

出版マーケティングを成功させるためにも、まずは読者にとって価値のある内容を提供し、口コミやリピート購入につながるような書籍を作ることが大前提となります。

その上で、このような視点から総合的に考え、アマゾンキャンペーンを含めた出版マーケティングを実行することが重要です。

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2023年9月25日

テーマ:著書の効果的な販促

効果的な書店への本の売り込み方

書籍の出版は、多くの著者にとっての夢の一つであり、その夢を実現した後のステップとして、書店での販売が非常に重要となります。

書籍が書店の棚に並ぶことは、多くの読者にその存在を知ってもらう最初のステップとなるのです。

しかし、書店への折衝は、単に書籍を置いてもらうだけではなく、その後のフォローや関係構築の方が非常に大切となります。

 

 

多くの著者は、自らの書籍の宣伝や販売促進のために、書店を訪問することを考えます。

これを「書店まわり」と言うのが一般的です。

しかし、この書店まわりは、ただ訪問するだけではなく、その方法やタイミング、そして訪問の目的をしっかりと考える必要があります。

 

まず、書店を訪問する際には、事前に出版社の営業担当者に連絡を取ることが大切です。

出版社の営業担当者は、すでに書店との信頼関係を築いているため、それを飛び越えて勝手に訪問することはご法度とされております。

また、出版社の営業担当者によるアドバイスやサポートを受けることで、より効果的な書店まわりができるでしょう。

あと、意外にされない著者が多いのですが、突然の訪問は書店側にとっても迷惑となることが多いため、事前にアポイントメントを取ることが望ましいです。

 

次に、書店を訪問する際の話題や内容をしっかりと準備しておきましょう。

書店のスタッフや店長は、その書籍がどれだけの販売ポテンシャルがあるのか、今後、どのような宣伝やプロモーションが行われるのかを知りたいはずです。

そのため、「近日中にテレビ出演を予定している」や「特定の雑誌に掲載される予定である」といった情報を伝えることで、書店側もその書籍を積極的に展開してくれる可能性が高まります。

 

最後に、書店周りの際には、感謝の気持ちを忘れずに伝えることが大切です。

すでにその書籍を取り扱ってくれている書店に対しては、「ありがとうございます」という一言を忘れずに伝えることで、良好な関係を築くことができます。

逆に、まだ取り扱っていない書店に対しては、押し付けがましくならないように、その書籍の魅力や特徴を伝えることで、興味を持ってもらうよう努力しましょう。

決して、グイグイ押し売るような真似はやめてください。

 

書籍の出版と販売は、著者、出版社、そして書店という三者の協力によって成り立っています。

この三者がしっかりと連携し、お互いの役割を理解し合うことで、より多くの読者にその書籍を手に取ってもらうことができるのです。

著者自身が積極的に関わることで、その書籍の販売促進や宣伝活動がより効果的に行われるでしょう。

 

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2023年7月3日

テーマ:著書の効果的な販促

書店に著書を置いてもらうための書店まわりの方法

「書店まわり」、出版した著者が書店を訪問し、自分の本を売り込む行為。

その必要性について、出版関係者や書店のスタッフからさまざまな意見が出ます。

 

 

全国チェーン書店の本部の方は、「書店まわりはドンドンやった方がいいですよ。

書店員は喜びますよ~」と述べています。彼らの立場からすると、著者が訪れることで書店に活気が出るという意見。

書店員が直接著者と接することで、その本に対する理解や興味を深める機会になります。

 

しかし、全国大手書店の都内店舗スタッフは、「売れてない本の著者がお見えになっても…これが慣例化したら毎日何人もの著者が来ちゃって仕事になりませんよ~」という意見。

特に大都市の店舗では、スタッフの作業量は膨大であり、著者が直接来店することで作業効率が落ちる可能性があります。

 

一方、全国大手書店の地方店舗スタッフは、「こんなところまで来てくれる著者さんがいらっしゃるのなら、大歓迎ですよ」と、逆に著者の訪問を喜びます。

地方の書店では、著者の来店自体がレアな事態であり、地元の顧客に対するサービスやプロモーションとして効果的だからです。

 

都内中堅書店の店舗スタッフは、「来ていただいても構わないのですが、こちらから話すことは無いので…書店員は人見知りが多いと思うので、沈黙があると嫌になりますね」と述べています。

書店員の中には、本については詳しくても、対人コミュニケーションが得意でない人もいるため、一方的な話だけでなく、互いに意見交換できる場を設けるべきという意見です。

 

近郊中堅書店の店舗スタッフは、「うちはお断りしてます!勝手に棚を移動したり、店内で写真を撮ったりしてたので…」という意見。

訪問のマナーを守らない著者の行動が原因で、書店訪問を拒否する店舗もあります。

 

出版社の立場からは、大手書籍出版社では「営業に事前に連絡して、やる分にはOKしてますよ」や「行ってナニ話すんですか? お土産があるんなら構いませんが、営業と同行にさせてください」といった声が聞かれます。

事前連絡や同行が求められるのは、著者と書店とのコミュニケーションに出版社が中間的な役割を果たし、適切な情報伝達を図るためと考えられます。

 

一方、中堅書籍出版社からは、「勘弁してください。ウチが長年かけて築いてきた信頼関係なので、勝手なことをされるのは困るので…」や「地方ならいいですよ~ 都内はこちらで回るので、POPとか渡して欲しいなら会社に送ってください」という意見が出ています。

これらの発言からは、出版社と書店との間にある細やかな信頼関係の重要性や、それぞれの地域や書店の事情に応じた柔軟な対応が求められることが伺えます。

 

これらの発言はすべて現場担当者の声であり、書店まわりについての見解は大きく分かれています。

あなたは、誰の、どの声を信じますか?

各著者が自分自身の状況を考え、適切な判断を下すことが求められます。

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